イベントに行けなかった人のために、デスクのプレゼン「10万人に記事を読ませる方法〜読者にカンケイある記事を書こう!〜」をまるっと書き起こします!
TABIPPO×世界新聞イベントに行ってきました
こんにちは!極貧バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は日本を飛び出す日を数えながら必死に再貯金中です。
さて、先日、TABIPPOと世界新聞という二大旅メディアが「旅をしながらライターデビューする方法」と題して旅大学を開催しました。僕も編集部として参加してきました(周りに旅好きがあまり居ないので、あわよくば旅好きな友達ができたらいいななんて下心と共に)のでレポートします。
会場は世界新聞の旅するライターでもある山本ジャーニーさんがオーナーのJourney × Journeyです。
15時半開場と共に続々と参加者がやって来て、16時の開始時間には約30名分用意された席は満席に……!
デスクのプレゼンスタート
さて、世界新聞のプレゼンの時間です。大勢の前で話すのは大学の研究発表以来(約10年ぶりくらい)と言い、やや緊張気味の世界新聞デスクが語り始めました。
タイトルはずばり「10万人に記事を読ませる方法〜読者にカンケイある記事を書こう!〜」です!知りたい!
ざっくりデスク(以下デ)がどんな人物かはコチラをご覧ください。
世界新聞のコンセプトおさらい
デ:もともと旅が好きな人はもちろん、病室のベッドで寝ているような「行きたくても行けない人」が日本にいながら海外を旅する気分になれる(=脳内トラベルメディア)というのがコンセプトです。世界新聞を介して「病室」と「世界」をつなぐというイメージです。
ちなみに、下記写真左はインドで入院中のデスクだそうです。
旅人=最強ライター説
世界新聞ではプロのライターではなく、旅人が世界各地から記事を書いていますが、何故なのでしょう?
デ:僕は常々、旅人=最強ライター説を唱えています。旅人は、プロが何十万も取材費をかけていく場所(ウユニとか)に「旅のついで」で行くことができます。あくまで「本業は旅人」というのがポイントです。この自由さこそ旅人=最強ライター説の根拠です。
旅の記事は大きく2つに分けられる
どうやったら沢山の人に読んでもらえるんですか!?はやる気持ちを隠しきれない我々の眼の前に映し出されたのがこちら。
デ:前提として旅記事というのは大きく「旅に行く人向け」と「行かない人向け」に分けられます。
世界新聞は後者ですね!
では、沢山の人に読んでもらうにはどちらに向けて書いたらいいのでしょうか?それはずばり「行かない人」だそうです。スライドに書かれている「パリで訪れたい○○選」みたいな記事って、パリに行く予定でも無い限りそうそう読まないですもんね。
デ:そもそも日本のパスポート取得率って25%かそこらですからね。
記事のヒットはどこで決まる?
話は変わって、沢山の人に読まれる記事とそうでない記事ってどの段階で差がつくのでしょうか?なんと…
記事を書く前に大きな差がついちゃうそうです!なんて世知辛い!なので…
記事を書く前の話をするそうです。焦らし過ぎです!
「題材」と「切り口」どっちが大事?
書く前にやることと言えば…「何をどういう感じで書くのか?」を考えますよね。
デ:実は記事を書く上で題材はそんなに重要じゃないんです。一番重なのはどんなテーマ(切り口)で書くかという事です。
言い換えれば、街中を走っている乗り物や屋台のような日常的なものであってもテーマ(切り口)次第ではヒットする可能性があるという事ですね。
どういうテーマ(切り口)で書くのかを考える時に重要なのが、誰に向けて書くのか?これは、ヒットさせるなら「行かない人」でしたよね。もっと言うと…
そもそも人はどんな記事なら読むのか?
「人」はどんな記事を読みたいと思うのか?なんか深くなってきましたね…。
「自分に関係ある記事」だそうです。確かに、僕も自分に関係の無い記事はまず読まないですもんね。
「自分に関係ある記事」を言い換えるとリアリティーがある記事だそうです。
ここで、「リアリティーがある記事を書く方法」に進む前に、ここまでのおさらいだそうです。
下に読み進めていってください。
参加者の皆さん、まるで期末試験の出題範囲を書きとめるかのような形相でメモをとっておりました。大学みたい!
リアリティーのある記事を書く方法
デ:ひとつの題材にはいくつかリアリティーのある要素があると考えます。一見地味な題材でも例えば、「仕事」「お金」「恋愛」といった沢山の人にとってリアリティーのある要素があるはず。
例として僕(植竹)が以前書いた記事が紹介されました。やったー!
デ:この「ルーマニアの陽気なお墓」のリアリティーの探し方は、
デ:まず、「お墓」自体が誰しも関係あることなのでリアリティー、「お墓がカラフル」なのも日本とは違うという意味でリアリティー、お墓に「人生が描かれている」のも日本とは違うという意味でリアリティー…
3つのリアリティーから「人生が描かれている」というリアリティーにフォーカスしてできたのが下記の記事です。
ルーマニアの「世界一陽気な墓」で、ぼくが陽気ではいられなくなった理由
一番伝えたかったこと
最後にデスクが真剣な調子で話しはじめました。
記事の書き方5か条
「このまま概念だけ喋って終わったら怒られそう」(デスク)と言って、最後に紹介されたものです。
スライドの解説
1 一つの記事であれもこれも伝えると「結局何が言いたいの?」ってなってしまう
2 記事のテーマ(切り口)が決まったら仮タイトルを付けて、それを目印(旗)にしてブレないように書く
3 文章ばかりではイメージが湧かないので写真を活用する(文章で伝えるのは村上春樹とかプロに任せようっていう意味だそうです)。
4 記事タイトルは「◯◯過ぎる」など煽りタイトルではなく、「何が?どう?◯◯過ぎる」のか具体的に書く
5 読者はあなたが見た風景ではなく、そこに映っているあなたの姿に自分を重ねてリアリティーを感じる
講義の後は楽しく旅トーク
講義が終わった後は、お酒あり、世界の美味しいお料理ありの交流会が開かれました(僕もここぞとばかりに旅好きな方々と話しまくりました)。まだ見ぬ世界に夢を膨らませている方や、「トンガでは食用ナマコを干していて臭い!そしてオカマが多い!」と何本も記事に書けそうなネタをお持ちの方も参加されていて楽しい時間でした。終始緊張気味だったデスクは、お開きの辺りになってようやく調子を掴んできたようです(笑)
旅するライター募集中!
今回のイベントに参加できなかった方で、旅をしながら記事を書いてみたい方、今までの旅の経験を沢山の人に読んでもらいたい方に朗報です!世界新聞は旅するライター大募集中です!興味がある方はコチラをお読みいただき、一番下のフォームよりご応募下さい!未来の旅記事ヒットメーカーはあなたかも知れません♪
文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ
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