マー君(田中将大)目当てでスタジアムに行ったミーハーな私でしたが……。
みなさん、こんにちは!広島出身、広島東洋カープファンの水島早苗です。
ニューヨーク滞在時に大リーグ・ニューヨークヤンキースの試合を観戦してきました!
伝統のヤンキースタジアムへ
ニューヨークヤンキースといえば大リーグ屈指の名門で、日本人には何かと縁のある球団でもあります。かつて松井、伊良部、黒田、井川、イチローなどの選手が在籍し、現在はマー君こと田中将大投手がプレーしています。
"Masahiro Tanaka on August 4, 2015" by Arturo Pardavila III on Flickr (Original version) UCinternational (Crop) – Originally posted to Flickr as "Red Sox vs. Yankees: 8/4/2015" Cropped by UCinternational. Licensed under CC 表示 2.0 via ウィキメディア・コモンズ.
こちらがヤンキースタジアムです。大リーグをよく知らない私でもこの球場にはオーラを感じます。
中に入ると、天井の高い空間が広がっていました。
由緒あるヤンキース。”野球の神様”のベーブ・ルースもこの球団の選手でした。
歴代のスター選手ばかりではなく、現役選手のポスターもあります。もちろん、田中投手もこの通りです。
グッズ売り場は球場に来た時の楽しみのひとつです。なんと19番TANAKAのユニフォームはホームラン王・ロドリゲス選手の隣に並べられており、人気選手であることが汲み取れます。
スタンドに着いた時の高揚感はなんとも言えません。
ビールが飲みたくなります。
やっぱり野外での天然芝の輝きはたまりません!
そしてスターティングメンバーの発表です。先発は田中投手!とアナウンスが流れた瞬間、ももいろクローバーZの応援歌が大音量で流れます。そういえば、田中投手はももクロの大ファンでした。まさかヤンキースタジアムでこの曲を聞くことになるとは・・・!
勝ち負けよりも大切なこと
席が一番安く(28ドル・約3500円)応援が盛り上がるのが外野席です。私はこの外野席が大好きです!この試合もライト側外野席に座りました。
試合も面白かったのですが、ヤンキースファンからもっと大事なことを教えてもらいました。
みんなで空間を守る
田中投手の甘く入った球を相手チームの4番バッターに打たれてしまいました。ボールはヤンキースファンが多く集まるライトスタンドに・・・。ホームラン・・・。
スタンドに入るボールを目で追っていると、バケツ大のボックスに入ったポップコーンが宙を舞う風景が視界に入ってきました。
事件現場にすぐに警備員と警官がやってきました。周りからはブーイングが起きています。ブーイングは打たれた田中投手にではなく、ポップコーンを投げた人に向けてのものでした。
失点が1点だったためか、ファンからは「(打たれたけど)また追いつけるよー」と声が聞こえました。海外のサッカーでは点が相手チームに入れば殺人事件すら起きかねない雰囲気になるということを聞いていたのですが、たとえ試合がいい展開に転ばなくても、どんなときでもピースフルな空間を守ることが大切なんだと悟りました。
ポップコーンを投げた犯人は即退場となりました。
誰でも応援できる
日本の野球の応援歌は打者ごとに歌が用意されていますし、とにかく応援のバリエーションが豊かです。初心者だったらみんなと一緒に歌えなかったり、周りに合わせられなかったり、歯がゆい思いをするんですよね・・・。
しかし!ヤンキースの応援は初めて応援に来た私でもできるものでした。
「レッツゴーヤンキース!」と誰かが言い出したら、それに続いて言えばいいんです!一辺倒ではあるものの(笑)、誰でも応援しやすいのがいいですね!
多くの人がビール片手に応援していますが、回が進むごとに酔いも回って、始めのうちはキレのあった応援ですが、「れっつご〜やんき〜す♪」とユル〜くなっていきます。後に続く応援もユル〜く続きます。
7回表が始まる前には「YMCA」が流れます。観客はそれぞれに踊ったり歌ったり、若い子たちに目をやると、クラブさながらのノリではしゃいでいました。動画では、グラウンド整備している人にも注目です!!
そして、7回裏が始まる前には「Take me out to the ball game」(私を球場に連れて行って)という大リーグ定番の曲が流れます。それに合わせて球場全体が合唱するので圧巻でした。次回来る時には歌えるようにちゃんと予習して来たいです!
敵味方関係ない
一番応援が盛り上がっているライトスタンドに敵チーム・インディアンスのファンも混じって応援している光景が私には一番驚きでした。
彼が巨人ファン、私が広島ファンということもあって、何度か東京ドームの巨人側の席で応援したことがあるのですが、ついつい熱くなると「やったー!」と言ってしまったり、応援歌を歌ってしまったりするんですよね・・・そうすると、いつも巨人ファンからジロリと冷たい視線を感じるのです。
この日の試合はインディアンス優位の試合だったのですが、インディアンスファンの人は何も気にせず、声を大にして応援していました。ヤンキースファンの観客も特に冷たい目で見ないし、気にしていません。おおらかです!
試合がどう転んでも、観戦を楽しむということがモットーなんですね。むしろ怒ったら負け、のような雰囲気さえ感じました。勝ち負けだけが大事なことではないことを気付かされた大リーグ観戦でした!
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