家の前に埋められた金属プレートの意味を知って世界が変わった

2015.07.27 10:56 
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fsdafaer

 

ベルリン滞在中のがぅちゃんです。

家の前にある石畳の歩道にて。いつもなんとなく気になっていた、路上に埋め込まれた金属製の何か。よく見てみると何か書いてあります……。実はこれ、ただの金属ではありませんでした。

 

​世界最大の記念碑「ストルパスタイン」

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実はこれらは記念碑で、「ストルパスタイン」と呼ばれています。ホロコーストの被害者とナチスによる被害者を弔って制作された記念碑で、ヨーロッパ全土に(ドイツ国内1000カ所+その他ヨーロッパの17カ国)、この10平方cmにも満たない記念碑が約4万8千個も設置されています。その数の多さから、世界最大の記念碑とも言われています。Wikipedia参照

 

​まるで家の前に墓があるような……

1つで1人を弔うそのプレートには、被害者の氏名、連行された日、連行先、死因、死亡日が記されており、たびたび「AUSCHWITZ(アウシュビッツ)」や「ERMORDET(殺人)」という文字が登場します。
また、設置されている場所は被害者本人の住所なのですが(厳密には、生前最後の職場又は住居が面する通り)、そういった場所は現在も住宅地だったりします。

というか僕の家のスグ前にあります…。
photo-8

 

この事実を知ってからは、まるで家の前に墓があるようで、いつもの道がなんとも生々しいものに見えてしまいました。たまに路上に放置されていた花の意味がわかった瞬間でもありました。

ちなみにこれらの記念碑は、ドイツ人アーティストのGunter Demnigのプロジェクトとして制作されており、120ユーロで制作を依頼できるそうです。


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がぅちゃん
イスラエル・テルアビブ在住のネイティブ京都人。京都市立芸術大学卒業後、米国人の同性パートナーとベルリンに移住し、ライターとして活動を開始。世界新聞2代目編集長。日本、イギリス、カナダ、ドイツでの生活経験がある。▶︎ブログ ▶︎youtube ▶︎twitter

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