ドブリーデン(チェコ語でこんにちわ)!夫婦で世界一周中のRyutaです。今僕達はチェコのプラハという街に滞在しています。
ところで皆さんは寝台列車に乗ったことはありますか?僕は日本では1度も乗ったことがありません。というか、乗る必要が無かったというのが正しい表現かもしれません。しかし先日、ハンガリー→ポーランドの移動の時に初めて乗車した寝台列車がとても良かったので、注意点を含めて紹介したいと思います。
でも……お高いんでしょ?
寝台列車と聞くと、僕が最初にイメージするのが「値段が高そう」。そのイメージから日本での旅行の時も夜行バスだったりLCCなどを利用して「安く」済ませていました。正直、夜行バスなどに比べて「高い」と思います。しかし、横になって寝れたり友達と夜中おしゃべりしたり、列車によっては星空を眺めながらの移動も可能です。
参考:夜行列車で夢を見よう!日本で運行している寝台列車まとめ
ハンガリー(ブダペスト)→ポーランド(クラクフ)の寝台列車
僕達が乗車したのはハンガリーのブダペスト→ポーランドのクラクフまでの列車です。クラクフは有名なヴィエリチカ岩塩坑がある街で、またアウシュビッツ強制収容所へのアクセスの為に多くの旅行者が立ち寄る街でもあります。世界新聞記者も過去に訪れています。
グーグルマップで正確な道が表示されなかったですが、列車は大体このルートで運行しています。
これが特急券になります。2人で170ユーロ(約25000円)。
そしてこちらが寝台券。2人で60ユーロ(約9000円)。なので合計2人で230ユーロ(約34000円)でした。しかし、この値段は2ベッドルームです。この他に3ベッド、4ベッド、6ベッドと数が増えていくと値段も安くなるそうです。
寝台列車の旅、スタート!
出発地点はブダペストの主要駅の一つである「Budapest-Keleti Railway Terminal(通称:東駅)」。ここを20:05に出発します。
駅はとても綺麗で、国際列車が多く出発するので人も沢山いました。
内側の装飾も綺麗でした。ちなみに国際列車のチケットはこの駅で買えます。僕達は2日前に購入しました。
2ベッドルームは完全なプライベート空間!
列車に乗る前に各車両に駅員さんが居るのでチケットを確認してもらい、そのまま駅員さんにチケットは渡します(最初騙されているかと思いましたが……)。
そして自分達の部屋に入ります。部屋は上から見るとこんな感じです(Go proで撮影)。シーツ、枕、かけ布団は常備してありました。片側(左側)に2段ベッド、もう一方(右側)は洋服かけや荷物置きという感じです。
冬の季節には必須の暖房も、もちろんあります。温度調整も出来るようになっていました。
そして500mlのペットボトルが4本と白い袋が2つ!暖房をつけると部屋が乾燥するので、お水はとても重宝しました。
それから朝食用にチョコクロワッサンが2つ。これが美味しくてビックリ。
どこで顔を洗うの?トイレ?と思っていたら……机の天板をあけると、小さいですが洗面台も!ちなみにトイレは各車両に1つ付いています。
お酒飲みの皆さんには必須の栓抜きも机の天板の端に付いていました。なんて便利な……。
電気のスイッチも上から全灯、半灯、消灯、ナイトモード、駅員さん呼ぶボタン、車内アナウンスの音量調整となっています。
ナイトモードにした時に、ボタンで光るようになっていました。LEDなので結構明るい!
窓には2つのブラインドがあり、2つとも閉めると全く外は見えませんでした。
ブラインドを開けておくと、外からも丸見えです。駅員さんからは寝るときは必ずブラインドを閉めるようにと言われました。駅に停車してる時に覗かれてたりしたら嫌ですもんね。
そして忘れてはいけないのが、部屋の鍵!しっかり2重ロックで安心です。
と、設備ばかり紹介してしまいましたがこうして外の景色を眺めるのも楽しかったです。光の玉がヒュンヒュン目の前を通り過ぎていく感覚はゲームみたいでした。
こんな感じで1時間程ボーっと外を眺めながら色々考えていました。人生とは何か……嘘です。眠くなりました。
気が付けば翌朝6:00
クラクフの駅に着く予定時刻は6:30。大体30分前には駅員さんがドアをノックして起こしにきてくれます。慌ただしく準備しながら外を見ると、街灯の数も多くなって駅に近づいていることを知らせてくれます。そして、無事予定時刻通りにクラクフの駅に到着しました。
暇つぶしには最適の駅!
夜行バスや寝台列車で次の街に着いた時、朝早すぎると荷物はあるし、お店は閉まってるし、ネット使えないしで困った事ありませんか?
ここクラクフの駅はその悩みを全部解消してくれる駅でした。とても綺麗で、警官が巡回していて、ネットもサクサク、中は暖かいし、コーヒーショップも開いていました。僕達は予約していたホステルが8時過ぎから入れたので2時間程駅でのんびりしていました。
そしてここポーランドはユーロではなく、ズオティ(zloty)と呼ばれる自国通貨なのですが、お金を降ろすATMも駅構内にあるので便利です。
とても良い思い出になった……と思っていたら!?
今回とても快適に移動できたので、2人で楽しく会話してたら……ムズムズ……ムズムズ。ん?痒いぞ!
そうです。ダニにやられました。今まで宿などでも、噛まれた事がなかったので油断していましたがやはり居るところには居るんですね。
対策としては、自分たちの寝袋を敷いて寝るとかウインドブレーカーを敷いて寝るとか。肌の露出を避けて寝れば大丈夫かと!指先噛まれたら仕方ないですね。痒い!!
いかがでしたか?流石ヨーロッパの寝台列車と言う程、設備は充実していました。ダニはアタリハズレがあると思いますが、対策をするに越したことはないと思います。それ以外はとても良かったので、また日本でも寝台列車に乗って旅をしてみたいと思いました。寝台列車は世界各地にありますので、皆さんも旅をする時の一つの選択肢にしてみては?
文・写真:Ryuta
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