MENU
  • エリア
  • スポット
  • ストーリー
  • グルメ
  • カルチャー
  • 旅の持ち物
  • ABOUT
世界はこんなにオモシロい!海外B級スポット・グルメをレポート
世界新聞
  • エリア
  • スポット
  • ストーリー
  • グルメ
  • カルチャー
  • 旅の持ち物
  • ABOUT
世界新聞
  • エリア
  • スポット
  • ストーリー
  • グルメ
  • カルチャー
  • 旅の持ち物
  • ABOUT
  1. ホーム
  2. エリア
  3. アジア
  4. インド
  5. iPhone5を盗まれたので、ガンジス川で厄払いをしてきた

iPhone5を盗まれたので、ガンジス川で厄払いをしてきた

2015 5/04
アジア インド ストーリー トラブル
2014/10/232015/05/04
Tweet
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
Pocket

DSC06181
旅をしていれば、楽しいことばかりではありません。ホテルでひとり、枕を濡らす夜もあるでしょう。辛い過去はすべて、ガンジスが流してくれる、というお話です。

 

旅にトラブルは付き物……だけど多過ぎる!

こんにちは!極貧バックパッカー植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は現在この辺りにいます。

 

僕は9月15日から22日までインドのヴァラナシ(ワーラーナシー、ベナレスとも呼ばれる。本文ではヴァラナシと表記します)という街に滞在していました。

ヴァラナシとは?

「ウッタル・プラデーシュ州に属するワーラーナシー県の県都。ガンガー(ガンジス川)沿いに位置し、ヒンドゥー教・仏教の聖地として重要な都市」
Wikipediaより引用

 

インドに入ってからも今までと同様、街を散策してみたり、食べた事が無い料理に挑戦したりと、それなりに充実した日々を送っていましたが……どうも楽しめていませんでした。
DSC04548

 

その理由はインド入国直前、バングラデシュにて一緒に写真を撮った青年にiPhoneを引ったくられた事です。それだけではなく、僕は世界一周開始から4ヶ月で色々な物を失いました。失ったものは以下の通り。

iPhone5S(盗難)
5万円分相当のUSドル(盗難)
クレジットカード(紛失or盗難)
洗濯上がりの衣類(紛失)

その他にも、自分の要領が悪かったり、知識が足りず、タイで貰えるはずだった2台目のiPhoneの税金を受け取れなかったり、バングラデシュでは旅行保険申請に必要な被害証明書をメールで送ってくれると言っていた警察官から返信が途絶えたりと、思い出しただけで落ち込んでしまう出来事ばかり。少しでも心の平穏を取り戻そうと訪れたブッダガヤ(釈迦が悟りを開いた聖地)ではまさかのデジカメ故障……相次ぐトラブルに平穏どころか心は揺れる一方、泣きっ面に蜂とはこの事です。

 

そんなトラブルが多過ぎて、自己嫌悪、先の経済的な不安が襲って来ては塞ぎ込んでしまう日もしばしば。僕は笑えません。
DSC06100

 

そうだ、厄払いに行こう

確かに僕自身に隙があったから起きてしまったのは事実ですが、このトラブルの多さは尋常ではありません。何か罰当たりな事でもしたというのでしょうか?思い返してみると仏教寺院やモスクに行っても「見飽きた」と思ったり、写真だけ撮って出て来てしまったりと、思い当たる節が多々……とにかく!今後また同じようなトラブルに見舞われてしまったら、それこそ世界一周存続の危機です。それだけは何としてでも食い止めなければなりません。そして、何よりも問題なのは旅を楽しみ切れていないという事。

どうにか気持ちを切り替えて、旅を始めた当初のように希望だけを抱いて再び楽しみたい!その為には……
IMG_5880

 

厄払い!それしかありません!

 

朗報!ガンジス川の沐浴には清めの御利益あり

早速、インドの厄払いについて調べた僕が目を付けたのがガンジス川の沐浴です。

 

ガンジス川とは?
「インド北部を流れる大河。川沿いには数多くのヒンドゥー教の聖地があり、ガンジス川そのものも聖なる川とみなされる。死者をその川岸で火葬に付し、灰をこの川に流すことは死者に対する最大の敬意とされる。子供、妊婦、疫病死の場合はそのまま水葬される」
Wikipediaより引用

 

更にWikipediaによると、沐浴には「川、海、泉など、聖なる場所に身体を置くこと(沐浴すること)で、けがれを取り除く」という意味があるそうです。果たしてこの”けがれ”に日本でいう”厄”が含まれるのかはわかりませんが、僕にはこの行為に全てを託す以外、道はありませんでした。
DSC04932

 

ガンジス川には危険もいっぱい

しかし、ガンジス川で沐浴をするにあたっては問題もありました。Wikipediaには「信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。 ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。2007年には世界で最も汚染された5つの河川に選ばれた」と書かれています……。

 

実際、ガンジス川には火葬場(中央の火が見えますか?)もあり、遺灰やそのまま流された人間や家畜の死体、糞尿、生活用水などが垂れ流し状態で決して綺麗とは言えません(犬の死体が漂っているのを目撃しました)。
DSC06252

 

僕が出会った旅人の話でも、
「ガンジス川で泳いだら下痢と嘔吐が同時に襲ってきた」
「体中の毛穴から水分が吹き出して脱水症状になった」
「あんな汚いところ絶対に入りたくない」
「日本人が入ると50%の人が体調を崩すらしい」

などと悪い噂が絶えません。

 

しかし、僕にとって、今までの厄を洗い流すには他にすがる物がありません……。


編集長おすすめ予約サイト

早速、翌日ガンジス川で沐浴をする事にしました。するとその日の晩に喉が痛み始め、熱っぽくなってしまいました。これはまずい!このままでは最後の砦である健康まで奪われてしまう!事態は一刻を争います。
DSC06071

 

翌日、体調不良を押して向かったのが、ガネーシャ・ガート。
DSC06124

 

ガネーシャとはヒンドゥー教の神様の名前で、ガートとは沐浴場という意味です。ガネーシャは「障害を取り去り、また財産をもたらすと言われる」(Wikipediaより引用)のだそうです。まさに今の僕の求めている御利益にぴったり!こちらがガネーシャです。象の顔が特徴的なので見た事がある方も多いのでは?
DSC06108

 

水際はこんな感じです。他のガートに比べて人も少ないので安心して沐浴に集中できそうです。

DSC06125

 

ヴァラナシの中でも下流の方にあるので、上で書いたようなあまり見たくないもの・触れたくないものが全部流れて来る可能性があるガネーシャ・ガート。どうせなら厄を洗い流すだけではなく、それら全て受け止めてトラブルに負けない男になりたい!
DSC06136

 

厄払い開始!

まずは水質チェック。ガートは階段状になっていますが、茶色に濁っていて一段下も見えない状態です。浮遊物は少なく、発泡スチロールの塊ひとつだけでした。
DSC06134

 

そして臭いチェック。無臭です。
DSC06131

 

覚悟を決めていざ厄払い開始です。
DSC06145

 

まずは足から。虫刺されを掻きむしったせいで傷が多いので、細菌の突破口にならないか心配ですが、悩んでいる時間はありません……って、なんかヌルヌルしてる!!!
DSC06146

 

正体はねずみ色の泥でした。この泥だって元々はそこら辺を闊歩している牛の糞かも知れません。自然と表情が歪みます。
DSC06164

 

肩まで厄払い完了。幼い頃、湯船で百まで数えた思い出が走馬灯のように蘇りました。
DSC06169

 

頭のてっぺんまで厄払いします。潜水開始!
DSC06171

 

ぷはぁっ!厄払い完了です!
DSC06180

 

驚くべき事に、既にこの時点で言い得ぬ達成感を感じて、過去のトラブルはどうでもよくなっていました。足元のヌルヌルは気になりますが、泳ぐ余裕も生まれ、
DSC06181

 

不覚にもだんだん楽しくなってきてしまいました。
DSC06183

 

ついでにインド人がそうしているように、僕も持って来た石鹸を使ってガンジス川で体を洗ってみました。
DSC06192

 

そして再び潜水して、厄だけではなく体の汚れもガンジスに流します。この時、不覚にも少し水を口に含んでしまい、少し甘みを感じました。石鹸の味だったのでしょうか……そう願っています。
DSC06196

 

身も心もスッキリしました。この時の僕からは石鹸の香りとすがすがしさしか漂っていなかったはずです。
DSC06206

 

その後の体調・心境の変化

沐浴から3日程は少し怯えていましたが、幸いにも前日から崩していた体調も快方に向かい、下痢や吐き気に悩まされる事もありませんでした。そして、一番大きな変化は、沐浴を達成した事で自分の中で何かが吹っ切れた事です。

「自分が愛用した品々が今、世界のどこかで流通している。なんてロマン溢れる事なんだろう」
「起きてしまった事は仕方ない。これからは今の倍くらい気を付けよう」

そのぐらい前向きに考えられるようになり、その後の旅では前よりも笑っている時間が増えたように思います。
DSC07483

 

仕切り直しの行為が大事

今回、僕は厄払いという意味を持たせて沐浴をした事でだいぶ気持ちが楽になりました。果たして御利益なのかどうかはわかりませんが、失恋をして髪をばっさり切る人がいるように、周りで不幸があったら塩をまいて清めるように、何かアクションを起こす事が、効果的な過去との決別方法なのかも知れません。

旅先では何事にも注意する事が一番ですが、それでもトラブルは起こってしまうものです。もしも立ち直れない出来事に直面した時は、頭で考えるだけでなく、何か行動に移してみて下さい。悩んでいたのが嘘のように驚くほど簡単に乗り越えられてしまうかも?
DSC06221

 

※この記事は決してガンジス川での沐浴を推奨するもの、安全性を保障するものではありません。沐浴される方はくれぐれも体調にご注意下さい。

 

文・写真:植竹智裕

HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 


編集長おすすめ予約サイト

The following two tabs change content below.
  • この記事を書いた人
  • 最新の記事
アバター画像
My Instagram profile

植竹 智裕

1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログ◆Twitter
アバター画像
My Instagram profile

最新記事 by 植竹 智裕 (全て見る)

  • 【グルジア】ロシア国境すれすれの雪山の上にある石の教会 - 2018/03/21
  • 【ソウル気まぐれ電車旅】駅地下に小川!?ソウル地下鉄上渓駅を行く - 2018/03/15
  • 【新連載】うっかり途中下車しっぱなしの「ソウル気まぐれ電車旅」始めます - 2018/03/09
  • ロシアなど3か国の領土問題が入り乱れる「グルジア軍道」の渋滞レポ - 2018/03/05
  • バラナシのボリウッド風ポルノ映画館には気をつけろ - 2018/02/05
アジア インド ストーリー トラブル
インド 植竹智裕
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • タイのカオサン通りにある拘置所に入ったらこんなところだった
  • [フォルサム・ヨーロッパ-Folsom Europe-]ヨーロッパ最大!ゲイのSMの祭典に行ってきた

この記事を書いた人

植竹 智裕のアバター 植竹 智裕


1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログ◆Twitter




関連記事

  • 土楼とは?300人が暮らす中国の世界遺産に行ってみた
    2013/07/19
  • 紹興で本場の「紹興酒」を飲んで酔っぱらってきた
    2013/07/22
  • フィリピン英語留学が月10万円というのはホントなのか?
    2013/07/24
  • 上海にも下町はある。どこかほっとする「庶民の生活」
    2013/07/24
  • -世界一標高が高い温泉に行ってみた- ヒマラヤにて 
    2013/07/24
  • 台湾ギャルに会いに行ってきた。世界一周ギャルトラベラー
    2013/07/26
  • -桂林の奇岩- 中国に実在するドラゴンボール初期の風景
    2013/07/27
  • 中国の少数民族トン族の飲み会に参加したらえらいことになった
    2013/07/29

24時間記事ランキング TOP10

  • image (11) 「キルト(スカート)の下はノーパンって本... 105件のビュー
  • c 孵化しかけた卵、あなたは食べられる…?フ... 52件のビュー
  • 20130315-24542-2 [ケブル(ユムシ)韓国]直訳すると「犬の... 25件のビュー
  • canvasdwdqddddd 女子大生のわたしがアムステルダムで見たも... 20件のビュー
  • DSC_0517 オケラはうまい!サソリはまずい!タガメは... 17件のビュー
  • IMG_7640 [クイ料理]ペルーで食用モルモットを食べ... 16件のビュー
  • DSC_7778 日本人はたぶん好き!北朝鮮で食べておいし... 15件のビュー
  • hjv866776767f7 蘇る公衆便所の香り…。今でもトラウマな韓... 13件のビュー
  • DSC_1721 ヒマラヤ岩塩の採掘場(ケウラ塩鉱山)はピ... 13件のビュー
  • DSC_0403 - コピー [ギザ]本当にケンタッキーからスフィンク... 12件のビュー

月間記事ランキング TOP10

  • c 孵化しかけた卵、あなたは食べられる…?フ... 1.6k件のビュー
  • DSC_0403 - コピー [ギザ]本当にケンタッキーからスフィンク... 532件のビュー
  • canvasdwdqddddd 女子大生のわたしがアムステルダムで見たも... 463件のビュー
  • 20130315-24542-2 [ケブル(ユムシ)韓国]直訳すると「犬の... 453件のビュー
  • hjv866776767f7 蘇る公衆便所の香り…。今でもトラウマな韓... 440件のビュー
  • image (11) 「キルト(スカート)の下はノーパンって本... 427件のビュー
  • DSC_7778 日本人はたぶん好き!北朝鮮で食べておいし... 416件のビュー
  • IMG_7640 [クイ料理]ペルーで食用モルモットを食べ... 330件のビュー
  • DSC_1721 ヒマラヤ岩塩の採掘場(ケウラ塩鉱山)はピ... 298件のビュー
  • あなたには見える?トルコのアララト山で「... 268件のビュー

© 世界新聞.

目次