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[トルコ・犠牲祭(クルバンバイラム)]動物の肉とスーパーに並ぶ肉は別物ではない

2016 2/04
イベント ストーリー まじめに考えた ヨーロッパ トルコ
2014/10/112016/02/04
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DSC_01491-600x397-2-2
わたしたちが普段使っている食事の挨拶「いただきます」の意味はご存知かと思いますが、そのことを深く考える機会は多くありません。イスラム教の家畜を殺し、神に感謝する「犠牲祭」に参加し、食べ物の命をいただくということについて考えてみました。

※閲覧注意 この記事には動物を殺し、解体する写真が多く含まれています。

 

動物のと殺を行い神に感謝する

こんにちは!旅する理科教師ぞーしきです。
今回、僕はトルコで、「犠牲祭」と呼ばれる動物のと殺(家畜等の動物を殺すこと)を行い神に感謝するイスラム教の行事に参加してきたので、その実態をレポートします。

 

クルバン・バイラム(犠牲祭)とは?
クルバン・バイラム(犠牲祭)は、巡礼者が神に生贄を捧げる4日間のお祭りのことで、動物を買う余裕のある家庭は羊や牛などの生贄を捧げます。初日、朝の祈りが終わるとすぐに家長が動物の喉を掻き切り、肉の一部は貧しい人たちに配られます。(zenturkey.comより引用)

 

ヒッチハイクで得た貴重な機会

本来、僕は別の目的でトルコ内を移動していました。しかし、このお祭りの為、バスは帰省者でいっぱいで、ヒッチハイク移動を余儀なくされました。

 

そこで僕を拾ってくれたのが、このやさしい笑顔が印象的なアルカンです。彼は僕をこの行事へ誘ってくれました。こんなことがあるからヒッチハイクはやめられません。(参考:日本ヒッチハイク協会公認の僕がやってる海外でヒッチするための6つの手順)
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従い、今回は彼の実家である、カラジャベイという町で犠牲祭を見学させてもらいました。地域によってはラクダの生贄を捧げる所もあるとのことでしたが、この町では羊と牛が主流でした。

 

犠牲祭の朝

人々は7時ごろ、モスクでのお祈りからこの行事をスタートさせます。街中に人の気配はほとんど見られませんでした。準備やお祈りに忙しいのでしょう。耳を澄ますと……どこからか太鼓の音が……
DSC_0093

 

これも犠牲祭の伝統文化だそうです。
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村へ向けて出発

ここカラジャベイでは街中でと殺を行わないため、少し離れた村へ移動します。村へはアルカンと彼の義理のお兄さんと僕の三人で向かいました。女性は出向くのをあまり好まないようです。
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途中で牛舎の横を通ると、すでに解体した牛肉が遠目で確認出来ました。
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30分程で、村の羊舎に到着です。この羊舎には20頭ほどの羊がおり、その内2頭が義理のお兄さんの所有するものになります。
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以降、刺激的な内容になりますので、苦手な方は読むことをやめてください。

 

僕らが到着した11時頃には、もうすでにと殺が始まっていました。小屋に入ると、首のない羊が男たちによって捌かれていました。
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と殺の様子

ここからはと殺の様子を順を追って説明します。

まずは羊を柵内から引っぱり出します。
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足を三本だけ紐でしっかりと結びます。
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ここで、と殺者から神への感謝を表すお祈りが、1分程小声で唱えられます。これにより、神聖な儀式であることが再確認できました。羊の表情が何とも言えぬ虚しさを醸し出しています。
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お祈りが終わると、躊躇なくのどを切ります。僕はこれを見るまで首は落とすものだと思っていました。しかし、そんな手荒な行為ではなく、敬意を持って扱っているように感じました。「頸動脈をなでる」という表現がちょうどいいかもしれません。
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切った直後から、50㎝程の弧を描いて血が首から噴き出ます。その色は鮮やかとしか言いようがありませんでした。羊は喉を切られてすぐに、鼻水を啜るような「コカッー」という、喉から空気を出す音を鳴らします。それが、30秒程続き、今度は足が暴れ出します。痙攣だと思われます。それを押さえつけて1分程で完全に動かなくなりました。
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その後は首を取り、頭と胴体で別々の処理を行います。胴体から見ていきましょう。まず、足に切り込みを入れ、肉と皮の間に空気を送入します。これは皮を剥がしやすくするための作業で、羊は風船のようにパンパンに丸くなります。
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その後、先ほどの切り込みの部分から皮を剥いで行きます。毎年行っている為でしょう。とてもスムーズに処理が行われていました。
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途中で、胴体を吊るして、最後まで皮を剥いでいきます。
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皮を剥がし終えると、お腹に切り込みを入れて、内臓を取りだします。死後でも腸が動いていたことに驚きました。
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これらは、一部を除いて廃棄します。この臓器が床に切り落とされた時の「ドサッ」という、重低音が今でも耳に残っています。確かにそこに命の重さを感じました。
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内臓を切り出すと、あとは肉屋で見るように肉の部位ごとに切り分けて行きます。
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そして、その羊の所有者が細かくなった肉をビニール袋に入れて行きます。
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床に飛び散った血には、ハエが群がっていました。
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一方、頭はまず、角を斧で落とします。
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そして、皮を剥いでいきます。もちろん、これも食糧になります。
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そして、頭も含め、切り分けた部位をビニールに収納し、トラックの荷台に乗せて持ち帰ります。
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貧しい人へ肉を分配する

カットした肉は3つに分けられ、1つは自分たちで食べる用に、1つはお隣さんなど親しい人へ、そして最後の1つは貧しい人へ配られます。

車の荷台へ入れた肉をそのまま渡していました。アルカン曰く、トルコでは国民の55%は動物を買う余裕のある人々で、残りの45%が貧しい人々になります。ちなみに羊は生後6か月の時に購入し、1頭800リラ(約4万円)だそうです。
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捌いた羊を食べる

家に戻ると、さっそく捌いた羊を料理してくれました。
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羊を焼いたものとピラフです。
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とてもしっかりした肉の食感とともに、羊の持つ独特の臭みももちろん感じました。
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「いただきます」という文化

僕は大型動物を個人でと殺して食べる文化が残っていることにとても魅力を感じました。日本ではと殺を見学できる機会はなかなかありません。それ故、動物の肉とスーパーに並ぶ肉をどこか別物としてとらえてしまうのも理解できます。しかし、イスラム圏ではこの犠牲祭が毎年あります。従って、子供の内から「動物の死を以って、肉が食べられる」という、日本で希薄になっている当たり前の概念が身につくことでしょう。

旅で色々な国の旅人と食事をする機会がありますが、日本人のように食前食後で、食材へ感謝する国はほぼないように感じます。僕はこの「いただきます」と「ごちそうさま」の文化が大好きです。この素敵な文化を絶やさず、より強調するためにも日本で「動物の死と食を繋ぐ機会」がもっと身近にあればいいなと改めて思いました。

 

文・写真:ぞーしき

 


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