[パンジャビドレス]タウンユースで着られそうな民族衣装

2014.09.11 07:00 
LINEで送る
Pocket

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

IMG_5647
旅の思い出に海外の民族衣装を買って帰りたい……できればそれをオシャレに着こなしたい……。そんな望みを叶えるポテンシャルを秘めたバングラの民族衣装・パンジャビ。安くてオシャレなそれを求めて街を彷徨いました。

 

民族衣装は派手!普段着として着られる民族衣装は無いのか?

こんにちは!節約バックパッカー植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は現在、この辺りにいます。

 

旅をしていると見かける機会が多い民族衣装。試してみたいと思う方は多いのではないでしょうか?
DSCF0916

 

民族衣装と言っても、冠婚葬祭など特別な行事の時にしか着られないものや、今でも日常的に着られているものなど様々。中でも前者はきらびやかな装飾がある事が多く、日常的に着るには少し派手過ぎるように思えます(写真はインドネシアのバリで見たレゴンダンスのダンサーの民族衣装)
DSCF0906

 

記念撮影用に着させてくれる場所もありますが、もし記念に買ったとしても日本で着こなすのは難しそうです(写真はチベット系民族の民族衣装)。
DSCF0544

 

普段着でも着られそうな民族衣装を発見

南アジアのサリーのように普段着として着られる民族衣装もありますが、特に女性用の物が多いように思えます。日本で日常的に和服を着る男性が少ないのと同様、どの国でも男性はシャツにスラックスやジーンズといった西洋的な服装が一般化していて、あまり特徴がありません。これはちょっと寂しい……。

しかし!バングラデシュを旅している時に、普段着として着られそうな民族衣装を発見しました。それがカミーズと呼ばれる丈の長いシャツです。
IMG_2797

 

カミーズはアジアの民族衣装。日本では「パンジャビ・ドレス」、または、略して「パンジャビ」という呼び方が一般的Wikipediaより引用。

※インドではクルターと呼ばれるなど地域によって呼称が違いますが、バングラデシュではパンジャビと呼ばれていたので以降パンジャビと表記します。

 

バングラナビによれば、バングラデシュでは訪問着として着られる正装とされていますが、街中でも色鮮やかなパンジャビを着ている人を沢山見かけます。
IMG_9619

 

白やグレーなどシンプルなものであればジーンズやカーゴパンツに合わせて、日本でも普段着として着られそう……そう判断して早速パンジャビを手に入れに行ってみました。
IMG_2788

 

パンジャビの値段は高め

僕が目を付けたのはターコイズブルーの刺繍が入った白のパンジャビ。
IMG_2790

 

しかし値段を聞いて驚きました。1300タカ(約1760円)だそうです。僕の一日の予算は2000円(約1535タカ)です。食費や宿代を合わせたら軽く予算をオーバーしてしまいます。
しかし、この時、このパンジャビの事しか頭にありませんでした。2時間悩み抜いた揚句、値切って1100タカ(約1445円)で購入。その後しばらく更なる節制を強いられる事となりました。
IMG_2795

 

 

とても気に入ってます……が、買ってからある事に気づきました。
IMG_2870

 

バングラデシュでは道が舗装されていない場所が多く、至る所で砂埃が舞っています。
IMG_1781

 

そしてこの国の主食はカレー。それを直接手掴みで食べます。カレーに含まれるターメリックは黄色の色素としても知られ、一度洋服に付着するとなかなか取れません。ましてや、日常的に洗濯機やよい洗剤を選んで使えない状態の今、旅の最中に着るには不向きだと気付きました……。
IMG_3091

 

衝動買いした後に使い道に困る典型的な例です。
IMG_3713

 

そこでもう一着、パンジャビを探してみる事にしました。条件は以下の通り。

1 汚れが目立ちにくい
2 日本でも普段着として着られる地味目の色
3 安い(これが一番重要)

 

市場へ行ってみた

まず向かったのは首都ダッカにあるBanga Bazar。
IMG_5003

 

場所はこの辺りです。

 

中に入ってみると碁盤目状に狭い通路が張り巡らされていて、洋服屋が軒を連ねていました。
IMG_4987

 

その奥でパンジャビも発見。
IMG_4991

 

値段は600タカ程度(約812円)とまずまずの安さでしたが、どれも派手な色のものばかり……日本で普段着として着るにはちょっと派手過ぎます。
IMG_4988

 

このように露店でも衣類が売られていますが、パンジャビを売っている露店は見つけられず……。
IMG_2930

 

バングラ版ユニクロを探してみた

途方に暮れていた僕がネットで見つけたのがバングラデシュのグラミン銀行グループと日本のユニクロが合弁しているグラミンユニクロです。ユニクロと言えばカジュアルからフォーマルな衣類まで幅広くカバーしているほか、カラーバリエーションもシンプルな色から鮮やかな色まで豊富。しかも、民族衣装も置いているとの事でした。きっとここなら地味な色のパンジャビが見つかる。そう期待に胸を躍らせて歩いてみました。ところが、いざGoogleマップを頼りに探してみると……無い!

 

30分程探してみましたが、遂に発見する事は出来ませんでした。

 

価格調査してみた

グラミンユニクロは見つけられませんでしたが、このエリアには洋服店が沢山あったので、価格調査に乗り出しました。
IMG_5055

 

その結果、ショッピングモールの中にあるような店では1200~2000タカ程度(約1625~2708円)で売られていました。
IMG_5051

 

見るからに高そうなパンジャビを置いているお店も……。恐る恐るショーウィンドウ越しに値札を見てみると……6000タカ(約8124円)でした。僕には無縁の代物です。
IMG_5132

 

安い伝統衣装は意外な所にあった

安くパンジャビを手に入れるのは不可能なのでしょうか……。しかし、この日の探索を諦めて宿へ帰る途中、意外な光景を目にしました。
IMG_5140

 

なんとイスラム教のモスクの前に露店が並び、市場ではあまり置いていない控えめな色のパンジャビを置いているではありませんか!
IMG_5137

 

僕が探していた灰色はスパンコールが付いた派手なものしかありませんでしたが、代わりにデニム地のような薄い水色のパンジャビを発見。値段を聞いて更に驚きました。なんと300タカ(約406円)!一着目の約1/4です。
DSCF1680

 

いかがでしょう?予想通り、早速カレーのシミを付けてしまいましたが、この先の南アジアを旅する間だけでなく、日本に帰ってからも使えそうです。
IMG_5647

 

このように日本でも使えそうな民族衣装は意外な所で、意外な値段で見つけられられる事がわかりました。パンジャビに限らず、あなたが見つけた素敵な民族衣装が、日本のファッションの次のトレンドになるかも知れません。

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 


2018rank
The following two tabs change content below.
植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

脳内トラベルメディア - 世界新聞

世界新聞の最新情報をゲット 世界新聞の最新情報をゲット


2018rank

crownRANKING

24時間記事ランキング TOP10

月間記事ランキング TOP10

累計記事ランキング TOP20