チェコの街中でしょっちゅう見かける、一見変わった調理法の伝統菓子「トゥルデルニーク」を食べてみました。
こんにちは、はるぼぼです。旅の楽しみの一つが食。なかでも、日本にはない現地のスイーツを食べ歩くのが好きです。 中世の面影が残る中央ヨーロッパの国・チェコでは、「トゥルデルニーク」と呼ばれる伝統菓子にトライしました。
「トゥルデルニーク(Trdelnik)」は、薄く伸ばした小麦粉生地を筒に巻き付け、回転させながら焼いたチェコの伝統菓子。 「トゥゥルドロ」と呼ばれることも。 焼きあがったら表面にシナモンやナッツ、砂糖などをまぶして仕上げます。筒の中にチョコレートなどを入れるバリエーションも楽しめます。
チェコを旅すれば、必ずトゥルデルニークに出会います。 プラハの旧市街はもちろん、チェスキークルムロフなどの観光地にも、必ずトゥルデルニークを売るお店があります。
食べ歩きができる庶民的なお菓子であることから、いつでも気軽に食べられるのが魅力なんです。屋台のようなコンパクトなお店で焼いたものを買って、食べ歩くという意味では、日本のたい焼きのような感覚かもしれません。
プラハの街を歩いていると、甘ーく香ばしい香りが漂ってきました。 香りの元は、やっぱりトゥルデルニーク。
その場でトゥルデルニークがこんがりキツネ色に焼けていく様子は、なんとも食欲をそそります。回転しながら焼かれている光景は、なんだかバウムクーヘンに似ていますね。
トゥルデルニークには幾つか種類があります。 オリジナル(生地のみ)、チョコレート、バニラクリーム、シュトゥーデル(アップル&シナモン)があるなかで、シュトゥーデル(アップル&シナモン)のトゥルデルニークをチョイス。
実際に手にしてみるとかなりのボリューム。食べてみると、外はサクサク、中はデニッシュ生地のようにフワフワでおいしいのですが、結構甘い…。 表面にはざらめ砂糖がトッピングされていました。 ちなみに他にも、シナモンやナッツをまぶしたタイプのものもあるようです。
食べてみると、リンゴの素朴な甘さと、ちょっと大人な風味のシナモンが絶妙にマッチ。 チェコの人々にとっての懐かしい味ってこういう風味なんですね。
実はこのトゥルデルニーク、両サイドに穴が空いているので、下の穴から中のシュトゥーデルが出てきてしまって、ちょっと食べにくかったです。日本のチョココロネの感覚で食べると失敗します。
でも紙袋に入れてくれるので、下に落としてしまうことはありませんが、下から抑えたり食べる角度を工夫したりする必要があります。
そんな食べにくさも含めて、チェコの思い出になるトゥルデルニークでした。
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