こんにちは、はるぼぼです。マレーシアのペナン島でノマドライフを送っていたとき、ジョージタウン近郊に「蛇を守護神とする寺がある」と聞き、行ってみました。
ペナン島の中心都市、ジョージタウン郊外には、守護神の蛇がいる「蛇寺」があります。ペナン島で最も有名な中国儒教寺院で、病気やケガを癒す力をもつ僧侶、チョー・スー・コンに捧げるため、1850年に建てられたといわれています。
いつからか、寺院内には黄色い縞模様の毒蛇が棲みつくようになり、「蛇寺」の名がついたのだとか。最盛期には70匹近くの蛇がいたそうで、蛇たちは寺の守護神としてあがめられています。
蛇寺へのアクセスは、ジョージタウンから401のラピッドペナン(バス)で40分前後。ただし、ジョージタウンでの乗車場所や道路状況により所要時間には幅があります。特に週末は道路が渋滞することが多いので、時間に余裕をもって出かけることをおすすめします。また、バスの車内では停留所のアナウンスがないので、乗車の際にドライバーに「蛇寺に行く」と告げておくといいでしょう。
こちらが蛇寺の入口です。入口にはインパクト大の「Snake Temple」の看板が掲げられています。
やはり蛇寺は蛇推しなのですね。アートの島・ペナン島だけあって、昔の郵便屋さんを描いたストリートアートもあります。
私が訪れたときには家族連れを中心ににぎわっていて、観光地らしいほのぼのとした雰囲気がありました。これが蛇寺の本堂。思ったよりもこじんまりとしていますが、屋根や堂内に施された細部にいたる装飾が美しい、風情あるお寺です。
でも、一見ごく普通の中国寺院…蛇の姿が見当たりません。
「蛇寺なのに蛇がいない!」と思っていたら、いました。本尊のすぐ前に蛇の止まり木(?)が。本堂に蛇が祀られているなんて、さすが蛇寺。
人を噛んだりしないのか心配になるかもしれませんが、寺院で焚かれている線香の香りで、昼間ははおとなしくしているそうです。線香にそんな力があるとは知りませんでした。
蛇が祀られた寺院で人々が真剣に祈りを捧げる光景は、日本人からするとややシュールにも感じられます。
本堂の奧のホールのようなところには、さらにたくさんの蛇たちがいました。額縁の上でじっとしている蛇はなんだかオブジェのよう。思わず本物なのかどうか聞いてしまったほどです。
蛇と一緒に、蛇の抜け殻も。あたりを見回せば、あちこち蛇だらけです。
さらに記念撮影用のニシキヘビ2匹もスタンバイ。スタッフのお兄さんたちがしきりに首に巻かないかと声を掛けてきます。
「蛇を首に巻くのは絶対に無理!」と断固拒否していたのですが、スタッフのお兄さんたちが「気持ちいいから触ってみて、かわいいよ」と何度も熱心に勧めてくるので意を決して触ってみることに。
確かに…蛇の体はなめらかで意外に気持ちよかったです。今思えばやはりゾッとしますが。
蛇寺でも蛇と触れ合えますが、併設されている有料のスネークファームでは、さらに色々な蛇たちを見たり触ったりできます。
蛇が主役の蛇寺は、蛇好きにはたまらないスポットのはず。蛇が好きでないという人も、ここで味わったドキドキはきっと忘れられない記憶になることでしょう。
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