フランスに寝仏…!ポップなブッダ達に会える寺院「PAGODE HONG HIEN」に行ってきた

2016.10.09 07:00 
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寝仏こと「涅槃像」と言えばタイのワットポーですが、コート・ダジュールで知られる南仏リゾートエリアにも涅槃像は存在します。寺院「PAGODE HONG HIEN」でポップにブッダの一生を学んできました。

 

奇妙でシュールな南仏の寺院「PAGODE HONG HIEN」

こんにちは、ドイツ在住のはるぼぼです。

南フランスのプロヴァンス地方で、とっても奇妙でシュールな寺院に遭遇しました。その名も、「PAGODE HONG HIEN」。

フランスのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏、ヴァール県の街、フレジュス郊外の真っ青な海のすぐ近くに位置しています。

 

「PAGODE HONG HIEN」近郊の南仏の海はこんな感じ。
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プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏には国際的に名高い風光明媚な海岸コート・ダジュールがある。世界中の著名人が別荘を構える事で有名。フレジュスは地域圏内の海辺のリゾート地。Wikipedia「プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏」「フレジュス」参照。

 

南仏らしからぬ寺院「PAGODE HONG HIEN」

第一次大戦下の1917年に、戦争のためにフランスにやってきたベトナム人により建設されたのだとか。
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南仏の寺院「PAGODE HONG HIEN」

 

アクセス:フレジュス駅(Fréjus)より車で約10分。
営業時間:9:00〜9:00
入場料:大人2ユーロ(約230)、9歳以下の子供1ユーロ(約120円)、10人以上のグループは一人1.5ユーロ(約170円)

 

ブッダの生涯をポップに表現した境内

境内は予想以上に大きく、ブッダの生涯が視覚的に表現されています。仏教寺院が物珍しいのか、ヨーロッパ人観光客に人気のようでした。
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ネパールのルンビニで誕生したブッダが「天上天下唯我独尊」と宣言したとされる場面です。どこか一休さんを思わせる顔だち。とても生まれたばかりのようには見えません。
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次に、インドのブッダガヤーでブッダが悟りを開いた場面。ブッダの表情は確かに何かを超越したように見えますが、お堂がパステルカラーなのでやや威厳に欠けるような気もします。
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続いては、インドのサールナートで5人の弟子を相手にブッダが初めての説法を行った場面。この場所が「鹿野苑」ということで、塗装のはげた鹿の像がブッダの周囲を取り囲んでいます。
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そして、インドのクシーナガルでブッダが入滅する場面。この涅槃像は9メートルもの長さがあるそう。プロヴァンスの青い空が寺院のカラフルな色遣いと妙にマッチしています。
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わびさびを感じさせる日本の寺に慣れている私には、神聖な場所というよりも、一種のポップアートのように感じられました。

 

「南無阿弥陀仏」ソングが流れる本堂

こちらがこの寺院の本堂のようでした。中に入ってみると…
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内部には仏像が鎮座していますが、それよりも気になったのは天井からぶら下がるシャンデリア。やはりアジアの寺院と違って、西洋の要素が感じられます。この本堂では、ただひたすら「南無阿弥陀仏」を繰り返す歌が流れていて、なんともシュールな雰囲気。
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インドのヒンドゥー教寺院では神様ソングが流れていることが少なくありませんが、仏教寺院では珍しいのではないでしょうか。

 

南仏らしからぬ奇妙な寺院だけど、クオリティは高かった

境内にはブッダをはじめたくさんの像がありますが、いずれも手作り感あふれる出来ばえ。七福神の一体のようなりっぱなお腹をした像の足元にはなぜかカモ。
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背後にはフランス国旗のトリコロールがはためき、とても奇妙です。「ミスマッチもここまでくるとなんだかすがすがしい」と思わせられました。

 

独特の世界観をもつ南仏の寺院「PAGODE HONG HIEN」、寺院を去った後も、しばらく「南無阿弥陀仏」ソングが頭から離れませんでした…
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はるぼぼ
和歌山出身。大学進学を機に上京。東京でのサラリーマン時代に当時19歳のドイツ人「ダーリン」と出会い、恋に落ちる。「なんとかなる」をモットーにドイツ移住を決意し、退職。5か月のアジア横断の旅を経て、現在はドイツ南西部で奮闘中。日本をこよなく愛するダーリンと、日本で美味しいものを食べまくるその日を楽しみにしている。 ▶ブログ ▶フェイスブック ▶Twitter  

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