「世界一周にテーマは必要か?」夫婦間で真っ向から意見が対立する中、世界一周5カ国目にして、なんとなく立ち寄ったカンボジアの小学校。大はしゃぎしたこの場所に、これからの夫婦の旅のヒントがありました。
こんにちは!新婚旅行で世界一周中のNO TRAVEL NO Life、大地と涼です。連載第7回目は、カンボジアからお伝えさせていただきます。(バックナンバーはこちら)
「旅」と書くと一文字ですが、旅人の数だけいろんな旅やテーマがあると思います。僕たち夫婦は旅に出てから1年が経過しましたが、正直、テーマは今も決まっていません!笑
しかし世界一周に出発する前は、「世界一周にテーマは必要!」と考えていた僕。それに対し「世界一周にテーマなんていらない」と考える妻。
平行線だった僕たち夫婦の「世界一周テーマ問題」が、解決の一歩を踏み出したのが今回のカンボジアの小学校での出来事でした。
僕たち夫婦が最も話し合ったトピックの一つは「どんな世界一周にしたいか?」というものでした。
「せっかく世界一周に行くならテーマを決めていこう」と、「◯◯×世界一周」の◯◯にハマる良いものがないかずっと考えていた僕。妻の涼との会話はこんな感じでした。
涼:「私たちの世界一周にテーマなんていらない。」
大地:「テーマがあったほうが充実した世界一周になると思うんだけど。」
涼:「コレっていうテーマがすでにあって、そのために世界一周するならわかる。でも、世界一周に行くからテーマを無理やり決めるのはおかしい。旅の途中でやりたいことや興味は変わっていくだろうし、自由な旅がテーマに縛られてしまう!」
大地:「…」
僕は最初は納得していませんでした。こうして始まった僕たち夫婦の世界一周ですが、カンボジアで僕の考えが変わるなんて、この時は知る由もありませんでした…。
カンボジアで5ヶ国目となった僕たち夫婦の世界一周。カンボジアの世界遺産でもある、有名なアンコールワットを観光することが一番の目的でした。しかし、アンコールワットがあるシェムリアップという街のゲストハウスで「近くに小学校がある」という話を聞き、ゲストハウス周辺の散歩がてら小学校に遊びに行ってみることにしました。
シェムリアップ(Siem Reap)は、カンボジアのシェムリアップ州の州都。アンコール・ワット、アンコール・トムなどのアンコール遺跡群の観光拠点となっている。Wikipedia「シェムリアップ」参照。
小学校に着くと、ちょうど休み時間だったようで、多くの子供たちが校庭で遊んでいました。
僕たちがあいさつしても、「見慣れない人が来た」という感じで恥ずかしがる子が多かったのですが、涼がカメラ写真を撮り始めると、子供達の表情が変わっていきました。一人の子がポーズを決め、それにみんなが笑い、今度は違う子がさらに大きなポーズをとって、みんなを笑わせます…。
そうして、カンボジアの小学校の大撮影会が始まったのです…!
そのあとの子供達はこんな感じに。まだちょっと恥ずかしそうですね…笑
「僕も撮って!私も撮って!!写真見せて!!!」と、大撮影大会の輪はドンドン大きくなっていきました。
こうしてカンボジアの小学校での1日は終わりました…と言いたいところですが、
あまりの楽しさに、次の日も小学校に行くことに。笑
カメラマンとして人気者の涼に嫉妬した僕は、翌日、日本から持ってきていたサッカーボールを持って小学校に遊びにいきました。
するとどうでしょう?今日は僕が人気者…というか、サッカーボールが大人気!笑
気づくと上級生のお兄ちゃんたちが仕切りだし、20対20のゲームに発展。一つのボールをみんなで追い回すので、もう誰が味方で誰が敵なのかわからないくらいに白熱していました…。
カンボジアでもサッカーの人気は高いようです。コンクリートも見え、決して広くはないグラウンドでもお構いなしに、みんな裸足やサンダルでボールを蹴っていました。
…そういえばアンコールワットに行くはずだったのに。でもなんか楽しい!
結局、3日間カンボジアの小学校に通い、アンコールワットへは行きませんでした。
クメール語を話す子どもたちとの会話はできなかったものの、「今やりたいことを大切にしよう!」と楽しんでいるうちに、テーマというものに囚われなくなっている自分に気がつきました。
その時の出会いを中心に、無理にテーマにこだわらず「変化していく旅」。いまの僕たちの旅のスタイルが生まれたような気がしたカンボジアの小学校での体験でした。
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