[王府井小吃街]セミの幼虫、タツノオトシゴ、ヒトデを食べてみた

2016.02.15 11:00 
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「飛ぶものは飛行機以外、泳ぐものは潜水艦以外、四足のものは机と椅子以外何でも食べる」とは中国の食文化を指してよく言われる言葉ですが、あながち間違っていないのかも知れません。

 

北京のど真ん中にゲテモノストリート

こんにちは!極貧バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です

世界新聞では多くのライターがゲテモノについて紹介しています(記事一覧)。僕も今までサルやコウモリの肉料理(インドネシア)や、犬のち○こみたいな海中生物(韓国)など色々なゲテモノを紹介してきましたが、実は中国・北京のど真ん中にある王府井にも、「王府井小吃街」と呼ばれる思わず表情が凍り付くような食材を使ったゲテモノ料理ストリートがあるのです。

 

場所はこの辺り。地下鉄王府井駅を出て徒歩3分。
 

 

王府井(ワンフーチン)は北京中心部東城区にある繁華街。巨大デパートや飲食店が立ち並び一帯は歩行者天国になっている。北京の町のほぼ中央にあり、故宮、北京駅、外国人居留地区などからも近いところから、特に20世紀に入ってから商店街として賑わいだした。Wikipediaより引用

 

こちらが小吃街の入り口です。一見すると普通の中国式繁華街ですが……
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通り沿いに並んでいる店には、思わず目を疑うような生物たちが蠢いています。写真は小さいサソリ(生きています)。
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その横には串刺しにされたサソリたち。
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食べたことが無いのぜんぶ食べてみた

サソリ以外にもいろいろな生物が油で揚げられ、串揚げとして売られています。値引き交渉して1本5元(約85円)程度。葛藤の末に好奇心が勝り、食べた事が無いものを買った結果、こうなりました。
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見た目はなかなかのグロさです。では一本一本ご紹介していきましょう。

 

1・カイコのさなぎ(写真右から2番目)

ずんぐり身が詰まったさなぎ。同じくカイコのさなぎを茹でたり蒸したりした韓国のボンデギのように「ぷちゅっ」とするのかと思いきや……揚げてから時間が経っていたのか「ゆで卵の黄身のようなモサモサ感」がいつまで経っても口の中に残ります。七味唐辛子がまぶされているので結構辛口。

 

2・セミの幼虫

小さい頃、夏になるとセミの抜け殻を集めた人も多いのでは?中身が抜け出る前に捕まり、串揚げにされたのがこちらです。揚げ過ぎてカリッカリ。
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3・サソリ

これはテレビ番組などで「食べられる」という前情報を知っていたせいか、一番安心して食べられました。口の中はチクチクしましたが……。
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3・タツノオトシゴ

「タツノオトシゴって食べられるんだ……」という驚きを胸にかじってみましたが、これまた揚げて時間が経っているせいか、カリッカリで油の味しかしませんでした……。
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5・ヒトデ

ウニ大好きな日本人の僕が言うのも何ですけど、「よくコレ食べようと思ったよね……」と感心してしまったのがこちらのヒトデ。中はほぼ空洞で、苦みがあるので甘口ソースがかけられています。
気になってWikipediaで調べてみたところ、「漢方では滋陰強壮の作用があるとされる。体内にカドミウムや鉛などの重金属を多く含むこともあり、基本的に食用には適さない」だそうです。よくコレ食べようと思ったよね。
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味より経験

貧乏バックパッカーゆえ、買った以上は全部平らげましたが……総じて揚げてから時間が経ったものばかりで硬く、ほとんど油の味しかせず、御世辞にも美味しいとは言えません。七味唐辛子の辛さと精神的なダメージが合わさったのか小吃街を出る頃には胃もたれしていました。
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「愛すべきお隣さん」、そんな中国のイメージが遠ざかって行くような衝撃的な経験でした。もしかすると揚げたてだったら美味しいのかも知れませんが、あの時の僕には確かめ直す気力はありませんでした。とても刺激的な場所なので北京に遊びに行く際は是非、確かめてみてください!

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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