マカオをマラソンしながら観光できないか

2015.09.29 11:41 
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20130412(Hong kong) 993

だって、思いついちゃったんですもの。マラソン観光オススメです!

 

こんにちは!極貧バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周休止中の僕は、現在日本に居ります。

今回は2013年にマカオに行った時のお話です。

 

マカオは世田谷区の半分くらい

マカオはこんな感じで半島部と離島部に分かれています。広さは約30平方キロと、およそ世田谷区の半分のサイズです。

Macau-CIA WFB Map.png
"Macau-CIA WFB Map". Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

 

マカオ(澳門)は中華人民共和国の特別行政区の一つ。中国大陸南岸の珠江デルタに位置する旧ポルトガル植民地で、1999年12月20日に中華人民共和国へ返還され、返還後50年間は現状の保全が取り決められているため、現在もポルトガル語が公用語として使用されるほか、ポルトガル統治時の法律の多くがそのまま適用されている。現在はカジノや世界遺産を中心とした世界的観光地としても知られ、「東洋のラスベガス」とも呼ばれる(Wikipediaより引用)。

 

観光名所は出てきません笑

マカオを訪れたのは2回目ですが、今回、僕には目的がありました。日本でランニングウェアを衝動買いしたものの使い道が無かったんですが、マカオ(半島部)くらいの外周ならば頑張れば走れるのではないかとひらめいたのです。という訳でマカオでマラソンしながら観光名所を巡ってみる事にしました。

 

マカオと言えば中国系の寺院や、ポルトガル時代に建てられたキリスト教会など観光名所(写真は聖ポール天主堂跡)が沢山あります。しかし、そういう場所はガイドブックを見ればいくらでも載っているので、今回は僕がマラソンをしていて発見した不思議な光景をいくつかご紹介します。
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着替えはロッカーへ

マカオは香港から船で1時間程です。今や同じ中国とは言え、マカオはポルトガル植民地時代、香港はイギリス植民地時代の社会制度が維持されているので、外国に行くのと同じようにパスポートが必要で、スタンプも押されます。

 

マカオに着いた僕は早速トイレに駆け込んでランニングウェアに着替え、それまで着ていた服はフェリーターミナルのコインロッカーへ。
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この日はあいにくの曇りでしたが、ほぼ新品のランニングウェアを身にまとって走る前からテンションMAXです。
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発見1 ポルトガル語も公用語

早速マラソンを開始した僕が目にしたものは交通標識でした。上は中国語なので何となく意味が分かりますが、下はポルトガル語なのでちんぷんかんぷんです。マカオは返還後50年間は自治が認められているので、中国の一部でありながら植民地時代同様、今でもポルトガル語は公用語なのです。
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発見2 中国と中国の国境

マカオ北西部に行ってみると、そこには小川の向こうに集合住宅がありました。
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でもよく見てみると、小川の両側は仰々しい鉄柵で囲まれています。実はこの小川を隔てた向こう側は、中国の広東省。
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香港とマカオの往来にパスポートが必要なように、中国との往来にもパスポートが必要です。同じ中国なのにパスポートが要るくらい文化や社会制度が違うという事です(写真はマカオと中国の国境ビル)。
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発見3 鉄格子で覆われた団地

「東洋のラスベガス」と呼ばれるだけあって、中心街や名所の近くでは外国人旅行者も見かけましたが、ちょっと路地を入るとそこは中国的な集合住宅が並んでいて、看板やベランダが通りに突き出ています。
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防犯の為でしょうか?ベランダ全体が鉄格子で仕切られている住宅が目立ちました。何だか牢屋みたいで窮屈そうに思えますが、こちらでは一般的なようです。
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発見4 奇妙な洗濯物

新興住宅街の空き地沿いを走っていた時に思わず写真を撮らずにはいられない光景が飛び込んできました。恐らく男性用と思われる作業着、そしてド派手な黄色いブリーフが道端で干されていました。一体どんな人が着ているのか、ちょっとだけ気になります。ちょっとだけね。
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発見5 礼拝方法がまるで土下座

半島南部にある媽閣廟を訪れた時の事です。
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世界遺産にも登録されている観光名所ですが、なんと、人々が次々に土下座をするという異様な光景を目にしました。日本では立ってお辞儀をするのが一般的ですが、こちらでは土下座のように手足と頭を地面につける「五体投地」という礼拝方法が一般的なようです。
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発見6 日本でも有名なあの人の骨の一部

こちらは世界遺産に登録されている中でもちょっと変わったものを展示している聖ヨゼフ聖堂です。建物に入ると写真中央のガラスの中に白いものが……
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これは、なんと日本にキリスト教を伝えたとされる、かの有名なフランシスコ・ザビエルの腕の骨の一部だそうです!ちなみにザビエルの遺体は分割され、今やインドのゴア(旧ポルトガル植民地)やイタリアのローマにも安置されているそうです。死んだ後にあちこちに分けられてちょっと不憫。
image1

 

ザビエルのポーズで一枚。聖堂でランニングウェアは場違いでしたが、ちゃんと静かに胸の前で十字を切って来たので許してもらえるはず。
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発見7 珍名食堂

何故この写真を撮ったのか、多くを語るつもりはありません。
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正直に告白します

結局、5時間程かけて半島をほぼ一周しました。さぞかしいい運動になったかと思われるかも知れませんが……実はいくつか告白しなければならない事があります。

 

その1 結構歩いた

テンション高く走り始めたはいいものの、僕、運動の才能無いのを忘れていました。開始15分でバテて、公園の噴水の水しぶきを浴びて涼み始める始末。噴水の水を飲みかねないくらい喉も乾いていました。それ以降は疲れたら歩いてまた走るの繰り返し。随分早い方針転換でした。
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その2 結構食べた

走ったら喉が渇くのが人間の性(さが)です。結構早い段階でタピオカミルクティーを購入しました。
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そして、走るとお腹が空きます。マカオ名物のエッグタルトも購入して完全に食べ歩きモードに突入しました。夕方にはご飯もガッツリ食べたので走って燃焼したカロリー以上は摂取していたと思います。
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その3 結構買い物をした

中心地を走っていた時の事です。なんとスターバックスでマカオ限定のタンブラーを見つけてしまった僕、それ以降はスタバの紙袋を抱えて走る事になりました。周りからは恐らく派手な格好で急いでいる人にしか見えなかった事でしょう。
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帰り道では更にポルトガル産(と思ったらスペイン産だった)のワインや夜食を買い込んだが為にこんな状態に。いい運動と言うか最早、いい買い物。
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マラソン観光のススメ

最後は「東洋のラスベガス」らしいカジノ街のイルミネーションの脇を駆け抜けてフェリーターミナルに戻りました。
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「走り切った」とは言い難い今回のマラソンでしたが、歩くよりも効率的に名所を周れて、現地人しか通らないような小道や面白い光景も沢山発見する事が出来ました(走ってお腹が空いた分、挑戦したローカルフードの数も増えました)。残念ながら僕のランニングウェアは再び埃を被りつつありますが、いつかまた箪笥から引っ張り出して、見知らぬ土地を開拓して行きたいと思います。

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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