ホステルで共に過ごした記憶が、私たちふたりをつなぎ止めてくれました……。訪れた韓国で彼女が私にかけた言葉とは?
この企画は180 か国30,000 件のホステルを予約できるHostelworld.com(ホステルワールド)のスポンサードで、4週に渡り4人の旅するライターによる「ホステルからはじまるストーリー」をお届けします。
中国・ハルピンのKazy International Youth Hostel Harbinにて。左は日本人、右も日本人かと思いきや…AKBファンの中国人!
みなさん、こんにちは!世界一周中の水島早苗です。
私にとって出会いの場であり、旅に欠かせないのがホステルです!相部屋で一緒に眠ったり、共有スペースで食事をとるなど寝食を共にするので、人との距離が近くなるぶん、誰かと仲良くなるチャンスがたくさんあるのです。
今回私は、スイス・バーゼルのホステルで韓国人の女の子と出会い、私の大切な親友になったエピソードをご紹介します。
上がわたし、下がミンジョン。チーズフォンデュで乾杯!
5年前にヨーロッパ一人旅をしていたときのことです。
Hostelworld.com(ホステルワールド)で探したバーゼルのYMCAホステル(下写真)にチェックインをすませ部屋でゆっくりしていると、
photo by Hostelworld.com
「ハロー!」と笑顔で女の子が入ってきました。これがミンジョンとの出会いです。とてもフレンドリーに声をかけてくれたので、英語が苦手な私でも「この子ならきっと仲良くなれる……!」と感じました。
お互い一人旅で、似たルートを辿って旅をしているということもあり、あっという間に意気投合!ホステルの近くのレストランへチーズフォンデュを食べに行きました。私たちは帰国してからも、時折連絡をとっては近況を知らせ合う仲になりました。
2013年、韓国で反日運動が起きたのを覚えていますか?テレビの画面には、日系の店の前に集ってシュプレヒコールを上げる群衆の姿が映し出されていました。
(ミンジョンは)「日本製品が好き」って言ってたけど……。
彼女とこれからも友達でいられるのかと思うと居ても立ってもいられず……。
会いに行こう。
そう決めてすぐ、ソウル行きのチケットを購入しました。金曜の仕事が終わってから飛行機に乗り、日曜に帰国するという弾丸旅行でした。ミンジョンには「ソウルのグルメを食べに行く」とだけ伝えました。
こんな時にひとりで韓国に行くのは不安でしたが、ソウルの人達は道を尋ねても親切に教えてくれ、拍子抜けしました。(写真はソウルのウォールアートの前で)。
ミンジョンは私に、冷麺やホットクやマッコリのおいしいお店を案内してくれました。
ホットクのオシャレでおいしいカフェにて撮影大会!
マッコリが壺で出てきて喜ぶ私。
おしゃれなカフェがひしめき、国際色豊かな梨泰院(イーテウォン)
丸一日ミンジョンと過ごして、私の心配は綺麗に吹き飛んでいました。
ミンジョンには本当の理由は言わずに帰ろう……。
話したらきっと、笑われると思っていたからです。
ミンジョン「ずっと食べて話してたから、行きたかったのに行けなかったところもあるんじゃない……?私が邪魔になってなかった……?」
やっぱり伝えなきゃ。
私「違うんだ。グルメが目的だって言ってたけど、これからもミンジョンと仲良く居られるか不安になって……。日本では反日運動のことがけっこう報道されているから……。」
ミンジョンはびっくりしていました。
笑って一蹴されるかと思っていましたが、ミンジョンは丁寧に、言葉を選びながら言いました。
「サナエは私のお姉ちゃんみたいな存在。それは変わっていないよ!何があっても私たちは仲良くいられる、絶対に。会いに来てくれたんだね。本当にありがとう。」
ミンジョンが真摯に受け止めてくれたのがすごく嬉しかったです。胸がいっぱいになり、ミンジョンとはそれ以来、親友になりました。
ホステルから始まる友情は、日本での友達関係とはちょっと違った特別なものになります。国が違ってなかなか会えなくても、一緒に過ごした思い出があるからこそ、再会しても一気にお互いの距離が縮まるのでしょうね。
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