元理学療法士がインドで「三輪タクシー」の運ちゃんをほぐしてみた

2015.08.04 11:32 
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インドでメジャーな交通手段といえば「三輪タクシー」ですが、運ちゃんは性能が悪い車に10時間以上乗り続けるという重労働……。そんな彼らを施術して分かった驚きの事実とは!?

 

こんにちは、世界を旅する治療家カキザワです!
僕は今、インド南部のチェンナイにいます。前回はひょんな事から台湾マッサージ屋に潜入し1週間働きましたが、ここインドでも出会いの連続でモリモリと世界の人たちを施術し続けています!

そんなインド施術の旅を3回に分けてお送りします。前編「
元理学療法士がインドで「三輪タクシー」の運ちゃんをほぐしてみた」、中「現地理学療法士の道場破り!」、後編「日本人会への出張施術始めました!」です!

 

チェンナイってどんな所!?

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チェンナイの玄関口、チェンナイセントラルステーション

 

インド有数の世界都市であり、人口は468万人。2011年の都市圏人口は867万人であり、同国第4位である。1996年にマドラス (Madras) から正式に改名された。
「南インドの玄関口」「南アジアのデトロイト」「インドの健康首都」「インド銀行業の首都」の異名を持つ。

 

北インドのデリーやコルカタなどに比べると言葉は流れるような滑らかさがあり、人々の顔は丸く、そんなに高くない鼻は日本人にとって親しみが持てます。

 

路上治療大繁盛!のはずが……

チェンナイ入りして3日目。観光も早々に路上治療院を開きました。僕は「インドだからめっちゃ人が来るだろうなぁ!」と鷹をくくっていました。
というのも、インド人はとにかく好奇心旺盛だからです!2年前にインドを旅をした時に「カレージャンキーのインド人にうまい棒は通用するのか?」(下写真)というマニア心くすぐる実験を行いました。結果は開始後すぐに人だかりとなり好評のうちに実験を終えましたが……

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そう現実は甘くなかった!……誰もこねー!!泣
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それもそのはず、僕が治療院を構えた場所はチェンナイでもローカルな裏路地で、現地人は英語が読めないのに加え、見ず知らずの東洋人が看板をぶらさげているので、好奇の眼差しが半端ではない……。怪しい人に付いていってはダメなのは万国共通のようです!
施術初日は惨敗!現実はそう甘くないぞ、カキザワよ!

 

オートリキシャ待ち伏せ大作戦

そんな詰めの甘さを反省し、作戦を立てました。その名も「オートリキシャ待ち伏せ大作戦」!
インドでの移動手段にオートリキシャと呼ばれるオート3輪のタクシーがあります。Autorickshaw Bangalore.jpg
"Autorickshaw Bangalore" by Muhammad Mahdi Karim (www.micro2macro.net) Facebook Youtube投稿者自身による作品. Licensed under GFDL 1.2 via ウィキメディア・コモンズ.

 

運ちゃんは、お世辞にも性能が良いとは言えないリキシャを一日中乗り回し、体中疲れているはず!そして、インドではそこかしらにチャイの屋台があり、運ちゃんはそこで休憩するという世紀の大発見……。好奇心旺盛な彼らの事だから、チャイ屋の前で看板をチラつかせれば食いつくに違いない!

 

開始から人だかりが!

早速チャイ屋でくつろぐリキシャの運ちゃんを発見!

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今回は英語を現地人が使うタミル語に書き替えて挑戦。
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まずはチャイ屋でチャイを買い、チャイ屋のおっちゃんと仲良くなります。そして看板を見せて協力を仰ぐと、おっちゃんがリキシャマン達を集めてくれました!

おっちゃん「おーいッ!この日本人が無料でマッサージしてくれるってよー!」
リキシャマン「マジでーッ!ヘイブラザー、俺の身体を見てくれよ!俺の身体はボロボロさ!」


すると……。

 

あれよあれよと人だかりができ、
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オートリキシャの中でも施術!5

 

愕然とした日本人との違い

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作戦も成功し、ガシガシ施術をしていると、ある事実に気づきました。本来は足の裏を押して柔軟性や土踏まずがしっかり機能しているかなどをチェックしますが、インド人の足の裏はもは石の如く固く押してもびくともしません!

以前、首長族の肩こりを施術した時もそうでしたが、生活によって日本人とは全く違う体つきになると改めて驚きました!
想像を遙かに超える、さすがアメイジングインディア!

 

まさかの結末で店を畳むことに…

話は戻って路上治療院。無料で施術を行っていましたが、いざ施術を終えるとほとんどの人が「お礼をあげる」と申し出てくれます。だが、思い出してほしい。作戦の舞台はチャイ屋。となると、おのずとお礼はチャイ!そうチャイのみだ!

この日、施術した人は9人で、その内チャイをくれたのが5人。
人数をこなし、時間も経過すると、そう、お腹の限界が……!
炎天下の中で大量の汗をかき、激甘のチャイを大量投入されたお腹は猛烈な勢いで雲行きが怪しくなります。

積み上がったチャイのカップ
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気合いでカバーしましたが、ついにゲームオーバー!
今まで旅で100人以上施術してきましたが、下痢で店を畳むという結末は予想しなかったですね。
やはり、アメイジングインディア!

 

施術後記

インド人の足の裏はとにかく固く、足元から体を守るという概念がまるでありませんでした。オートリキシャの運ちゃんに聞くと、1日14時間の重労働(時折さぼっている)で肩はガチガチ、体はだいぶ疲れていました。マイペースと思われがちなインド人ですが……人は見た目で判断してはいけないんですね。


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「旅する治療家」カキザワ
元理学療法士。世界を旅しながら人々を治療し自ら出会いを作って行きます!(^^)!夢は「世の中に価値を提供する」事。世界中にあるワクワクを求めて今日も楽しい事を作って行きます♪ facebook:https://www.facebook.com/kentaro.kakizawa

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