こんにちは!世界を旅する治療家カキザワです!
前回僕は部族最強の肩こりを持つ首長族の肩こりをほぐし、今回は現地の方々に施術しようとタイ、チェンマイはサンデーマーケットに潜入しました。
海外で施術をする。つまり自分の技術をお客さん(患者さん)に提供するという事は日本では当たり前に行ってきました。しかし、それを海外で行うという事はどんなものか?今回はタイのマーケットで自作の看板をひっさげ路上治療院を開き、ひょんな事から「フットマッサージ屋」で働く事になるまでのお話です。
毎週日曜日の夜5時~10時くらい、チェンマイ市内の中心、旧市街地にあるターペー門からワットプラシンまでの道の両側に屋台がズラ―ッと並びます。チェンマイ市内ではこの他に「ナイトマーケット」がありますが、こちらは観光客向けで、この「サンデーマーケット」は地元民向けの市場となっています。
ゲリラです!笑
というのも、このサンデーマーケットでは所せましと屋台が並ぶ他に、楽器演奏やマジックなどのストリートパフォーマンスも盛んに行われています!つまり、許可が無くても何か催し物ができるという事です。
問題は、どうやって現地の人とコミュニケーションを取るか?英語も通じないだろうし、もちろん僕はタイ語も話せない。どうやったら「理学療法士」と伝わるのか?
僕は整形外科病院に以前勤めており五十肩や腰痛、スポーツ選手、骨折などの手術後の方の体の身体機能改善を行っていました。
タイ人にとっての「理学療法士」のイメージは特殊疾患(脳梗塞、脊髄損傷など)のリハビリをするというイメージが強く、民間の方に対して体の不調を取り除くというイメージはまだまだ浸透していません。
そしてタイでの民間療法と言えばマッサージ…と言う事は!?
「僕は旅する日本の理学療法士です。マッサージ20分20バーツ」
まずはマッサージをするという触れ込みでお客を捕まえて施術(※)を行っていこう!これなら現地の方もくるぞ!!
※マッサージと施術の違いは、マッサージは固い筋肉をほぐす事で、施術はその人の体の細かい検査(姿勢、バランス、柔軟性、筋力など)を行い、痛みの本質的な問題を取り除くことを言う。
さぁ、いい感じのスペースを見つけて出店です!
準備も半ばに差し掛かった時に、軍服を着た集団が前方より歩いてきて…当然、見つかります。笑
「おい、お前!そこで何をしてる!?」
「僕はこういうものです」と看板を見せると、
「ほっほー!ちょっとこいッ!」僕は軍服おっさんに連れていかれます。
僕の商売道具を没収していく軍服おっちゃん
「何てこった、旅出て早々豚箱行きかよ!ダサすぎる!!泣」
連れられて数分歩くと、ある場所に着きました。
おっさん:「ここだ!」
フットマッサージ??
僕:「ワッツ?」
おっさん:「ここの方が客が来るだろ?ここで働け!」
かっ、神ッ!!!おっさん疑ってごめんなさい、そしてありがとう。
ボス的なおばちゃんに説明がなされ、僕はここタイで再就職を果たします!
サービスの内訳は30分 90バーツ(約320円)、60分180バーツ(約640円)で30分コースでは膝下~足裏にかけてマッサージを行い、90分では足にプラスして頭~指先までの全身コースとなります。
見よう見まねで足を揉む。
揉む。揉む。
だいぶ慣れてきた所でストレッチ(施術)なんか教え始めたら、速攻でボスに叱られます。
そして、最後のお客さんを終えたのが夜中の12時!
夕方6時からひたすら6時間、マッサージし続けました!
「ほら、あんたの取り分だよ!」とボスが渡してくれたのは、360バーツ(約1,260円)。
当初、お金が発生するとは知らずにやっていたので予想外でした。
う、嬉しい…。
日本で働くそれとはまた違う充実感があります。
もともとお金を稼ぐ事は考えていなかったので、海外でも1人でやっていけたという達成感が心に浸みるんですよね。
ボス:「明日も店出すから来なよ!」
…。あぁ、やってよかった…。
目的以上の事が達成できてとても満足でした!
現地の人は、東南アジアという暑い土地なので、いつもみんなビーサンです。日本人より圧倒的に足の裏が固く足の関節がゆるい人が多い印象です!日本人は足にフィットした靴で、中敷もしっかり入っているので、足首を守られているのでしょう。足首にとってはいい文化ですね。
これから、もっと多くの人、そして色々な人を施術していきたいです。「マサイ族」の足とか見たいですね!
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