シェムリアップといえば、世界遺産アンコールワットへの拠点となる街ですが、僕らは観光そっちのけで現地の学校に通いました。
こんにちは。夫婦で世界一周中のTSUBASAです。
今回はカンボジアのシェムリアップで行った、学校でのボランティアについて書きます。
シェムリアップはカンボジアのシェムリアップ州の州都である。アンコール・ワット、アンコール・トムなどを含むアンコール遺跡群の観光拠点となっている。Wikipedia引用
シェムリアップに来る観光客の目的はアンコールワットやベンメリア遺跡(ラピュタの世界観のような場所)、プレアビヒア遺跡(タイとの国境にある世界遺産)などが多いように思われます。
そんな中で今回私たちは観光そっちのけで学校でボランティア活動をしていました。
今回私たちがボランティアを行ったのは『アンコールツリースクール』というフリースクールです。この学校はカンボジア人のソクホンが貧しい子ども達が語学(英語と日本語)を勉強することで、しっかりとお金を稼げるようになり、将来親や兄弟を守れる存在になって欲しいという思いで作った学校です。
在籍している子どもは100人ぐらいでほとんどが学校の近くの村に住む貧しい子どもです。シェムリアップ市内から自転車で10〜20分くらいの場所にあります。
ボランティア中はこのような生活リズムで学校に行きます。
8:30〜10:00 英語の授業でABCや数字・曜日などを小さい子どもに教える(他に3つのレベルがありソクホンや英語圏のボランティアが教えている)
10:00〜11:00 日本語の授業を行う(子どもの進捗に合わせて進める)
休憩 昼ご飯はソクホンの家で食べる
14:30〜16:00 朝とは違う子どもに英語の授業を行う(午前と同じ内容)
16:00〜17:00 朝とは違う子どもに日本語の授業を行う(内容は進捗によって変えたり、同じだったりする)
17:00〜18:00 英語の上級クラス(中学生ぐらいの子どもが集まる)
このようなスケジュールで子ども達に英語と日本語を教えます。詳しい1日の様子はコチラ。
ソクホンの家で食べる昼ご飯(いつもモリモリでお腹いっぱいです)
学校で勉強する子どもは真剣に勉強する子から、集中力が持たずにすぐに遊んでしまう子どもまでいろいろな子どもがいます。そんな中、子どもに丁寧に教えると、ABCや数字、曜日が書けなかった子が書けるようになったり、日本語での挨拶や自己紹介を教えて、別の機会に改めて聞くとしっかり答えれるようになったり、多くの変化に喜びを感じられる日々です。
子ども達は勉強も遊びも全力で、休み時間に外で一緒に遊ぶのはとても楽しいんですが、かなり疲れます。でも、一緒に遊ぶことで子どもとの心の距離が縮まり、どんどん懐いてくれます。一緒に遊ぶことで勉強にしっかりと取り組むようになり、人間関係が生まれることでやっと教師と生徒の関係に慣れるように感じます。
今回私たちはシェムリアップのアンコールツリースクールでボランティアを行って幾つかものが得られました。
・観光地に行くだけではわからない内情が知れる
学校でのボランティアを行って行く中で、学校設立者のソクホンといろんな話をしました。
その中で、『あの子の親は離婚してしまって、子どもだけ置いて行かれたから親がいない』とか『あの子の家はとても遠くて、片道5Kmの道のりを兄弟のご飯を作る為に毎日2往復している』とか『ぬいぐるみを買うお金がないから死んだ子犬で遊んでいる』とか貧しい子どもの生活環境について聞くこともたくさんあります。また、学校にくる子どもの服がずっと一緒だったり、破れていたりするのも毎日通うことでわかってきて、1つの場所で活動することで見えてくることだなと感じました。
子ども達が住んでいる村に訪問時にいた子ども。右の子の服は上だけ。
学校に通う子どもの家は瓦礫だらけ。裸足で歩いている子もいるからかなり危ない。
・村人とも仲良くなれる
アンコールツリースクールに通うようになって、学校へ向かっていると、村人から『あの学校の先生か?』と聞かれ『そうだよ』と答えると、『日本語の先生ありがとう』と村人がご飯やお酒をくれました。
自分の子どもを教えてくれているとあって、接待してもらう日々でした(笑)
・子ども達に癒される
アンコールツリースクールに通っている子どもの笑顔は本当に純粋で、子ども達の笑顔が可愛くて可愛くてたまりませんでした。一緒に遊んでいる時、一緒に勉強をしている時…どんな時も笑顔の子ども達を見ていると疲れも吹っ飛びます。(Mondayなどの読み方が分からなくて困った顔をしてる時も可愛いですが)
授業の終わりにはありがとうの挨拶とハグがあって、これをされるともうメロメロになってしまいます。動画はこちら
アンコールツリースクールではまだまだ日本人ボランティアを募集しています。アンコールワットなど観光地に行くのももちろん良いですが、1週間だけでも現地の学校に行ってみて、現地の子どもと交流をする…そんなシェムリアップでの滞在はいかがでしょうか?
ボランティア募集の詳細はコチラ
文・写真:TSUBASA
ブログ:世界一周わくわく教室
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