アニメドラゴンボールの初期の舞台にそっくりな風景が中国にありました。霧の中にいくつもの奇岩がそびえ立つ様は異様であり、孫悟空が筋斗雲で空を駆ける姿が見えたような気が……しないでもなかったです。
中国放浪取材中のおばんどーです。今回は、桂林にドラゴンボール初期の舞台にそっくりな風景が広がっているというので行ってきました。
広東省深圳から桂林の興坪へ。
寝台バスで約9時間、興坪への拠点となる街・陽朔へ到着しましたって……既にちょっとドラゴンボール！
ターミナルに「シンピン（興坪）、シンピン」と呼び込みの声が響きます。どうやら目的地、興坪へ向かう路線バスが出るようです。
悪路でバス揺れまくりの中、車掌は平然と7元（約10０円）を集めていきます。
「これが桂林のカルスト地形か……」とつい見入ってしまいます。
バスに揺られること約50分、興坪のバス停へ到着しました。
興坪はカルスト地形に佇む小さな町です。
近くに流れる漓江という川を下りながら景色を楽しむツアーが、観光客に人気です。
街のメインストリートでは朝市が行われていました。
朝食に桂林名物「桂林米粉」を食べてみます。「グイリン、ミーファン」（桂林米粉？）と問いかけると、めんどくさそうに出てきたおばちゃん。
米麺を30秒程茹でて、牛骨ベースのスープを注ぎ、手際良く薄切り肉・酸菜（漬け物のようなもの）・ピーナッツ等をトッピングしてくれます。
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麺にコシはありませんが、酸菜やピーナッツの食感が楽しく、とても優しい味。価格も3.5元（約55円）と庶民的です。
メインストリートから裏通りへ入れば、情緒ある古鎮の街並があります。
古鎮からのぞく奇岩
さて、いよいよドラゴンボールの風景を探しにいきましょう。
古鎮から徒歩数分、漓江の埠頭へやってきました。川面は数日続いた雨のためか茶色です。
このボートで（竹風プラスチック製）で渓流下りができるようです。
一方、地元の人は本物の竹でできた舟で、移動するようです。
漓江沿いにはまさにドラゴンボールの景色が広がっていました。
中国20元札に描かれた風景
夕暮れ時、赤く染まった空と山々が織りなすコントラストは神秘的な光景でした。
文・写真：おばんどー
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