Hola!世界一周中のShimoです。現在南米のアルゼンチンに滞在しています。アルゼンチンと聞いて皆さんが想像するのは間違いなくアルゼンチンワインですよね。僕はそうです。ワインの本場でうんちくを手に入れ一つ上の男になる為、アルゼンチンワインの7割を生産しているというメンドーサという町でワイナリー巡りをしてきました!
アルゼンチン西部に位置する「メンドーサ州は、温暖少雨の地中海性気候のため、ブドウ栽培、ワイン醸造が盛ん」(wikipediaより引用 )、「世界第5位の生産量を誇る」(出典:OIV )と、アルゼンチンワインの重要な拠点なようです。
【うんちく1】アルゼンチンのマックにはワインが置いてある
まず、メンドーサ市内にあるマクドナルドでは当たり前のようにワイン付きのセットが販売されていました。ちらっと店内を覗いてみると住民よりも観光客が物珍しさからオーダーしているようでした。このセットで95ペソ(約1,315円)もしますからね…。
【うんちく2】赤ワインは体に凄く良いから、毎日朝から晩まで飲め
今回僕は宿で見つけた250ペソ(約3,460円)の半日ワイナリーツアーに参加することにしました。メンドーサにあるワイナリーは1,000を超すらしいので連れて行ってもらった方が楽です。移動中からガイドさんがメンドーサのワインに関するうんちくを色々語っていたのですが、30分に渡る演説に途中から眠気が…。簡単にまとめると「赤ワインは体に凄く良いから、毎日朝から晩まで飲み続けなさい」とのことでした!
【うんちく3】ワインは長い間樽にいれておくと香りが消え、渋みが強くなる
メンドーサの市内から30分程。着いたのは、1930年代から続くCAVAS DE DON ARTUROです。従来の製法にこだわり家族経営を続けているワイナリーで、現在は4代目のオーナーだそうです。
着くとそうそうに、ワイナリーの実際に使用している設備の簡単な説明がありました。従来の製法にこだわるということでブドウは全て手摘みされたのち、ここに運ばれブドウの皮や種もそのまま潰され、奥に見えるコンベアで隣にある発酵のためのタンクへと運ばれていきます。
発酵場所は残念ながら撮影禁止だったのですが、それはそれは立派な新しいタンクでした。隣にあったこちらの直径4m程の大きな樽で昔は発酵させていたようですが、発酵には20~30℃に保つ必要があり、この樽では温度管理が難しいとのことでタンクに変えたのだそうです。従来の製法にこだわることと、美味しい赤ワインを作ることのワイナリーの葛藤を勝手に妄想しました。
タンクでの発酵後は小さな樽に移され、3ヶ月~最長24ヶ月貯蔵するようです。「長い間樽にいれておくと逆にワインの香りが消え、渋みが強くなってしまうらしく、最長でも24ヶ月」とのことでした。ほほう、このうんちくは使えそうです。
【うんちく4】「ワインの涙」が良いワインの証
収穫から貯蔵までの流れを学んだ後はお待ちかねのテイスティングです!ガイドのお姉さんがマルベックと呼ばれるワインを一口量づつ注いでいきます。もうちょっと注いで…。早く飲みたい…。
はやる気持ちを抑えつつ、お姉さんによるテイスティング講座が始まります。赤ワインを回して香りをたてた後嗅ぎ、一口飲んで…と、社会人を3年間していた僕にはこの程度のうんちくはインプット済みです。ああ、早く飲みたい…。
グラスを回して内側に赤ワインのふちが残り、下に流れ落ちるしずくが多いと良い赤ワインだとお姉さんは言います。このしずくを「ワインの涙」と呼びますが「テイスティングの時ワインが泣いてくれないと、(良いワインではないから)私たちが泣いちゃうことになるわ。あははは!」のくだりは全く笑えませんでしたが、今度夜景の見えるバーで女の子に披露したいと思います。
初めてマルベックを飲みましたが、すっきりとした味わいで甘くフルーティーなワインでした。
次のワインはこちら、赤ワインの代表格カベルネ・ソーヴィニヨンです。これは僕も名前を聞いたことがあります。
【うんちく5】お肉を食べるときにはカベルネ・ソーヴィニヨン
こちらの赤ワインはスパイシーで、味が濃い食べ物とよく合うとお姉さんが言っていました。なるほど、がっつりお肉を食べるときにはカベルネ・ソーヴィニヨンをオーダーすれば良いわけですね。これで恥をかかずに済みます。
最後はシラーという品種。バニラの香りがするわよ!とのことでしたが、残念ながら僕には赤ワインの香りにしか感じられませんでした。きっと繊細な嗅覚が必要とされるのでしょう…。
【うんちく6】ワイン樽は3回使ったらインテリアになる
次に訪れたのはVISTANDESという2006年にできたという比較的新しい建物のワイナリーです。
ガイドのお姉さんの「勝手に摘んで食べちゃダメよ」というフリを受けながら近くに寄ってみました。
こちらは先ほど僕の中で好評だったマルベックの品種だそうです。
こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン。ええ、違いが全くわかりません。
畑を見学した後、こちらのワイナリーでも施設の設備紹介をして下さいました。やはり新しい施設ということで、最新式らしいステンレスのタンクを用いています。
地下にある貯蔵室もガラス張りになっており見学可能でした。初めて使う樽は香りが良いためプレミアムのワイン用、2回目は通常のワインの貯蔵に用いた後、3回目以降は使わずインテリアグッズなどとして他社に販売しているそうです。
1本70ペソ(約969円)と1,000円以下の価格で良心的でしたが、一緒に参加していたバックバッカー達は誰も購入せず、国内旅行などで来ていた現地の人達が大量に購入していました。きっとこういう方々がいないとワイナリーツアーも継続されないでしょう、助かります。
【うんちく7】マルベック=フルーティ
こちらのワイナリーでもマルベックを頂きました。色が濃く、味わいも少し重めですが非常に飲みやすいです。
光に当ててみると、先ほどのマルベックよりも色がやはり濃いように思います。まぁ、ガイドのお兄さんもマルベックはフルーティだと言っていたので、これからは「マルベック=フルーティ」で女性に語ろうと思います。
味の違いは…といきたいところですが、1時間前に飲んだ味を全く覚えていません。(笑)どうやらうんちくを手に入れたからといって、一つ上の男には一朝一夕ではなれないようです。
その結果この赤面に満面の笑みです。(笑) カメラを向けられるだけで笑顔になれました。
一つ上の男への道のりはまだまだ長い
今回うんちく集めにワイナリーツアーに参加してきましたが、知識は手に入れても実際には同時に飲み比べないとワインの味の違いに気付けないという始末…。ワインを一口飲んで、「あ!このワインは◯◯だね。」「この◯◯ってこんなワインなんだよ」「◯◯の品種と似ているな。」と語れるモテ男になってみたいものです…いや…実際にそんなうんちくをスカして披露するのはウザいと思われる気がしてきました。
しかし実際のワイナリーを訪れて説明を受けながら飲むワインは、普段よりも贅沢で楽しい時間でした!一つ上の男にはまだまだなれそうになれませんが、今の僕にも最大限カッコつけるセリフは用意できました。
あ、このワイン、前にアルゼンチンのワイナリーで飲んだマルベックみたいにフルーティだなぁ!
文・写真:Shimo
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