バスや電車だと通り過ぎてしまう人達と、自転車でなら、出会えます。
こんにちは。イギリス人トライアスロン選手の旦那(ジェームス)とアジアを自転車旅行しているアカネです。連載バックナンバーはこちら
今回、絶滅危惧種が多く生息していると言われるカッティエン国立公園に到着した我々は、ジャングル探検後、ベトナム人一家のお宅にランチに呼ばれることに!
今回はこの辺りを走っていました。緑:カッティエン国立公園。※地図下はこう配を表しています。
ジェームス作、カッティエン国立公園のダイジェスト動画はこちら。
血の大好きな◯◯が迫り来る!
カッティエン国立公園に着いた私たちは、ジャングルの対岸にあるロッジに宿を取り、3日間毎日ジャングルを探検してきました。
目的は、ラムサール条約に登録されているクロコダイルの住む湖、Bàu Sâu(通称Crocodile Lake)に行くことです。野生のクロコダイルが沢山住んでいるそうで、ここに来る観光客はほぼここを訪れます。
ジャングルの入り口から17km程奥にあるため、自転車を借りて行くこともできるのですが、持ち込みの自転車は禁止と言われたので、我々の自転車は活躍せず…。徒歩でハイキングすることにしました。
ジャングルの中はメインロードは車も通れる砂利道になっているのですが、
ちょっと外れるといわゆるジャングルで、ジメジメして大きい木の葉が茂って、日の光も当たらない地面となります。
途中、たまに見どころがあるのでメインロードから外れる道に入りましたが、ガイドなしで先を進めば本気でジャングルの中で迷うらしいので気をつけないといけません。
それからもう一つ、ジャングルの中で気をつけないといけないのが…
アカネ: ぎゃーーーっ!
ジェームス: え、何?
アカネ: ヒルっ!ヒル、ヒルが…!!
ジェームス: うわ、俺もめっちゃ付いてる!
アカネ: とって、とってっ!早くとって!!
ヒルです。
ジャングルには血液が大好きなヒルがたくさん潜んでいます。気づくと私達の知らない間に大量のヒルが足元から膝くらいまで登ってきていていました…!
ヒルって、ジャンプできるってご存知でしたか?地面とか木に潜んでいるのですが、そこからジャンプして私たちの足に登ってきているのでした。しかも靴の外だけでなく、知らない間に靴の中にも、いや、靴下の中にも、いやいや、ジェームスに至っては皮膚に到達していて足の血を吸われていました!
めちゃくちゃ気持ち悪いです。私、虫とか平気なのですが、こればかりはムリで取り乱してしまいました…。
でも2日目からは宿でヒル対策の靴下を借りて(そういうのあるなら早く言って欲しかった!)、血を吸われるまでには至りませんでした。
クロコダイルレイクへ
さて、本題のクロコダイルレイクですが、無事到着しました!普通に眺めるだけでもとても美しい湖です。希望すれば船を出してくれるそうですが、クロコダイルは本気で危険なのでやめておいた方がいいと宿の人に言われたので、我々は遠くから観察できる場所から眺めました。
すみません、我々そんなに良いカメラを持っていないので、これじゃ遠すぎて見えないですよね…と、近場にも一匹。
これなら見えますでしょうか。小さい水溜まりの中の右上に顔が出ているのですが。
写真にはうまく収められませんでしたが、かなり大きいクロコダイル(大きいもので2.5mくらい)がいて、実際に見ると迫力がありました。遠目に見ても大きく、近寄りたくない…と思いました。
カッティエン国立公園には他にも絶滅の危機に瀕している動物がたくさんいるそうで、ベトナムの中でも貴重なジャングルです。
自転車移動の日常をご紹介
カッティエン国立公園を出たあとは、ホーチミン市を目指して南下して行きました。
ここで少しだけ、我々の自転車旅行生活についてご紹介したいと思います。
自転車移動の日は、1日に短くて45kmから多い時で100km以上の距離を走っています。平均すると1日65〜70kmくらいの移動です。
100km走る日は別として、だいたい朝8:30頃起床、9:00頃走り始めます。
朝ごはんは、ベトナムではどこでも売っているバンミー(ベトナム風サンドイッチ)とカフェスアダー(練乳入りベトナムコーヒー)です!午前中は各自水分補給などしてあまり休憩しないことが多いです。
11:30〜13:00頃、頃合いを見てランチ。お決まりランチメニューはフォーか、、
コムタム(白ご飯に好きなおかずを選んでのせてもらうもの)。なぜならベトナムでは、田舎に行くとそれしか選択肢がないからです…!
午後になると疲れてくるので(少なくとも私は)、休憩を入れます。いつもだいたいカフェスアダーか、シントー(ベトナムのフルーツシェイク)でお茶します。
ジェームス: トライアスロンでもこまめなエネルギー補給が大事!大会とかでは糖分がたくさん入ったエナジージェルを飲むよ。カフェインも有効。
とのこと。こっちのフルーツシェイクは新鮮な果物と砂糖(練乳)たっぷりなので、ちょうど良さそうです。
14:00以降は宿探し。ベトナムは2人で一部屋に泊まったほうが安くつくことが多く、基本ドミトリーのように他の人達とシェアする部屋には泊まっていません。宿の値段も安く、私たちのこれまで泊まった最安宿は一部屋140,000ドン(700円強)でしたが、だいたいいつも平均で200,000ドン(1,000円強)位のところに泊まっています。
ベトナムもかれこれ2ヶ月半もいるので、自転車移動生活も我々の中に定着してきました。たまに、水分補給したくても店がなくて水を貴重に飲まないといけなかったり、昼ごはんを食べるところがなかなか見つからなかったりもしますが、ベトナム国内は基本的に宿が多く(ルートにもよりますが、次の宿が100km以上離れていることはほとんどありません)、景観の変化もあるため自転車旅行にはとても向いている国だと思います。
ベトナム人一家にランチに招待される
さて、そういった日常なのですが、カッティエン国立公園から次の町に向かう途中、ボースー(Võ Xu)という町でベトナム人の一家にランチにお邪魔することになりました。
実は、カッティエン国立公園に行く前にこの町に住んでいる子供達に出会ったのですが、カッティエン国立公園の帰り道にここ通るならぜひランチしましょう!ということで、ネリーのご家族のお家にランチに招待されたのです。
因みに、ベトナムでは学年によって午前の部に学校に通う子達と午後の部に通う子達が別れているそうです。ネリーは午後からの部の生徒なので、平日でもランチタイムまで一緒に過ごすことができました。
※左から2番目がネリーです。
この日は、お父さんもわざわざ仕事の途中で、お昼休みの為に帰ってきてくれました。
もう一人、ネリーのギターの先生も参加。ジェームスと一緒にギターを弾いて盛り上がっていました!
ネリーに英語を通訳してもらいながらの会話でしたが、みんな温かく迎えてくれてとても楽しいひと時でした!ベトナムの家庭料理もとても美味しかったです!
これまでも、ベトナムでは自転車がパンクした際に自転車ごと通りすがりのトラックに隣街まで乗せて行ってもらったり、水を買ったお店のおじさんが焼き芋をくれたりと、たくさんの人達との出会いがありました。
バスや電車だと通り過ぎてしまう人達との出会いがあるところが、自転車旅行の最大の魅力のひとつです。
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