イスラム教徒は豚肉を食べません。ヒンドゥー教徒は牛を食べません。このように、世界には食のタブーがたくさんあります。では、日本人にとっての食のタブーとは?日本の食の常識、覆してみました。
ゲテモノ体験は旅の楽しみ
こんにちは!気ままに旅するライター植竹智裕(うえたけともひろ)です。現在この辺りにいます。
旅するライターの豊永さんは香港でヘビを食べました。ぞーしき君はタイで虫を食べました。そして実は僕も無類のゲテモノ好き。行った先々で、必ず「地名・ゲテモノ」でその土地土地のゲテモノや珍味を探すようにしています。そして、インドネシアの首都ジャカルタに滞在中、「ゲテモノ通り」の情報を入手したので行ってみました。
ジャカルタの北部にあるゲテモノ街へ
早速向かったのはMANGGA BESARという通り。同じ名前の鉄道駅があるのでアクセスも便利です。
怪しげな食堂でゲテモノに挑戦
まず訪れたのはISTANA RAJA KOBRAというお店。駅から徒歩5分です。
住所:Jalan Mangga Besar Raya 93 C, Tamansari Kota Jakarta Barat, DKI Jakarta 11170
15時頃に入った際は、利用客はいませんでした。何やら怪しげな店内。
大蛇と少女が戯れている色褪せた写真が、怪しさを更に引き立たせています。
サルとコウモリの肉に挑戦!
メニューを見てみると……Biawak(トカゲ)、Cobra(コブラ)、Ular(ヘビ)、Kalong(コウモリ)、Monyet(サル)、Tokek(ヤモリ)、Buaya(ワニ)、Kelinci(ウサギ)などなど、日本では一般的に食されない物ばかり。それどころか嫌悪感を示す人の方が多いのではないでしょうか?これは期待大です。
コブラを注文してみましたが、品切れ中との事……残念。値段が高かった為、味の想像がつかない物狙いで、今回はサルの揚げ物とコウモリのサテ(串焼き)を注文してみました。
まずはコウモリのサテ。10本で75000ルピア(約650円)なり。
値段の割に、パサパサしていて身が少なく、ソースが濃いので臭みもよくわかりません。一度食べればいいかな……。
そして、我々人類と同じ仲間のサルの揚げ物。60000ルピア(約540円)なり。
お味は……こちらも衣に味が付いているので臭みはありませんが、パサパサしていて骨だらけでした……。こちらも二回目食べたいと思えるような味ではありませんでした。
腰の辺りにありそうな骨(昔、理科の授業で見た事があるような気がします)。肉の味自体は普通だったので抵抗無く食べられましたが、齧ってみて人間と似たような骨が出て来た時は、さすがに少しげんなりしました……。
屋台でもゲテモノ販売中
今回、残念ながら売り切れで食べられなかったコブラ。でも心配は要りません。この通りには夕方になると屋台が並び、その中にはコブラの絵が描かれたお店も数軒並びます。
頼むと15000ルピア(約130円)でコブラを檻から出して見せてくれます。コブラと言えば平たく広がった首元が特徴的ですが、これが見られるのは威嚇している時だけだそうです。
肉に臭みがあるのか、サテのソースに加えて刻んだ玉ねぎや青唐辛子・赤唐辛子が添えられています。
お味は……これはうまい!食感はコリコリしていて、味付けもスパイシーなのでビールによく合いそうな逸品です。お値段も10本で20000ルピア(約180円)と良心的。これはまた食べたい!
日本は食のタブーだらけ!?
インドネシアは世界最大のイスラム人口国(Wikipediaより引用)です。イスラム教徒は豚肉を食べません。日本人からすると、損しているように思えてしまいますが、もしかしたら日本は彼ら以上に食のタブーを作り出しているのかも知れません。
普段味わえないような経験が出来るのが旅の醍醐味。ジャカルタを訪れた際は、思い切って今までの食の常識を覆してみてはいかがでしょうか?あなただけのお気に入りのゲテモノが見つかるかも……?
文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ
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