キューバの首都ハバナにて。まるで日本の立ち食いソバのごとく、キューバの地元民に愛されていた立ち食いパスタ。そんなに美味しいのでしょうか…? 実際に食べてきました。
キューバの首都ハバナで見かけた立ち食いパスタ
お酒と音楽とおねーさん、そして食べる事を愛するナシオです。今回はキューバの首都ハバナで見かけた「立ち食いパスタ」を紹介したいと思います。
朽ちた建物が印象的で「時が止まった街」とも呼ばれるハバナ。
そんなハバナの旧市街「オールド・ハバナ」は世界遺産に登録されています。社会主義国家ならではでしょうか、商店やレストランの看板や広告が極めて少ないので、どこで何が売っているのか何が食べられるのかが意外と分かりづらい街です。
キューバ独特、2種類の通貨
さらにキューバでは主に外国人旅行者などが使う通貨「CUC(兌換ペソ)」と主にキューバ国民が使う通貨「CUP(キューバ・ペソ)」の2つの通貨が混在しており、支払い時に頭がこんがらがってしまいがちです。
キューバの英雄チェ・ゲバラが印刷された3ペソ紙幣など、これらは「CUP(キューバ・ペソ)」です。
けれどもキューバ国民が使う「CUP」で支払う飲食店は格安で飲み食いが出来るのです。CUPは「モネダ・ナシオナル」とも呼ばれる事から、旅人の間では安く食べられるキューバの食事を「モネダ飯」なんて呼んだりもします。
例えばこちら。
豚肉のステーキとコングリ(キューバ風豆ごはん)のプレートですが、35CUP(日本円でおよそ150円!)で食べる事が出来ます。
CUCで支払うレストランだと似たような食事で4CUC(日本円でおよそ450円)ほどしていたので、食費を安く上げたい私はキューバ滞在中もっぱらCUP払いのレストランを利用していました。
キューバなのに、どこかで見たような光景
そうしてCUPで支払う安いごはんを探していたある日の事、ハバナの旧市街で不思議な光景に出くわしました…
美味しそうな匂いに釣られて向かったお店には結構な人だかりが。
皆が何を買っているのか気になって近づいてみると…
そう、これは…
彼らがほおばっているのはパスタ!! 日本の鉄道駅の「立ち食いソバ」のような気軽な感じで「立ち食いパスタ」を食べているではありませんか(笑)
キューバの庶民の味「立ち食いパスタ」を食す
美味しそうな匂いと多くのキューバ人が食べている様を見て、たまらずパスタを注文しに行きました。
お店はピザとパスタを扱うイタリアンのお店でした。
場所はこちら
パスタはなんと12ペソ(55円弱)からあります!
キューバ人の多くが頼んでいた、「Espaquettis Doble Queso(ダブルチーズ・スパゲッティ)」を注文する事にしました。(17ペソ、日本円でおよそ75円)立ち食いソバばりにあっという間に出てきました!
キューバの立ち食いパスタをいざ食す
パスタを茹でる時間を考えるとやたらと早い出来上がりに少し不安を覚えましたが…キューバ人を見習って、ごちゃ混ぜにしてから頂きます!
ん…。これはなんでしょう。
「アルデンテ」などこの世に存在しないと言わんばかりの柔らかいブヨブヨの麺ではありませんか。さらに麺自体に全くと言っていいほど香りがありません(笑)ソフト麺のように柔らかいが、ソフト麺より香りの無い麺とでも言いましょうか。
トマトソースとチーズを口に運ぶためだけに存在するパスタ麺(笑)
けれどもキューバの地元民には愛されているようで…
老若男女問わず立ち食いパスタしてました(笑)
キューバの立ち食いパスタ、アリかナシか
中には大き目のタッパーを持ってきて持ち帰りをする人の姿もありました。
麺には疑問が残りますが、トマトソースの味やたっぷり乗っかったチーズの味はジャンクフード好きな私からしたら好みの味でした。『今まで知っていた「パスタ」とは違う食べ物だ!』と割り切って食べるとB級グルメの一品としてはありなのかな?なんて思えてきたので、実はハバナ滞在中に何度も食べていました(笑)
人にはあまりお勧め出来ないけれども、値段の安さとジャンクフード的な味に個人的に気に入ってしまった一品「立ち食いパスタ」の紹介でした!
最新記事 by ナシオ (全て見る)
- リアルなアメリカの銃社会を体感できる射撃場「ロサンゼルスガンクラブ」に行ってきた - 2017/12/25
- 強風も死因になるリアル風の谷「コッパーキャニオン」に行ってきた【メキシコ】 - 2017/12/20
- 世界最短の上る鉄道「エンジェルズフライト」に乗ってみた【アメリカ・LA】 - 2017/11/28
- 世界一美しい教会「ラスラハス教会」がはりきりすぎている件【コロンビア】 - 2017/11/08
- 犯罪者は見世物。コロンビアのギャング遊園地に行ってきた - 2017/10/17