無形文化遺産を持つガリフナ族の住むグアテマラのリビングストン。ガリフナ・バイアグラを自称する怪しい酒・ギフィティを飲んできました。
リビングストンのガリフナ文化
お酒と音楽とおねーさんを愛するアラフォーバックパッカーのナシオです。
今回は以前紹介した中米グアテマラの陸の孤島リビングストンに存在する黒人社会、「ガリフナ」の伝統的なお酒を紹介したいと思います。
グアテマラのカリブ海に面するリビングストンの街は陸続きにある街に関わらず、陸路でのアクセスが出来ずボートに乗らなくては辿り着けません。
リビングストン
アクセス:リオ・ドゥルセの街からボートで2時間弱。片道125ケツァール)
以前の記事でも紹介しましたが、このリビングストンの街には「ガリフナ」と呼ばれる黒人社会が存在していて独自の文化を形成しています。
リビングストンの船着き場がこちら。砦のような可愛らしい塔のある公園が観光客を出迎えてくれます。
ガリフナの音楽に欠かせないパーカッション(太鼓などの打楽器)の学校の壁画の様子。
ガリフナ音楽はダンスと密接に関わっている。伝統的に古くから使用されている楽器は主に、太鼓やマラカスで、近年ではギターやカメの甲羅なども使われたりする。特に太鼓はガリフナ音楽には欠かせない重要なものであるが、メインとなる太鼓は、セグンダ(Segunda)と呼ばれるバスドラムである。Wikipediaより
ガリフナの「食」と言えば前回紹介したガリフナの伝統的なスープ「タパード」。
などなど独自の文化を持つガリフナですが、私の好きな「お酒」にも独自の物があると言うので挑戦してみました。
飲めばわかるギフィティの意味
タパードを食べたお店「Las Tres Garifunas」のメニューで見かけた「GIFITI LOCAL ROM」の文字。
「ROM」はラム酒を意味するスペイン語です。地元のラム酒と言う響きに誘われて一杯頼んでみる事に。ライム付きでテキーラでも飲むようなスタイルでやってきました。(15ケツァール)
と、苦い顔をしていると店員さんが教えてくれました。
知らなかった?Gifiti(ギフィティ)はガリフナの言葉で”苦い”を意味するんだよ!(笑)
えぇ、知りませんでしたよ(笑)
ギフィティの作り方はワイルド
1つのボトルを拡大してみると、木の枝やら種やら無造作にボトルに突っ込まれているのが分かります。
店員さんの話によると…
ギフィティはアニス・カモミール・クローブ・マリーゴールドやらなんやら沢山のハーブをラムに漬け込んだお酒なんだ。各家庭によって入れる物が微妙に違うんだけど、大体2週間ぐらい漬け込んだら出来上がりだよ。
と言う事でしたが、ハーブに詳しくない私からしたらその辺にある草を適当に突っ込んでるようにしか見えません(笑)
様々なハーブの力のおかげなのでしょうか、熱や痛みがある時や胃の調子を整えるなどの効能があるとの事。
店員さん曰く、苦ければ苦いほど薬としての効果が高くなるし、苦みが少なければ嗜好品のアルコールとして最高なんだそうです。
ギフィティ=バイアグラ?
このギフィティ、リビングストンの街中でみやげ物として露店でも販売されていました。
お店で飲んだギフィティとどう違うのか、飲み比べの為にヒップボトルサイズのギフィティを買ってみました。(25ケツァール)
「Viagra Garifuna」、”ガリフナのバイアグラ”の文字が!なんと、胃薬や痛み止め以外にも精力剤としての効果があるようです。
何が起こるか期待して飲んでみましたが、ムラムラする事も無く、翌朝とてもお腹が減って目覚めたと言う事しか起こりませんでした(笑) 用法・容量がきちんと決まっている物なのでしょうかね…。まさか、歳のせい?!
ギフィティは精力剤として飲めるかは謎
販売、提供される場所ごとで異なった味わいを楽しめるギフィティ、グアテマラ以外にもホンジュラスなどでもガリフナのいるエリアでは飲む事が出来るようですから飲み比べなんてのも良いかもしれません!
精力剤としての効き具合にも違いがあるかもしれませんね(笑)
以上、おねーさんとしっぽり一杯やりたいナシオがお伝えしました!
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