メシ作れよ（笑）趣味で7年かけて世界遺産を作ったベトナムのレストランに行ってきた

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近くにはベトナムの有名スポット「スイティエン公園」もありますが、あえてこっちに行きました。（行けばスモールライトを浴びた気分になれます）

 

こんにちは！ベトナムで留学中のペレストロイカ岸本です。今回より、連載「ベトナムを舐めまわしたるねん」がスタートしました！

 

数多くの旅行メディアで大々的にとりあげられるスイティエン公園をご存知でしょうか？　狂ったディズニーランド、世界一クレイジーな遊園地、迫り来る岩園と、多くの異名というか通り名というかを持ち合わせているホーチミンにある遊園地のことです。

※写真はスイティエン公園のウォータースライダー

 

なんとこの狂ったディズニーランド（？）の近くに、ミニチュアにされてしまった世界遺産があるとのことで行ってきました。

 

土地が3つに分かれるベトナムで、中部を代表する世界遺産がフエ

そもそもベトナムは縦に細長い国で、大きく北部・中部・南部に分けられます。ホーチミン市は南部の中心地、首都ハノイは北部の中心地。では中部の中心といえば…これがフエと言えましょう。

かつては王朝の都でもあり、宮廷料理が独自に発展した中部は他のベトナムと異なった雰囲気を持っているのです。そんな王朝の時代の王宮遺跡の世界遺産「フエ」なのです！

 

近隣住人の間では超有名。中部ベトナムのフエが南部でミニチュアにされる

ミニチュアのフエはレストランの裏にありますが、料理を注文する必要はないです。見つかりにくいですが、近隣住人の間では超有名なので付近の人に聞いてみるのもいいかもしれません。

 

レストランの「Bún Bò Ngọc Dung」

 

アクセス：スイティエン公園近くに多くのタクシーやバイクタクシーが待機しているのでそれを利用するのもアリですが、十分徒歩圏内です。

 

ミニチュア世界遺産「フエ」の全貌

ホントにミニチュアですよ！

 

めちゃくちゃ大きな世界とめちゃくちゃ小さな世界を対比する時、ミクロコスモ（小宇宙）という表現が使われますよね？ミニチュア・フエではミクロコスモの世界を体感できるのです！

 

 

フエの入り口はこんな感じ。見て分かるように結構精巧です。壷中の天地へ吸い込まれそうな気がしませんか…？だって、ミクロコスモですからね！

 

橋まで！お堀があるという関係上、アクロバティックな姿勢で写真を撮っていたのですが、周りの人に訝しがられたのは言うまでもありません。

 

ドラえもんのある話で、のび太が鉄道ジオラマを作って、スモールライトで自分の体を小さくして寝台列車でずっと寝る…というのを小学生のときの読んだのですが、リアルなミニチュアというのはまさにそんな世界観を感じさせてくれるのです…！

実物のリアリズムに圧倒されるのも重要かもしれませんが、ここまで作ってくれたら「別にフエ行かんくてもええわ笑」となってしまいます！

とにかく、設計士冥利に尽きることでしょう。

 

そもそもなぜレストランに？

そもそもここはレストラン。でもなぜわざわざ手の込んだフエを作ったのか。当然この疑問は胸に去来してきました。しかし強面のオーナーに理由を聞いても「ええやん、綺麗やん」としか言ってくれませんでした。

 

しかたなく調べると、とあるインタビュー記事に驚愕の事実が…！

「両親がフエの風景が大好きなんです。それでいつか連れて行きたいと思っているのですが、十分なお金がなくて庭に作りました。」

 

…と、7年かけて作ったそうです。

 

それを聞いた僕は

「普通に貯金したら、7年あればフエにいけるんちゃうか？」

 

…と、半分感動しました。

 

スイティエン公園のついでにどうぞ

 

情熱的な親子愛が生み出したミニチュア世界遺産・フエ。決してこれのみを目当てで来る方はいないと思いますが、スイティエン公園のついでに寄ってみてください！

（連載「ベトナムを舐めまわしたるねん」もよろしくお願いします！）

 

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