マネしたい…。「スパイスの女王」と飲むグアテマラのコーヒーを味わってきた

2016.12.23 07:00 
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グアテマラといえばコーヒーですが、中でもグアテマラ第三の都市「コバン」のコーヒーは一味違いました。

 

グアテマラ第三の都市コバン

お酒と音楽とおねーさん、そしてコーヒーも愛するナシオです。今回はグアテマラコバンの街で出会った一杯のコーヒーを紹介したいと思います。

コバンはグアテマラの北中央部分に広がるAlta Verapaz(アルタベラパス)県の県庁所在地で、人口はおよそ25万人でグアテマラの第三の都市と言われる街です。

 

グアテマラ・コバン

 

グアテマラ第三の都市と言っても、コバンの街の中心である教会とソカロ(広場)周辺はこじんまりとしてさほど人も多くなく、のんびりとした雰囲気でした。
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「1年のうちに13か月雨が降る街」と言われるほど一年を通して雨の多い街と言う話を聞いていたのですが、滞在中は実際に雨に降られる事が多くて太陽が恋しくなる時もありました。

 

コーヒーの産地コバン

グアテマラにはいくつもの地方でコーヒーが特産品となっていますが、コバン近郊もコーヒーの産地として有名なようでした。コーヒー農園の見学ツアーも組まれているようで、街のツーリストインフォメーションでパンフレットなどをもらいました。
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同じくツーリストインフォメーションでもらったグアテマラの地図のコバン近郊にはコーヒーの実が描かれています。
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コバンの街の左上の赤い実がコーヒーの実、その左の白い花がグアテマラの国花であるモンハ・ブランカと言うラン科の植物。コーヒー農園見学も気になったのですが、雨の日が続いたので街の中心でコーヒーを飲む事にしました。

 

スパイスの女王「カルダモン」と出会う

街の中心の教会から歩いてすぐの場所のコーヒー屋さん「Cafe Vino (カフェ・ヴィーノ)」に入ってみる事にしました。
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店内の洒落たテーブルのある席に座ってみると…
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コーヒー豆や…
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シナモンの他に…
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見慣れない何かがありました。
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店員さんに何なのかを聞いてみると、Cardamomoカルダモン)」と言う香辛料だそうです。個人的に初めて聞いた名前だったので興味津々に。後々話を聞いたWikipedia先生によると…

最も古いスパイスのひとつ。ユーカリ油、樟脳、そしてレモン油の香りが入り混じったような樹脂系のさわやかで上品な香りがあり、「スパイスの女王(the queen of spices)」と呼ばれることがある。「高貴な香り」と形容されることも多い。参照:Wikipedia「カルダモン

 

「スパイスの女王」、もうその響きだけでいい香りがしてくるように思えます。IMGP8782 (2)

 

さらに店員さんから話を聞いてみると…

カルダモンはコバンの近郊で沢山作られているの。そこまでよく使う物でも無いけれど、この辺りでは料理や飲み物とかお菓子なんかに使ってるわ。

 

興味津々な私に、店員さんが見せてくれたカルダモンの数々。
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右から殻に入った状態・殻を取った状態・ミルに入れられたカルダモンたち。ミルに書かれた「MOMO(モモ)」の響きが可愛らしいです。

 

特産品のハーモニー、カルダモンコーヒー

店員さんがカルダモンコーヒーが飲めると教えてくれたので一杯注文する事にしました。(14ケツァール)
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コーヒーが入ったカップが目の前に来ただけで、コーヒーとは別物のように感じるような良い香りがしてきました。

良い香りを存分に楽しんだ後、一口飲んでみるとコーヒーなのにインドのチャイのような風味を感じました。ただそれがおかしな風味と言う訳でなく、不思議にコーヒーの香りとマッチしていて口に入れる度に鼻に抜けていく香りを楽しんでいました。

 

飲み終わったカップを覗いてみると、たっぷり入ったカルダモンの粒の姿がありました。
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コバンの特産品といえど入手困難なカルダモン

この後コバンの街のメルカド(市場)に行ってカルダモンが売られている所を探しに行ったのですが、香辛料を扱うお店に何軒聞いても「扱っていない」と言われました。

コバン近郊で作られたカルダモンのほとんどは、カルダモンコーヒーを好む中東エリアへ輸出されると言う事でした。

チャイの香りづけにも、クローブ、ジンジャー、シナモンとともにかかせないスパイスである。また、中近東ではガーワというコーヒーにカルダモンの精油や種子の粉末を加えたカルダモンコーヒーが好まれている。参照:Wikipedia「カルダモン

 

これにはグアテマラの経済状況が大きく関係しているようで、カルダモンはコーヒーやバナナのように、輸出するために作られているようです。

国民総生産の4分の1を農業が占める。農業は輸出の3分の2を占め、また労働人口の半分が従事する。主要産品は、コーヒー、砂糖、バナナである。参照:Wikipedia「グアテマラ

 

カルダモンを味わうチャンスはある

入手困難とはいえ、コバンの街にはカルダモンを多用したレストランなどもあり、その高貴な香りを味わう事が出来ます。雨の多いコバンの街ですが、特産のカルダモンの風味を楽しむには良い街かと思います…!

また、グアテマラ産のコーヒーやカルダモンは日本で手に入れられるようなので、気になったらぜひ試してみてください!(カルダモンコーヒーはクセになりますよ)

以上、女王様に首ったけのナシオがお伝えしました!

 


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ナシオ
1976年生まれのアラフォーバックパッカー。様々な職を経たのち深夜特急の世界に憧れ30歳から旅を始め、二度の長旅で20数か国を訪れた。40歳を目の前にし一時は落ち着く事も考えたが、現在は5年ぶりに海外に出て中南米旅のまっ最中。▶Blog ▶Facebook ▶Instagram  

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