日本で意外と知られていない南ドイツの街「バンベルク」を紹介します!(グルメも!)
こんにちは、ドイツ在住のはるぼぼです。みなさんは、南ドイツの街バンベルクをご存じでしょうか。私はドイツに来るまでバンベルクの存在を知りませんでした。
日本ではあまり知られていないバンベルクですが、実は歴史的な街並みがまるごと世界遺産に登録されている街なんです。「バイエルンの真珠」とも呼ばれる古都、バンベルクの魅力をご紹介しましょう。
バンベルクは、ドイツでは珍しく第二次世界大戦の被害を受けなかったため、1000年以上も前の街並みがそのまま残っています。
バンベルク(Bamberg)は、バイエルン州オーバーフランケン行政管区の郡独立市で、バンベルク郡の郡庁所在地。バンベルクは、大学都市であり、大司教の都市であり、ビールの都であり、行政都市である。人口約20万人。
見応えのある旧市街は、ドイツでも最もすばらしく無傷に保存された歴史的な市街地であり、1000年にわたる建築文化財が比類のない街の風景を創り出している。1993年にユネスコの世界遺産に登録された。
参照:Wikipedia「バンベルク」
レグニッツ川の中の島にある旧市庁舎周辺には、小さな地方都市には似つかわしくないほどの壮麗な建築物が並んでいます。パステルカラーの華やかな建物には、チェコのプラハの優美な街並みと重なるものを感じました。
しかしここはドイツ。壮麗な建物と、素朴で可愛らしい木骨組みの建物が見事に共存しています。
どこかで見たような気もするけれど、やっぱり見たことがない。バンベルクにはそんな不思議な街並みが広がっています。
塔門をくぐって橋を渡る瞬間、中世にタイムスリップしたかのようなドラマティックな気分が味わえますよ!
街の高台に建つバンベルクの大聖堂は、ドイツでも屈指の文化遺産。小さな街でありながら、司教都市として発展したというだけあって、その大きさと貫禄は圧巻。
大聖堂の内部も見どころが満載で、1230年ごろに作られた「バンベルクの騎士」とは中世彫刻美術の傑作と言われています。
さらには、 ドイツで唯一のローマ教皇の墓所があります。この大聖堂を造ったハインリヒ2世とクニグンデ皇后の墓石には、リーメンシュナイダーによる彫刻が施されています。
「中世ドイツが生んだ天才彫刻家」といわれるリーメンシュナイダー作だけあって、思わず見入ってしまう素晴らしさ。
レグニッツ川沿いの「小ヴェネツィア」と呼ばれる地区には、素朴な味わいの木造の家々が並びます。この地区はかつて漁師たちが住んでいた地域なのだとか。
遊覧船やカヌーを楽しむ人々を眺めながら川沿いの散歩道を歩けば、昔なつかしい雰囲気に心癒されます。
エリアによって別の街に見えるほど、まったく異なる表情を見せてくれるのが、バンベルクの面白さです。
バンベルクで見逃せないグルメが、1678年創業の老舗レストラン兼ビール醸造所「シュレンケルラ」の看板メニュー「バンベルガーツヴィーベル」。
メニュー名は、「バンベルクの玉ネギ」という意味で、玉ネギの肉詰めにビールを使ったソースをかけた料理です。ユニークな見た目も可愛らしく、料理が運ばれてきただけでもテンションが上がります。
バンベルクでは、いぶしたモルトで作る「ラオホビア」という燻製ビールが有名で、ラオホビアを使った香り高いソースが料理とベストマッチ。
独特のスモーク臭のあるラオホビアは好き嫌いが分かれますが、バンベルクを訪れたら一度は試してみては!
日本での知名度の低さを不思議に思うほど、魅力あふれる中世の街、バンベルク。ドイツ観光の際は是非訪れてほしい場所です。
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