バックパッカーの沈没先といえばインドですが、安い以上のメリットがあるウクライナが実は穴場だということを紹介させていただきます!
こんにちは。旅人7年目、片岡力也です。
皆さんは物価が安い国と聞くとどの国を思い浮かべますか?インド、東南アジア、中国、韓国……どれも日本人旅行者に人気の旅行先ですね。
旅を続ける上で「物価」というのは非常に気になるところです。今回は、上に挙げたような日本人旅行者に人気の国ではありませんが、物価がとんでもなく安いウクライナについてご紹介します。
…旅人、沈没希望者必見です。
ウクライナ
ウクライナ(Україна)は東ヨーロッパの国。東にロシア、西にハンガリーやモルドバ、北にベラルーシ、南に黒海を挟みトルコが位置している。 ウクライナの首都「キエフ」は同国最大の都市で、特別自治都市。東ヨーロッパ有数の世界都市である。Wikipedia「ウクライナ」/「キエフ」参照。
インドという国は、宿は400円、チャイは20円、カレーも最安50円。散髪も確か100円程と、生きていくだけなら恐ろしい程お金が減らない国です。
ただし宗教の関係でビールが手に入りにくく、飲めても中瓶が200円くらいしたりと実は結構高いのです(そしてクオリティが低い)。そして宿にはゴキブリが、食事を取るにも睡眠薬や下痢の恐怖に怯える羽目になり、床屋のバリカンは前の人の髪の毛がわんさか…。
その上、後頭部は必ずホームベース型に刈り上げられるなどスリルはありますが、旅慣れしててもインドは結構疲れます。
…しかしウクライナなら、ここまで心配することはありません。
インドの場合
まずは食事から。2種類の米料理とカレーなどが付いて150円。
ウクライナの場合
対してウクライナのレストランの料理がこちら。ボルシチ、ガーリックパン、サラダ、ロールキャベツ、ホワイトビール…これだけ頼んでたったの180円。
おまけに、ロシア料理の影響を受けているため、ご飯がめちゃめちゃうまい…! 更に、世界ナンバーワンビールと呼び声高いチェコビールは、経費削減のためウクライナで作っていることが多いらしく、ビールのクオリティまでやたら高い。
黒ビールと、自家製ジャーキー、自家製スモークチーズでたったの180円でした!
ウクライナは旧ソ連の一部で1991年に独立。そもそも他の欧米諸国より格段に物価が安かった上に、2016年のユーロ安やクリミア問題などで経済状況は更に悪くなり、物価はヨーロッパ最安。さらに近年の円高傾向が拍車をかけ、日本人にとっては数年前の半分以下の物価になっています。
そんな状況のウクライナでも、ヨーロッパはヨーロッパ。街は非常に綺麗で、このようなキリスト教建築が至る所で見られます。写真は首都キエフにある聖ミハイール修道院。
そしてお土産物屋に並ぶのはマトリョーシカ人形。旧ソ連、そして今でもロシア文化圏である事が伝わってきます。
さらに僕の泊まったゲストハウスは、キエフ駅から徒歩6分、綺麗でレビュー8.5の好評価で、476円でした。クオリティは、ヨーロッパの他のユースホステルと変わりません。
お酒を飲む人にとっては、インドよりウクライナの方が間違いなく安いです。
それに加え、宿やご飯、街のクオリティー、治安などについて総合的に考えたら、ウクライナは非常におすすめです。バックパッカーの沈没場所には一番適していると思います!
移動の際も、ドイツ、ハンガリー、トルコ、ギリシャなどから3000円程で飛行機で行く事も可能です。また、日本~トルコ間が往復4万円切るので、ウクライナ旅行のハードルは高くはないかと思います。
次の旅行先にウクライナ、どうでしょうか!
(格安海外旅行術の連載バックナンバーはこちら)
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