ミャンマーの大都市、ヤンゴン。点在するパヤーを見たり、市場を訪ねたり、楽しいこと盛りだくさんな街ですが、ヤンゴン環状線に乗ってみると、大都会とは違った一面が見えてきました。ノープランでぶらり途中下車してきました。
ヤンゴン環状線でミャンマーのローカルを体感
こんにちは、めとめです!
「ちびっこバックパッカーズが行く!」連載第11回目(バックナンバーはこちら)の今回は、ミャンマーのヤンゴンをぐるりと一周走るヤンゴン環状線に乗ってみたときのお話です。
一周約3時間のヤンゴン環状線。そのまま乗っていても楽しいですが、子供たちが飽きてくるので途中下車してみようということに。よくわからない駅で乗り降りしていると、ローカルなミャンマーが味わえて、なんだかんだで途中下車最高!な旅になっちゃいました。
ヤンゴン(Yangon)は、ミャンマーの旧首都で、ヤンゴン管区の州都。旧名称はラングーン。(2006年よりネピドーが首都となっている)Wikipedia参照。
ヤンゴン環状線とは
路線図の丸い部分(左)がヤンゴン環状線の停車駅です。現地ではミョパッ・ヤターと呼ばれていて、38の駅を各駅停車しながら進みます。
ヤンゴン環状線は1時間に1本ほどのペースでやってきますが、時刻によって時計回りと反時計回りに進むものがあります。窓無し普通車両が外国人料金で約10〜20円/100〜200チャットです。(エアコン付車両は約30円/300チャット)。渋滞のひどいヤンゴンでの環状線は地元の市民にも重宝されているようでした。
今回は景色を楽しむために普通車両に乗ることにしました!
ヤンゴン中央駅から、いざ環状線の旅へ
ヤンゴン・セントラル駅(Yangon Central Railway Station)は、ミャンマー連邦共和国ヤンゴン管区ヤンゴン市の商業地区にある、ミャンマー最大となるミャンマー鉄道の駅。Wikipedia参照。
チケット売り場らしき場所がありましたが、聞いてみるとチケットはホームにて購入するとのこと。6・7番ホームに行くよう教えてもらいます。
日本で利用している駅とは違うので、子供たちもキョロキョロしながら歩いていました。
こんな感じで、駅には犬がたくさんいます。ポカポカの陽気の中、みんなボーッとしています。見ているだけで和んでしまいます…。
そうこうしているうちに私たちが乗るヤンゴン環状線がホームに到着しました。10:10分発の時計回り電車です。
学生らしき人、市場に向かうであろう人、観光客…、様々な人を乗せて意外にも定刻通りにヤンゴン中央駅を出発しました。
出発早々、サプライズな光景
子供たちは、窓やドアがない電車に乗るのが初めてで、満足している様子でした。
駅と駅の間隔が短く、すぐに次の駅に到着するのですが、ほんの数十分乗っているとものすごく遠くに来た気分になりました。
遠くへ来たかと思えば、すれ違いざまに日本の車両を見ることができました!
ミャンマーならではな電車内の光景
騒がしいヤンゴンを離れ、のどかな風景が続きます。
のどかな風景をしばし眺められて大人的には心安らぎましたが、子供たちはだんだん飽き始めます。
そうこうして1時間程乗っていると、大量のカゴを持ったお兄さんたちが乗ってき始めました。さらには…
頭にパイナップル&肩にイスを乗せた人も電車に乗り込んできます。
「これは近くの駅に何かあるはず!」と目を光らせていると、大きな駅に到着しました。
ホームには今までの駅とは比べ物にならないほどの人がいて、これは面白そう!ということで、電車にも飽きていた子供たちとともに途中下車することに。
駅全体が市場になっているダニュインゴン駅
ここはDanyingon(ダニュインゴン)という駅で、ちょうど環状線の真ん中あたりにあります。駅全体が大きな市場になっている様子でした。電車の中から荷物を降ろしている人たちの間をすり抜けて、早速探索します。
線路まで市場が広がっています。使えるところは全部使った、という感じの市場です。子供たちは「そんなところに座ってたら電車にひかれちゃうよー!」と叫んでいましたが。笑
入ってすぐに登場したのがバナナ屋さんエリア。右も左もバナナばっかり…。
それにしても、ものすごくディープな香りのする市場でした。笑
さらにディープな雰囲気漂うダニュインゴン駅の市場の奥へ
屋内の市場に入ると、ちょっと腐ったようなニオイもしてきます。私はアジアの市場感を楽しめましたが、前日まで嘔吐下痢に悩まされていた夫は吐き気が再発したと言っていました…笑
ミャンマーの人たちは本当に子供が大好きです。クーン(ミャンマーの噛みタバコ)屋のおじさんは強面でしたが、すごく優しくて、子供たちに何やら色々と話をしてくれました。
魚好きの子供たちはミャンマーの魚に夢中で、魚売り場のお姉さんたちと、日本語とミャンマー語で全く通じていないながらも話を楽しんでいました。
広すぎる上に人が多すぎて全て見切れたのかは不明ですが、ダニュインゴン市場は食料品を中心とした市場だったようです。
一通り市場を堪能した後は、またヤンゴン方面に戻るべく、環状線に向かいました。
絶対にヤンゴンに行かなさそうな電車がやってくる…
駅の切符売り場のお姉さんに「時計回りの電車に乗ってヤンゴンに帰りたいんだけど、どこから乗ればいい?」と聞くと、「こっちだよ」と教えてくれたホームで電車を待っていると…
なんとワンマンの「多治見」行きの電車が入ってきました。笑 そのまま使っているところがまたいいです。
車内はビルマ語と日本語のコラボレーションです!笑 4人掛けの窓際のサッシに相合傘とかが描かれていたのも、幼い頃の記憶が呼び起こされて懐かしくなりました。
そうこうして多治見行きの電車は無事出発したのですが、どうやら方向が反対だったようで、すぐに降りることになりましたが。
スローライフ感漂うYegu駅で途中下車
多治見行きの電車を降りて乗り換えた後、ヤンゴン中央駅まであと8駅というYegu駅で途中下車することに。なんとまたいい感じの駅です。
駅を出てすぐに集落が広がっていて、天気のいい夕方、各家庭の玄関先で洗濯板を使って洗濯をしている姿が見られました。クラクションと人に溢れたヤンゴンの街からは想像できない、ゆっくりした時間が流れていました。
買い物帰りなのか、はたまた売りに行くのか…、鶏を脇に抱えた人、線路上を歩く犬など、特になにもないのに、一日中見てても飽きないような…刺激的な駅でした。
次男の旅人(たびと)は地元のおばちゃんらしき人と見つめ合っていました。笑
ヤンゴン環状線ではヤンゴンのローカルを味わえる
10時頃に出発してから約7時間後の午後5時頃、ヤンゴン中央駅に戻ってきました。
ヤンゴン環状線の旅では、都会の騒がしいヤンゴンとは違った一面を見られるイベントとして楽しめました。全部の駅で降りてみたくなるほど、どの駅もユニークで面白かったです。あと、電車に乗ってるだけなので雨の日にももってこいです。途中下車しながらがおすすめですが!
めとめ
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