バスの運転手は僕にある提案を持ちかけました。
バスは窓際派のデスクです。
もしも旅先で乗ろうとしたバスが超満員だったらどうしますか?「自分次でいいっす」と日本人的に譲って次を待ちますか?しかし、海外では日本のようにバスの本数がたくさんあるとは限らないのです。下手すればそれが最終便でバス停に野宿なんてことも…。
今日はネパールで超満員のバスに意外な方法で乗ることができたというお話です。
その日僕は、ネパールの中国との街で首都カトマンズへのバスを待っていました。しかし、バス停に停ったバスは超満員。日本の通勤ラッシュよろしくはちきれんばかりに窓に人が張り付いていました。
しかし、僕は先を急いでいたので、バスの運転手に「何とかならないか?」とごねました。
すると、バスの運転手は「アップ、アップ」と言います。彼が「アップアップなんだ」と言っているとはさすがに思いませんでしたが、彼が天井を指差して「アップ、アップ」と言ってようやく合点がいきました。
こういうことです。
そう、バスの運転手は屋根の上に乗れと言っていたのです。
さすがに「屋根の上はちょっと危なくない?」と躊躇しましたが次にいつバスが来るかも分からないので、勇気を出して屋根によじ上ってみたら…。
まず、風が心地い…。
街並の移り変わりもよくわかって、「屋根の上がこんなに快適なのか」と価値観がぶち壊されるようでした。
ただ、最終的に屋根の上まで超満員になったんですけどね笑
世界一周して、屋根の上に乗れたのは後にも先にもネパールだけでした。アフリカとかはそういうイメージがあるけど、どうなんだろう。ちなみに車内と屋根で料金は同じでした笑
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