旅する漫画家シミです。
ニューヨークから(ほぼ)ヒッチハイクでアメリカ大陸横断を達成した僕はポートランドという西海岸の町に、かれこれ10日以上滞在しております。
ポートランドはこの辺り。ここだけの話ですが、ワシントン・パークが僕の宿です。ただしチェックアウトは7時までなのでご注意ください。
今回はポートランドを題材にした短編を描きました。
この町に惹かれて、ここで英語を勉強している友達に向けた作品でもあります。
※左上から右下へとお読みください。画像をクリックすると拡大します
「恋するポートランド」
あとがき
このポートランドはアメリカの中でひと際ユニークな町です。
個人経営のカフェやバー、雑貨屋さんはもちろんのこと、自転車に乗る人の比率も他の州に比べると10倍も多く、また、オーガニックフードなどの「食」などにも関心が高い。郊外に足を伸ばせばアウトドアも楽しめます。
ダウンタウンが面白いのはもちろんのこと、そこから離れた場所も面白いです。家々はキュートで見ていて面白いし、緑に囲まれているのでリラックスできます。さらにはイベントも頻繁に行われてるので飽きることがない。
この町で僕が感じたことは「ヒッピーっぽいな」ということでした。
それはコテコテのイメージではなく、音楽や食、DIY精神がこの町に溢れているということです。ポートランドにはそういったものを受け入れる土壌があるようです。だからこそここでは色々なことにチャレンジする人が多い。そして日本ほど難しいようには感じない。
例えばポートランドには「ZINE(マガジンの「ジン」)」という個人で発行する小冊子があります。ネットが普及した現代において時代に逆行した気もしますが、発行者たちはそんなことを気にせず、自分の表現を楽しんでいる。きっとひとつのZINEができあがるまでに、学ぶことが沢山あるのだと僕は思います。
またレストランも、最初はキャンピングカーのようなフードコートから始めお店を持つ人たちもいます。
外に置いていたバックパックに誰かが花を差してくれていた。素敵すぎる。
そうだな。ひとことでポートランドを表すなら「街全体がワークショップ」。
歩くだけじゃ分からない。
滞在すればするほど、その魅力が伝わってくる。
そんな素敵な町がポートランドなんです。
そしてこの町に(短期的に)住むことを決めた友人に「お互い頑張ろうぜ」という気持ちでダウンタウンのPowell's Boolksで完成させたお話です。
この作品の原稿のスキャンはポートランド州立大学で無料でやってもらいました。
原稿用紙忘れて泣きそうです…。
まだ取りに行ってないんだけど…あるかな?
ちょっと泣きそうです。
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