「北朝鮮バッジ」などキルギスの蚤の市でみつけたお宝4つ

2015.01.20 11:00 
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ホンモノですかね?

 

フリーマーケットの語源は「free」ではない

こんにちは!貧乏バックパッカーの植竹智裕(うえたけともひろ)です。世界一周中の僕は、年末年始にかけてキルギスに滞在していました。
 

キルギスとは?
「中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和制国家。首都はビシュケク。北から時計回りにカザフスタン、中華人民共和国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接する。ソビエト連邦から独立したウズベキスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、タジキスタンとともに中央アジアを形成し、独立国家共同体 (CIS) 加盟国である」(
Wikipediaより引用)

 

キルギスの首都ビシュケクでは週末になると大通りに沿って、蚤の市が並び、通りが賑わいを見せます。
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蚤の市とは
「ヨーロッパの大都市の各地で春から夏にかけて、教会や市庁舎前の広場などで開かれる古物市。蚤の市(flea market)は、もともとノミのわいたような古着が主な商品として扱われていた事に由来するとか、ノミのようにどこからともなく人や物がわき出てくる様子を表現したなど言われているが、語源は定かではない」(
Wikipediaより引用)

フリーマーケットの語源ってfreeではなくflea(ノミ)だったんですね…。

 

何でも揃う蚤の市

蚤の市では食料から衣類・おもちゃ・電化製品・工具・生活用品・などなど何でも揃います。
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ソ連時代のカメラでしょうか、随分レトロな形をしています。高そうなので手も足も出ませんが、マニアにはたまらない品なのでは無いでしょうか。
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ちょくちょく赤ん坊の人形が乱暴に置かれてるのを見てギョっとしますが、何回か通っている内に慣れてきます。
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こちらのアイテム、初めは帽子だと思っていましたが、食事に虫が入らないように被せて置くものだそうです。
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衣類だけを扱っているお店、謎の機械部品ばかり置いているお店もあれば、このように家の中の要らないものを根こそぎ掻き集めて来たようなお店もあります。毎週少しずつお店やアイテムが変わるので何度通っても飽きません。
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手に入れたお宝4つ

そんな蚤の市で貧乏バックパッカーの僕が厳選して買ったアイテムをご紹介します。

 

1 切手帳

使用済みの切手を一冊にまとめたものが約2000円で売られていたのを、値切って約1600円で入手しました。中身はソ連時代の宇宙開発事業や、オリンピックなどの絵柄が多かったです。
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また、モンゴルやキューバ、ベトナムなど旧社会主義国の切手が多いのも昔、キルギスがソ連の一部だった名残りを感じさせます。
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2 ポストカード

柄が気に入って買ってみたポストカード。1枚約10円でした。
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左側のポストカードは既に使用済みでした。絵の下部にロシア語で新年の挨拶が書かれているので年賀状のようなものでしょうか。キリル文字の筆記体で書かれている為、何が書かれているかは分かりません。それに、売りに出されるくらいなので持ち主にとっては既に要らないものなのかも知れませんが、誰かが誰かに宛てた手紙が巡り巡って僕の元へやって来るなんてちょっとドキドキしちゃいます。
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3 写真を使ったアート

ポストカードと一緒に売られていました。白黒のレトロな写真の一部だけが水性ペンで色付けされています。こちらは1枚約45円。ポストカードよりも遥かに高かったので悩みましたが、厳選して2枚だけ購入しました。
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4 バッジ

市ではバッジを売っている人が沢山いました。街の紋章やキャラクターが描かれたもの(1個約40円~100円程度)からソ連時代の勲章のようなもの(約600円~1000円)まで様々なものがあります。
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そんな中から僕がチョイスしたのがこちらの5つです。ロシアの絵本キャラクターチェブラーシカのバッジ(上段左)や周辺都市の紋章のバッジです。
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意外なお宝

そして……僕がバッジ屋さんで発見して、思わず叫びそうになったのがこちら。社会主義を思わせるデザインです。
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下には朝鮮語で「栄誉」と書かれています。社会主義、朝鮮語、キラキラした「栄誉」という単語……そう、このバッジ、なんと北朝鮮のバッジです。毎週くまなく探してみましたが、見つけたのはこの一点限りでした。
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残念ながら、このバッジがいつ何処で作られて、どういった経緯でキルギスの蚤の市で出回っていたのかは分かりませんが、ソ連時代、一部の人間は北朝鮮を訪問する事も可能だったようです。日本では「一番近くて遠い国」と揶揄される北朝鮮のバッジが時を経て、遥かキルギスの蚤の市で100円で売られているなんて感慨深いです。

 

旅×蚤の市

お土産を手に入れる場所は観光客向けの土産物屋だけではありません。旅先で古物市を訪れてみるのも面白いのではないでしょうか。持ち主にとっては価値が無くなってしまった品々の中に、あなたにとってのとびきりのお宝が眠っているかも知れません。

 

文・写真:植竹智裕
HP:週刊!植竹智裕の気ままに世界探検ブログ

 


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植竹 智裕
1986年、東京都多摩市生まれ。会社を辞めて早5年、世界一周・旅行記出版を夢に俳優業など手を出しつつゆるやかに資金を貯めてきた植竹、ついに日本を飛び出し世界から色々な体験記をお届します! 帰国後のお仕事のご相談もお待ちしております!旅のオフショットはインスタで。ブログTwitter

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