こんにちは。イギリス人トライアスロン選手の旦那(ジェームス)とアジアを自転車旅行しているアカネです。連載バックナンバーはこちら
ベトナムの自転車旅行も、もはや3ヶ月がたとうとしています。
前回のカッティエン国立公園の次は、ベトナム最大の都市ホーチミンからメコンデルタ地域を通り、いよいよカンボジアの国境を越えます!
今回でベトナム編も最後です!
今回はこの辺りを走っていました。緑:カッティエン国立公園→赤:カンボジアとの国境。※地図下はこう配を表しています。
ジェームス作、メコンデルタのダイジェスト動画はこちら。
カンボジアの国境までのダイジェスト動画はこちら。
メコンデルタでフェリー三昧
ホーチミンに行く前に、私たちは更に少し南下しメコンデルタを見に行くことにしました。
メコンデルタは海に流れ出る川が入り組んでいて、橋がいくらあっても足りないくらいです。なので、この辺りではフェリーが必須!
車が何台も乗る大きなフェリーから車1台くらいが限界の小さなフェリーまで、メコンデルタをうろうろしている2、3日間だけで10回くらいは乗ったと思います。自転車も乗ったまま入れるので楽々でした!
こちらは小型のもの。フェリーはこの辺りの人達の日常の足なので料金も自転車を含んでも大体1,000〜2,000ドン(5〜10円くらい)と、かなり安かったです。
ベトナム最大の経済都市、ホーチミン入り
メコンデルタを出た後はベトナム最大の経済都市、ホーチミンへ。ここでは日本から来た友人と合流したため、2週間滞在していました。
ホーチミンは、とにかく都会です!久々の都会なので、ここではここぞとばかりに必需品を買い足しておきました。
ホーチミンでもロードバイクやクロスバイクが流行っているようで、立派な自転車屋さんがたくさんありました。その中の一軒で自転車修理用品などを購入。
その他にも、ホーチミンではベトナム戦争時の写真や遺品が多く展示されている戦争証跡博物や、ホーチミンから北に70km、バスで1時間程のところにあるベトナム戦争中ベトコンによって使われた地下通路が残っているクチなどにも行きました。
クチの地下通路の長さはは250kmにも及び、カンボジアにまで続いていたそうです。実際に残っているトンネルに入ることもでき、戦争当時の過酷な生活を体験することができます。(もっと詳しい内容はブログをご覧ください。)
ベトナムの旅を通して、改めてベトナム戦争について学ぶ機会となりました。今まで通ってきた道のりは、つい40年前まで戦場であったとは思えないほど活気に溢れ、人々も元気いっぱいでした。
ここまでベトナムを旅してきて、これからベトナムはどんどん発展していくであろうと感じさせられます。
再びメコンデルタの街、カントーへ
ホーチミンを出た後は、いよいよカンボジアとの国境を目指します。ビザもまだ残っているので、もう一度メコンデルタへ行くことに。今回訪れたのは、メコンデルタ最大の街、カントー(Can Tho)です。
このエリアには立派な自動車専用高速道路もできています。自転車の私たちは仕方なく脇道を走行…。
カントーに入る際に、数年前にできたばかりという大きな吊り橋を渡りました。
この橋が、長さが2,750メートルもあって自転車がとても大変でした…!見ると、日本のJICAが協力して造ったことを記すプレートが!
日本の技術がこういうところで生かされているのを見ると、なんだか嬉しいです。カントーでは、早朝から始まる水上マーケット(詳しくはブログをご覧下さい)に参加しながら3日程滞在し、次なる目的地を目指しました。
引き続き、メコンデルタの街並みが続きます。こういうベトナムの風景も、趣があってとても素敵です。
パンク続きでチューブがなくなる…。
ここからは、ひたすらカンボジアとの国境を超える船乗り場のある街、チャウドックを目指して走りました。
…と、ジェームスのタイヤに異常が。またパンクです。※しばらく前からパンクが頻繁に起こっていました。
正直、3ヶ月近くなるとパンクは日常茶飯事のたいした問題ではないと思うようになりました。
パンクになってもだいたいパパッと終わらせてひたすら走り続けています。
ジェームス: パンクは普通だよ。トラブルでもなんでもない。今回も手際良く直して、走り始めました。…が、
ジェームス: F○○K!!
アカネ: 何?どうしたん!?
ジェームス: またパンクだ、しかもまた後輪タイヤ!
仕方なくまた修理。因みに修理してるとこんな感じで人がたくさん集まってきます。
それはさておき、これだけ頻繁にパンクするのは、もはやチューブだけではなくタイヤもヤバいということでここに来て初、タイヤも変えました。
致命的な問題
もう一つ、我々は自転車で致命的な問題を抱えていました…実は、我々の乗っている自転車のチューブと合うものは、ベトナムには売っていないのでした!
日本で売っているロードバイクは主にフランス式バルブなのですが、こちらで売っているものは米式バルブばかりなのです。そのため、空気入れのバルブのサイズが合わず、替えを購入することができません。もちろん予備は持ってきていたのですが、全てもう使えないというくらいツギハギだらけで使い物にならなくなってしまい、今ある分が最後となってしまいました…。
最悪の場合は、空気入れのバルブの穴を広げるつもりで、次に購入できるチャンスまで凌いでいる状況なのです。
この日はパンクがたくさんあったものの無事、国境越えのボートに乗るチャウドックに辿り着くことができました。
ボートで国境越え!
チャウドック(Chau Doc)。この街が我々にとってベトナム最後の街となります。日本のガイドブックにはあまり載っていない街ですが意外と大きな街です。
ここには1泊だけして、翌朝自転車で船乗り場へ移動。ボート代は1人25ドル、自転車は一台につきその半額がかかります。ここから一気にカンボジアのプノンペンまで行きます。
陸路の国境越えならぬ、水路の国境越え。私も初めてです!なんだか久しぶりに緊張してきました。
おそらく現地の人達は陸路を使うのが一般的なのか、ボートに乗っているのは外国人バックパッカーばかりでした。ベトナム最後の景色です!3ヶ月間のベトナム、とても楽しかった…!
程なくすると、川の上の国境にたどり着きました。ここでカンボジアのビザを発行してもらえます。(2014年11月に値上がりしたばかりで、1ヶ月ビザが34ドルでした)特にトラブルもなく、全員すんなり通過。
ボートはそのまま進み、カンボジアに入りました。するとまた、ボートがストップしました。今度はカンボジア側のイミグレのようです。ここで一人ずつ、パスポートの写真と顔の確認等?をしました。こちらも問題なく通過。
思っていた以上にあっさりとカンボジアに入国できました!それでも、飛行機にも乗らずにいきなり別の国にいるというのがなんだか不思議で、この日はなかなか緊張がとけませんでした。
ここがカンボジアの自転車旅行出発地点となります。
カンボジアには1ヶ月のみの滞在ですが、自転車で色々なところを訪れてカンボジアの実際の生活を見てきたいと思います!
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