台湾といえば台北を中心とした北部を訪れる人が多いと思いますが、あえて、東部の田舎街に滞在してみました。すると……そこで「神様」に出会いました。
台湾の秘境「都蘭」
こんにちは。世界一周アラサー女子のYUNAです。私が台湾でのんびり過ごした場所は、台東にある「都蘭」という街です。場所はこの辺りです。
日本ではマイナーで、訪れる人も少ないイメージの台湾東部の更に小さな街。台湾の安宿を検索していると、台北以外では各地域に一つか二つ安宿があれば良い所でした。しかし、台東で安宿を検索していると、この都蘭という街に数件安宿が集中してありました。
「これは……この街に何かがある……..!!」
と、自分のバックパッカーのカンを信じて滞在して来ました。
今回のお宿
私が今回滞在したのは「Dulan Tangerine House Backpacker Hostel」というお宿です。私が検索しただけでも、この田舎街に5つの安宿(1泊2000円以下で泊まれ、外国人も受け入れている、ドミトリー等がある)がありました。この宿は共有スペースにオーディオがあったり、プロジェクターとスクリーンがあったり(写真)、ブランコがあったりと、宿で何日でものんびり出来そうな設備の整い具合でした。
私は2泊しましたが、1泊目は無料でBBQを振る舞ってくれたり、2泊目は宿泊客みんなを温泉に連れて行ってくれたりしました(入浴料は各自支払うも、送迎は無料)。
朝からヌードル
そんな都蘭でバックパッカーが過ごすとどんな一日を送ることになるのでしょうか?
起床し、近くのヌードル屋さんへヌードルを食べに行きました。
優しい味で、ほっこりします。排骨麺で70台湾ドル(約210円)です。
お出かけ
お腹も満たされたので、出かけます。近くに海岸があると教えてもらったので、てくてく歩いて行きます。のどかな田舎の風景が続きます。
田んぼが広がっています。こうやって歩いていると日本かな?と思ってしまいます。
しばらく行くと、海へ出ました。良い天気でしたが、少し風が強かったです。
ちょうど近くに何故かソファーがあったので、ひたすら海を眺めていました。こうやって屋外で音楽を聴いたり、本を読んだりしていると、「あー、ビールあったら最高やのにな……」と思いながらのんびりしていました。
お昼もヌードル
ダラダラしていると、お腹が空いてきたので来る途中に発見したヌードル屋さんへ。
台湾ではメジャーな牛肉麺を食べました。心なしカレー風味でした。気のせいでしょうか?値段は100台湾ドル(約300円)。
おじさんとの出会い
「あのソファーのある環境最高だな……」と思って、再び海へ。「ビール買ってこれば良かった……」と後悔していると、一台の車がやって来て、おじさんがビールを差し出して来ました!!!「神?」と思いつつ、受け取ると強烈にぬるい……。とりあえずは「謝謝(シェシェ)」と言って受け取りました。するとおじさんは去って行きました。
「ビールだけをくれて、去って行くなんて……やっぱり神?」と1人で思いながら(もらったビールは飲まずに)、10分程音楽を聴いていると、おじさんが再来しました。
今度は台湾名産のフルーツを持って現れました。全く分からない中国語でひたすら話しかけて来ます。私が「リーペン(中国語で日本人)」と言うと、「二ホォーン」と言って、大喜びしていました。とりあえず、一緒にフルーツを食べました。
このフルーツ、台湾では「釈迦頭(バンレイシ)」と呼ばれているようですが、ペルー等南米では「チリモヤ」と呼ばれていて、大好きで南米に居た頃何度も食べていたフルーツだったので、「奇跡の再会!!」と、1人でテンションが上がっていました。
神?とのツアースタート
おじさんは英語を全く話せません。私も中国語はほとんど話せません。おじさんが知っている日本語は「ワタクシノ〜」「サシミ」くらいでした。それでもしばらく、おじさんと会話にもならない会話を繰り返していました。
すると、近くの公園を案内すると言って連れて行ってくれました。
神社の近くでフルーツ屋さんをしている、おじさんの友達も紹介してくれました。
フルーツと写真を撮ってくれたりしました。日本で言う「文旦」の様なフルーツでした。
貢ぎ物攻撃?
肉まんを買ってくれたり(皮がもちもちふかふかで最高でした)、
トウモロコシを買ってくれたり(日本のスイートコーンに勝る甘さ)、
最終的におじさんの知り合いの家に寄って、ヤシの実ジュースまで頂きました。
もう、ここまで来ると、「日本昔話みたいに、太らされて、最後には、私が食べられるのだろうか……」等思っていました。しかも、この後、「晩ご飯を食べに家に来い!!」と言ってくれました。
さすがに、お腹空いていないし、申し訳なさすぎるので丁重にお断りしました。しかし、優しすぎて驚きます。本当に感謝しっぱなしでした。
夜は温泉
都蘭から1時間程の所に温泉がある事を知っていたので、「行ってみたいなー」と言ってみると、宿の人が「そこは夜に行った方が良いよ!今日の夜に連れて行ってあげる!!」と宿の宿泊客みんなで夕方から出かけました。
温泉の前に、みんなで腹ごしらえで鍋のレストランへ。この日は、ありえない量のカロリーを摂取していると思います。もう、お腹パンパン。
残念ながら写真が無いのですが、温泉は思っていた感じとは違い、健康ランドの様な感じでした。夜に来た方が良いと言っていたのは、この時期台湾の昼間は約30℃程気温が上がります。夜は割と涼しいので、夜に来た方が良いという事だけだったようです。
お風呂の後に、近くのバーへみんなで行きました。なかなか面白いネーミングのバーです。
みんなでお酒を飲んで、旅行の話をしていました。暗くて少し分かりにくいですが、ホステルの台湾人オーナー夫婦、シンガポール人ホステルスタッフ、イギリス人カップル、ベルギー人カップル、イギリス人青年、私でした。
そして、疲れ果てて深夜にみんなで宿へ帰りました。
都蘭に安宿が多い理由
そうそう、都蘭に安宿が集中していた理由ですが……
イギリス人カップルいわく、この近くの海はサーフィンの良いポイントなのだそうです。私の滞在の数週間後には国際大会も開かれるそうです。そういう訳で、安宿が多かったというだけのオチでした。
しかし、それ以上に面白い台湾人のおじさんとの出会いもあり、ネタに尽きない「都蘭ステイ」となりました。そんな台湾田舎街に興味がある方、都蘭に訪れてみてはいかがですか?のんびり一日過ごしていると、あなたも神?と出会えるかもしれませんよ。
文・写真:YUNA
YUNA
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