「失恋」と聞くと、どんなイメージが湧きますか?ドロドロしたエピソードや、修羅場シーン、深い孤独感……なんと、それらをテーマにした博物館があるそうです。その名も「失恋博物館」。どんな博物館なんでしょうか!?
高校生の頃、友達と「振られ部」を結成していました、世界一周中のYUNAです。前回の「sex museum」に続き「失恋博物館」と恋愛を猛勉強中の身です。
ちなみに振られ部とは…… 恋愛において、振られてこそなんぼ!と言うスローガンの元、告白されたり、告白してOKされてしまった日には即退部!しかし、再び振られると、即入部!と言ういかにも、高校生ノリな意味不明さを発揮して青春を楽しんでいた頃の架空の部活です。
えーと、話が随分逸れましたね。本題へ行きましょう。
恋愛の修羅場へいざ!
失恋博物館はクロアチアの首都であるザグレブの中心地にあります。正式名称は「Museum of broken relationships」です。
住所:Ćirilometodska 2,10 000 Zagreb, Croatia
tel: +385 1 4851021
e-mail: info@brokenships.com
HP:http://brokenships.com/en
開館時間など詳細はこちら
チケットは、25クローナ(約500円)です。こちらは学割があるようで、学生は20クローナ(400円)とのことです。
では、気を引き締めて行ってみましょうか。恋愛の修羅場へ。
受付で国籍を聞かれますので、自信を持って「Japan!」と言いましょう。綺麗で親切なお姉さんが、「great!!」と言って、日本語冊子を貸してくれます。
“失恋博物館は失恋とその遺品をコンセプトに、巡回展として発展してきました。当館では、辛い過去を思い出させる恋の遺品をコレクションとして寄贈していただき、心に出来た傷が、一日も早く癒えますようにお手伝いさせていただいています。”
失恋博物館日本語冊子より引用
実は、2011年のヨーロッパ博物館アワードにノミネートされているすごい博物館です。期待値アップですね。
恋愛の修羅場へいざ!
さて、失恋の博物館と聞くと、何があると思いますか…?
まずは、手紙や写真…そうですね。1番に想像しやすいかもしれませんね。 愛を込めて書いたけど出せなかった手紙。
もしくは、住所を教えてもらえず、出せなかった手紙。なんていうのもあります。んーいかにも、ケータイ世代の現理由で出せなかったラブレターですね。
他にも、ラブラブな時期にもらったプレゼントのぬいぐるみ。
同棲していた時に飾っていた、インテリアグッズ。
結婚式に着たドレス。
フラれた日に履いていたハイヒール等があります。
展示品は、時期で入れ替わるようで、冊子と展示品は少しズレもありましたが、ドラマが生き生きと伝わってきます。例えば…
にせものおっぱい
“三年間いっしょに過ごした主人がある日、人工おっぱいを買ってきました。女性の胸部にかたどられたもので、もちろん私のより大きいもの。そのころ、ちょうど私たちの関係も、大きな危機にさらされていました。彼はセックスの時、それを私に付けさせて興奮していました。これには幻滅し、この人工おっぱいに我慢できず、彼に永遠の別れを告げました。”
失恋博物館日本語冊子より引用
とても個人的な品々
他には、どのような品物を想像しますか?
音楽好きの彼氏に教えてもらおうと買ったけど、別れて全くひかなくなったギター。
スポーツ好きの自分の為に彼女が買ってくれたスポーツ用品。
他にもCDロム、
妊娠検査薬、
オリーブの種、
現金、使われなかったコンドーム、スタンガンなんて物もありました。
カフェやグッズ販売店が併設されています。「吻」って…何だか、色気を感じてしまう壁飾りですね。
グッズにも、思い出を消す消しゴムや、別れた時にはセパレート出来る枕等があり、見ているだけで楽しい!
凶器も失恋の思い出?
さて、もうそろそろ想像出来る品物も無くなってきましたか?では、面白くてインパクト大な物を…
壊れかけた陶器の小人の置物や…
斧…
お、お、斧ーーー??
思わず、恐怖シーンを想像しましたが、どうやらフラれた彼氏が、彼女が家に残した家具をこの斧で粉々の木屑にしたそうです。なるほどードラマですね。
日本語解説を見る前に、自分でドラマを想像してから内容を確認しても、楽しいかもしれませんね。ちなみに、ビデオで生の声(寄付者の)を聴くことも可能です。
失恋=悲しい思い出ではない。
さて、前述したように、これらの展示品には寄付した人々によるエピソードが添えられています。
長い人は、エピソードが日本語冊子で3ページ近くに及んでいる人もいました。
しかし、結構な頻度で、「でも、この失恋の後、私は真の愛を手に入れたわ!」的なコメントを残されている人も多く見られました。
失恋と聞いて、ドロドロ修羅場を想像していましたが、明るく面白くエピソードを書いてる人も多く、寄付された人達が恋愛を楽しんでいる様子がよく伝わってきました。
そして、「私も恋愛したい!」と思わせてくれ、失恋博物館なのに、何だか元気をもらってしまいました。博物館アワードにノミネートされた事も納得です。
あなたの失恋も、博物館の一部になります。
私が博物館に訪れた時、日本からの寄付は見られませんでした。しかし、実は日本からも寄付が可能です。受付のお姉さんに確認したところ、親切に教えて頂けました。
ホームページの「Join」から「SEND YOUR EXHIBIT」をクリックします。
このページに必要事項を英語で記入し、その画面をプリントアウト、サインをした後、思い出の品と共に博物館へ郵送すると、博物館に展示されるそうです。
住所:Ćirilometodska 2,10 000 Zagreb, Croatia
今現在、立ち直れない失恋の痛みを感じている方、こちらの博物館へ遺品を寄付してみては如何ですか?きっと、世界の誰かがあなたの失恋から、元気をもらうはずですよ。
編集長おすすめ!サグレブのホテル
・格安ホテル
編集長おすすめのサグレブのホテルが、Maju Jaya Hostel(写真)です。ザグレブ空港 からは車で約20分の距離です。 ザグレブ大聖堂 とParliament of Croatiaはホステルから車で約20分のロケーションです。
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