海外を旅行していると温泉が恋しくなりませんか?世界有数の温泉大国日本に生まれた我々には温泉は身近な存在ですが、海外にも日本に負けない温泉があります。自転車世界一周中に訪れた有名な温泉から秘湯まで、世界の温泉まとめです。
日々、自転車で走っているので、温泉にゆっくり入りたいタンデム自転車世界一周のsawaです。今回はこれまで世界中で入ってきた温泉まとめをお送りします。
台北市内から地下鉄で30分ほどの便利な場所に北投温泉はあります。すでに街中は硫黄臭で包まれています。
北投温泉は大阪の商人が最初の温泉旅館を開業したことから始まり、その後、日露戦争の際に日本軍傷病兵の療養所が作られ、それ以降、台湾有数の湯治場として知られるようになりました。また、日本人によって、微量のラジウムを含んだ湯の花が、何千年もの歳月をかけて石灰化した北投石が発見されました。北投石は世界では北投温泉と秋田県の玉川温泉でしか産出されない非常に貴重な石であり、日本では特別天然記念物です。wikipediaより引用
硫黄臭が立ち込める露天風呂風プールです。5分入っただけで体の芯まで温まり、足の湿疹が治っていました。さすが世界に二つしかない温泉です。
温泉のあるシェラは首都グアテマラシティーから200km西にある、格安のスペイン語学学校と、少数民族の市場で有名な街。
ロス・バーニョス温泉はシェラからバスで30分の場所にあります。
宿泊の場合は部屋にプライベートバスがあります。お風呂の後、そのまま眠りたい人にお勧めです。
こちらは日帰り用のお風呂。自分で水を加えて温度を調節できます。全て個室になっており、毎回お湯を抜き掃除されるので見た目より清潔です。無色無臭の温泉です。
温泉のある然鳥郷は雲南省と四川省の省境に位置し、昆明から北西800km(成都からも西へ800km)に位置します。然鳥郷は険しい山々の連なる風光明媚な村であり、交通手段は近郊の街(郷城)からのタクシーになります。
雄大な景色を眺めながらお湯に浸かります。水温は高く、泉質は白濁でねっとり、湯の花も浮き、日本でいう美人の湯です。私のお肌もつるつるになったと思います。
場所はマレーシアの首都クアラルンプールから北へ200kmのイポー郊外になります。川沿いに作られたローカルな温泉です。
原泉から下流にいけば水温は低くなります。上流は日本人には丁度良い水温ですが、現地人は熱くて入れないそうです。
四川省のガンゼは、標高3600m、成都から700km西の場所にあります。チベットゴンパ(寺)などがありチベット色の強い地域です。
こちらが温泉宿です。ガンゼの街中に温泉が沸いているとのこと。
チベットの祈祷旗タルチョが旗めき、景色が素晴らしいです。日本人としては露天風呂を作ってほしいところです。
水温は高く、白濁で弱い硫黄臭がします。湯の花も豊富でお勧めな温泉です。ただ、家族連れで入りにくるチベット人もいるのに、壁の女性のセクシー写真の意味がわかりません……。
タイ北部の街チェンマイの北70kmにある街、チャンダオ。街中から約5kmのチェンダオ山の麓に温泉はあります。こちらの温泉はかなり日本人好みです。
川沿いに温泉が沸いています。こちらは無料の土管風呂温泉です。水温は熱めです。
注目すべき温泉はこちら(有料です)。日本語表記!?なんでもチェンダオ在住の日本人有志の皆様の手作り温泉なんだそうです。
まるで日本に戻ってきたかと錯覚するくらい、心落ち着く庭園です。
日本風なので、つい裸で入ってしまいそうになりましたが、いけません。水着着用です。水温はちょっとぬる目の無色無臭温泉です。設備といいロケーションといいかなり気に入りました。売店でビールも買えます。
ペルーは山岳部のクスコ~プーノ間の幹線道路上にある標高4000m、アンデスの秘湯温泉です。クスコから南へ160kmの場所に温泉設備があります。交通は近郊の街(シクアニ)からのタクシーになります。
簡素な宿ですが、宿泊も可能。地元利用者は夜になると帰るので温泉を独り占めできてお勧めです。
レストランもあって食事もできます。こちらはペルーでよく食べられているトゥルーチャ(鱒)のフライです。
地元民にも人気の温泉プール。いろいろな水温のプールがあります。お湯は微炭酸で硫黄臭のある茶褐色。鉄分が多く含まれているもよう。
こちらは水温高めですが、地元民にも人気。やはり外気温が低いからでしょうか?
ジャーンプ!日本の温泉でこんなことしたら間違いないく怒られます。
温泉も気持ちよく、宿泊すると時間を気にしなくていいので、ついつい長湯になってしまいます。しかしここは標高4000mの世界なので注意です。
チベット仏教の三大聖地の一つティルタプリには、温泉がわいていることでも有名です。場所はチベットのラサから西へ1200km行った聖地カイラス山の近くになります。近郊の街(門士)からは交通手段はないので、ヒッチハイクか徒歩になります。
ティルタプリには新しい温泉施設ができたばかり。こちらは個室風呂。
こちらは大浴場。といっても一人でも大勢でも同一料金。水温は熱く、無色無臭の温泉です。温泉に入っただけで、汚れた私の心も洗われた気がします……。
ボリビア南部チリ国境付近にある標高4000m「宝石の道」には温泉がいくつかあります。場所はウユニから340km南へ行った国立公園内。アタカマ(チリ)かウユニ(ボリビア)からのツアーに参加するしか交通手段はありません。
崩れた建物があるだけの温泉です。ツアー客はあまり来ないので穴場です。
目の前にラグーナ(湖)を見ながらの絶景温泉です。水温はぬるいですが、まさに大自然の中の温泉です。
続いて同じく宝石の道にある温泉。こちらはツアーでも寄る場所です。
ラグーナサラダ湖畔にある人気の温泉で、こちらも標高4000m。
世界中の旅行者が気持ちよさそうに入浴しています。水温は熱く無色無臭、オススメ露天風呂です。
温泉ではありませんが、最後に南米最南端の都市ウシュアイアから。南極へいくクルーズ船もでている有名な街です。
移民の日本人が作った日本人宿・上野山荘。旅行者にも有名な宿です。
ここにあるのがなんと……五右衛門風呂!世界最南端の五右衛門風呂であることは間違いないでしょう。
この五右衛門風呂で、旅の疲れを癒した日本人旅行者は、数知れず……。
どの温泉も、旅の疲れを吹き飛ばしてくれる気持ちよさでした。世界中で温泉に入りましたが、どこの国でもみんな幸せそうな顔をしていました。温泉は世界を救う……なーんてね。
文・写真:hirokazu sawa
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