ミャンマーといえば、東南アジアの新たな投資先として注目を集める国ですが、なんと大都市ヤンゴンには日本の山手線のような環状線が走っているというのです。
おばんどーです。ミャンマー最大都市ヤンゴンには、日本の山手線のような環状線が存在します。環状線は地元の人々のための移動手段であって、旅行者が環状線を使うことはありません。そんな環状線でぶらり途中下車してきました。
photo by Francisco Anzola
ヤンゴンの中心部から数分のところに環状線の駅があります。
photo by Jude Lee
ヤンゴン環状線は総延長45.9キロメートルで、39駅から成っており、ヤンゴンの衛星都市群を接続しています。
photo by Stefan Munder
ホームや線路上は意外にきれいでひっそりとした雰囲気が漂います。
チケットはホームにある事務所で買います。ミャンマー人は数十円で乗れますが、外国人の私は1ドル。職員に列車の到着時間や環状線一周に要する時間を聞きましたが、明確な答えは返ってきませんでした。噂では一周3時間もかかるそうです。
ホームに電車が入ってきました。ヤンゴン環状線の先頭車両はディーゼル車両です。
客車にドアや窓ガラスはありません。プラットホームが低いので階段を上るように車両に乗り込みます。
車内に入って驚きました。座席は両窓際に二本の長椅子が置かれているだけ……なんて殺風景なんだ……。
蛍光灯は直接天井に括り付けられています。夜はどんな雰囲気になるんでしょうか。
木がむき出しでお尻が痛くなってきました。縦揺れや横揺れが激しく、長時間は座っていられません。乗客数は少なく、数駅通過すれば乗客の顔ぶれは変わってしまいます。ミャンマー女性特有の化粧、タナカをした女性。
駅に近づいてきたようです。線路のすぐそばに住居が立っています。
とある駅のホームに大量の荷物がスタンバイされていました。嫌な予感……。
車内はとても見通しが悪くなり、葉っぱの匂いが立ちこめています。空気の流れが変わり、とても蒸し暑くなりました。
ある駅に着くと、荒っぽく窓から葉っぱを投げ捨て始めました。そして彼らは去りました。
約4時間ヤンゴン環状線に揺られわかったことは、環状線は人々の生活そのものだということでした。
文・写真:おばんどー

おばんどー

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