トラベラーズチェックが廃止になった理由とは?

[chat face=”lee2.jpg” name=”編集部Lee” align=”left” style=”type1″]トラベラーズチェック廃止のニュースを聞いて、思わず「なんでだよ」と叫んでしまった編集部のLeeです。[/chat]

そんな私も含めて、なぜトラベラーズチェックが廃止されたのか、知りたい人も多いでしょう。

さらに、「トラベラーズチェックの代わりに何を持って行けばいいの?」と、途方に暮れる人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、トラベラーズチェックが廃止された理由を解説するとともに、トラベラーズチェックに代わるお金の持ち方を紹介します。

おすすめのトラベラーズチェック代替ツール3選をみる

トラベラーズチェックが廃止になった理由1
購入が面倒

トラベラーズチェックが廃止された理由、まずは購入が面倒だったからです。

普通の銀行小切手は、サインと金額を小切手に書き込んで、それを銀行に持って行けば現金化でき、後ほど口座から利用分が引き落とされる仕組みです。

一方のトラベラーズチェック(旅行小切手)は、事前に必要な額面のトラベラーズチェックを購入しておき、利用するときにサインをして換金するという仕組みとなっています。

トラベラーズチェックを利用するためには、まず買わなければなりませんが、買うのが非常に面倒でした。

マイナー通貨のトラベラーズチェックは取扱店舗が少ない

私が初めて行った海外旅行は、1997年のフランスでした。

当時のフランスの通貨はフランスフランで、アメリカドルと比べるとはるかにマイナーな通貨でした。

アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックの中に、フランスフラン建てのものはありましたが、取扱店舗が多くありません。

アメリカドルのトラベラーズチェックは、近所の地方銀行でも取り扱っていたのですが、フランスフランのトラベラーズチェックは、車で30分ほど行った郵便局にしか置いてありませんでした。

トラベラーズチェックは購入手続きも面倒

自宅から遠い郵便局へ足を運びましたが、そこからフランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入するのが、また大変でした。

購入にはパスポートが必要なので、緊張しながらパスポートを持って行きました。

さらに、購入したトラベラーズチェックには2か所のサイン欄があるのですが、購入したその場で1カ所にサインをしなければなりませんでした。

小切手は50枚くらいあったので、50個のサインをしなければならず、時間も労力もかかった記憶があります。

トラベラーズチェックが廃止になった理由2
使い勝手がよくない

購入が面倒でも、現地での使い勝手が良ければデメリットを十分にカバーできます。

しかし、トラベラーズチェックは使い勝手もよくありませんでした。

フランスでトラベラーズチェックはそのまま使えない店がほとんど

アメリカドルのトラベラーズチェックは、そのまま利用できるアメリカの店舗も少なくありませんでした。

一方のフランスフラン建てのトラベラーズチェックは、どのお店で聞いてもそのままでは使えませんでした。

高級店などではそのまま使えるところもあったようですが、そのようなお店は縁がありません。

トラベラーズチェックは換金するにも面倒

フランスでトラベラーズチェックを使うには、換金してから利用しなければなりませんでした。

パリでしたら、銀行や郵便局、街中に多くある両替所などで換金できますが、観光地でない地方都市に行くと、両替所がほぼありません。

私は銀行を利用しましたが、パリの銀行の窓口はいつも行列ができていました。

フランス人の特徴なのか、窓口で相談をしながら手続きをする人が多く、行列は延びる一方です。

しかも、フランスの行員はお昼にしっかりと1時間以上の休憩をとるため、その間は換金しようと思ってもできません。

トラベラーズチェックが廃止になった理由3
利用する人が減った

購入や換金が面倒でも、使う人が多ければ廃止にもならなかったでしょう。

しかし、ここ数年、トラベラーズチェックの利用頻度は減っていました。

私も、2010年にフランスに旅行に行った際には、ユーロのトラベラーズチェックを持って行ったものの、全く利用せず帰国後に全額換金しました。

トラベラーズチェックよりも使い勝手の良い商品が登場

それは、トラベラーズチェックよりも使い勝手の良い商品を持って行ったからです。

つまり、クレジットカードと国際キャッシュカードです。

ショッピングにはクレジットカードを利用しましたので、カード払いができる多くの店舗で大活躍しました。

フランスでは、スーパーなどでの200円程度の買物でもクレジットカードを使う地元民が多く、私もそれに倣ったわけです。

蚤の市や屋台ではクレジットカード払いができないため、現金はやはり欠かせません。

ユーロを引き出すために活躍したのが、国際キャッシュカードでした。

クレジットカードからのキャッシングだと、金利が発生してしまいますが、国際キャッシュカードならば金利は発生しません。

自分の預金口座から引き出すので、安心できます。

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方3つ

2016年にフランスに行った際には、私はトラベラーズチェックを持って行きませんでした。

というより、すでに日本国内で廃止されていたので、持って行けなかったのです。

その際、従来のクレジットカードと国際キャッシュカードに加えて、海外プリペイドカードも持って行きました。

1 海外プリペイドカード


海外プリペイドカードは、一部を除いて海外でしか使うことができません。

事前に海外プリペイドカードに必要な金額を入金(チャージ)しておき、その金額分しか利用できないため、被害額を最小限に抑えられます。

VISAやマスターカードブランドが搭載されているため、多くのお店でそのまま利用できます。

ショッピングだけでなく、チャージした金額の範囲内で、現地の銀行ATMからお金を引き出すこともできます。

ちなみに、2016年のフランス旅行で私が最もお世話になったのが、海外プリペイドカードのマネパカード(上写真)です。

編集部おすすめの海外プリペイドカード3選はこちら

2 クレジットカード

クレジットカードは、最も使い勝手が良いカードといえます。

海外プリペイドカードや国際キャッシュカードでは支払えないことがある、ホテルやレンタカーのデポジット、ガソリンスタンドでの支払いにも使えます。

私の持っているクレジットカードには、海外旅行保険も付いていましたので、保険料の節約にもなりました。

ただし、現地の銀行ATMからキャッシングすると金利が発生します。

編集部おすすめのクレジットカード3選はこちら

3 国際キャッシュカード

国際キャッシュカードは海外プリペイドカードと似ておりますが、国際キャッシュカードは預金口座の残高の範囲内で利用することができます。

ショッピングはもちろん、現地のATMから現地通貨を金利なしで引き出すことも可能です。

ただし、預金口座を様々な料金引き落としに使っていると、海外で思いっきり使ってしまったせいで公共料金の口座引き落としができない、なんて可能性もあります。

初心者にはマネパカードがおすすめ

海外旅行初心者には、海外プリペイドカード、特にマネパカードがおすすめです。

クレジットカードには年齢制限がありますが、マネパカードは15歳から持てます。

中学生や高校生で、海外に修学旅行に行くという場合でも、安心して親御さんは持たせられます。

また、クレジットカードには審査がつきものですが、マネパカードはチャージ分しか利用できないため、審査がありません。

「過去に延滞をしたのでカードを作れるか不安」
「これまで借金をしたことがないので審査に通るか不安」

と考える人もいるでしょうが、マネパカードならば問題なく発行できますよ!

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トラベラーズチェック販売終了について。今後のお金の持ち方まで

初めての海外旅行の時には、トラベラーズチェックが大活躍してほっとした編集部のLeeです。

海外旅行の際のお金の持って行き方として定番だったトラベラーズチェック(TC)ですが、2014年3月31日で、日本国内でトラベラーズチェックは販売終了となりました。

私も、トラベラーズチェックが販売終了になって困っており、実は今でもトラベラーズチェックがほしいと思っています。

私と同じように、お金を管理するためにトラベラーズチェックをほしいと考えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、トラベラーズチェックが販売終了となったになった理由を説明しながら、新しいお金の管理方法としてキャッシュパスポートをおススメ理由なども紹介します。

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トラベラーズチェックは販売終了

2014年3月31日で、日本国内でトラベラーズチェックは販売終了になりました。

販売終了はしたものの、日本国内では、一部のトラベラーズチェック取扱店で、トラベラーズチェックの日本円への換金を受け付けています。

また、日本国内では販売終了となったトラベラーズチェックですが、海外ではトラベラーズチェックを販売している国もあります。

しかし、海外でトラベラーズチェックを購入するのは、言葉や手続きの面で、日本国内で購入するよりも不安があります。

加えて、現地でトラベラーズチェックを購入するには、多額の現金を持って行かなければなりません。

トラベラーズを購入するために、多額の現金を持って行って不安な気持ちになるのは、本末転倒ですね。

トラベラーズチェックが販売終了になった理由

TC販売終了の理由1 購入が面倒くさい

トラベラーズが販売終了となった理由、まずは購入が面倒な点です。

私は、アメリカン・エキスプレスのユーロ建てトラベラーズチェックを、ゆうちょ銀行で購入していました。

トラベラーズチェックを販売している郵便局は、自宅から車で30分ほど行ったところです。

購入の際は、パスポートを持って行かなければなりません。

しかも、購入したらそれで終わりではなく、2か所あるサインのうち1カ所に、全て自分のサインをしなければなりません。

1枚10ユーロのトラベラーズチェックを500ユーロ分、つまり50枚のトラベラーズチェック全てにサインをしなければならなかったので、かなり面倒でした。

TC販売終了の理由2 使い勝手が悪い

また、トラベラーズチェックの使い勝手の悪さも、販売終了の理由に挙げられます。

お金の管理方法としては優秀なため、私も愛用していたトラベラーズチェックですが、使い勝手は正直良くありません。

私がフランスにいたとき、街中のお店でトラベラーズチェックをそのまま利用できた例は、全くありませんでした。

トラベラーズチェックを利用するには、銀行や郵便局、両替所などで現地通貨に換金しなければなりませんでした。

しかし、銀行や郵便局は営業時間が限られており、しかもフランス人は窓口でいろいろな相談をするので、行列は長くなる一方でした。

両替所は、大都市や観光都市以外にはほとんどないため、探すのが大変でした。

TC販売終了の理由3 他のお金の管理方法が出てきた

しかし、トラベラーズチェックが日本国内で販売終了になった最大の理由、それは他のお金の管理方法が普及したからでしょう。

かつては、抜群のお金の管理方法として人気のあったトラベラーズチェックですが、現在ではそれ以外にもクレジットカードやデビットカード、そして海外プリペイドカードがあります。

この中で最も古株なのが、クレジットカードです。

セキュリティ面で不安のあったクレジットカードですが、最近ではICチップが搭載されたカードが多くなり、スキミングの心配も少なくなりました。

カード会社の不正利用監視システムも発達しており、不正利用も未然に防止できるようになっています。

デビットカードは紐づけになっている銀行口座の預金残高の範囲内、海外プリペイドカードはチャージした残高の範囲内しか利用できないので、被害額を抑えられます。

TC販売終了した今、海外プリペイドカードがおすすめ

販売終了となったトラベラーズチェックに代わるお金の管理方法として、クレジットカードやデビットカード、そして海外プリペイドカードを紹介しましたが、中でもおすすめが海外プリペイドカードです。

クレジットカードとの比較

クレジットカードは、審査で利用限度額が決定します。

新規申込では、利用限度額は低く設定されるので、海外で多額の利用を考えている方にとっては、物足りないかもしれません。

一方、カード会社によって多少の違いはあるものの、海外プリペイドカードならば、「チャージ金額=利用限度額」となり、自分である程度の利用限度額を決められます。

キャッシュパスポートは、24時間あたりのショッピング利用限度額が85万円相当額、ATM引き出し限度額が15万円相当額となっていますが、十分な金額です。

デビットカードとの比較

デビットカードは、「預金残高=利用限度額」となります。

デビットカードの銀行残高を、公共料金やクレジットカードの引き落としに使っている人は、要注意です。

デビットカードを海外で使い過ぎ、口座にお金がほとんど残っていないと、公共料金やクレジットカードの引き落としができません。

一方の海外プリペイドカードは、すでにある預金口座ではなく専用口座を開設しますので、公共料金やクレジットカードの引き落としに影響しません。

TC販売終了後のお金の管理はキャッシュパスポートがおすすめ

トラベラーズチェックが販売終了した今、私は海外プリペイドカードをお金の管理方法として採用しています。

海外旅行初心者の方は、数ある海外プリペイドカードの中でも、特にキャッシュパスポートをおススメします。

キャッシュパスポートには、他の海外プリペイドカードにはない、以下のようなメリットがあるからです。

スペアカード

まずは、スペアカードの存在です。

トラベラーズチェックは紛失・盗難の被害に遭っても再発行が可能ですが、再発行には時間がかかるため、その間はトラベラーズチェックを使えません。

クレジットカード会社の中には、仮カードを再発行してくれるサービスをしているところもありますが、即時仮カードの再発行をしてもらうには、大都市部に多くあるカード会社のオフィスに足を運ばないといけません。

しかし、キャッシュパスポートならば、新規契約時に本カードとスペアカードの2枚が発行されます。

万が一、本カードを失くしたり盗まれたりしても、スペアカードが残っていれば、引き続きキャッシュパスポートを使い続けられます。

もちろん、本カードは利用停止措置をとることで、それ以上の被害拡大を防ぐことができます。

紛失・盗難の被害に遭っても、それ以上の被害拡大を防げる一方で、快適な海外旅行もできるのは、キャッシュパスポートならではですね。

代理チャージ可

もう一つ、キャッシュパスポートならではの特徴として、代理チャージができる点が挙げられます。

キャッシュパスポートは海外旅行だけでなく、お子さんの海外留学に持たせる親御さんも少なくありません。

他の海外プリペイドカードは、発行に年齢制限を設けていますが、キャッシュパスポートは年齢制限がありません。

お子さんから「キャッシュパスポートのお金が足りない」と報告を受けた親御さんは、キャッシュパスポートにチャージを日本からすれば、再び利用できるようになります。

キャッシュパスポートは、事前に委任状の提出をしていれば、本人以外の家族が代理でチャージができるのです。

しかも、入金はリアルタイムで行われますので、以前の海外送金のように、送金に時間がかかることもありません。

海外留学のお子さんはもちろんのこと、海外旅行者にもおすすめです。

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【トラベラーズチェック廃止】今後のおすすめのお金の持ち方3選

次回の旅行にも使おうと思っていたトラベラーズチェックが廃止されたと聞いて、少し困っている編集部のLeeです。

2014年3月31日をもって、日本国内では全てのトラベラーズチェックの販売が終了しました。

現在、日本国内ではどこの郵便局や銀行に行っても、トラベラーズチェックを購入することができませんので、特に海外旅行初心者の方は無駄足を踏まないように注意してください。

トラベラーズチェックは、セキュリティが非常に高く再発行も可能なことから、海外旅行者のお金の管理には不可欠な存在でした。

この記事では、トラベラーズチェックの廃止についてと、現在おすすめのお金の持ち方を3つ紹介します。

トラベラーズチェック廃止。できること、できないこと

トラベラーズチェックが廃止されて3年以上経過しますが、トラベラーズチェックに関して現在できること、できないことを紹介します。

日本国内でトラベラーズチェックの購入はできない

まず、トラベラーズチェックの購入はできません。

トラベラーズチェックにはブランドがあり、ブランドごとに日本国内での取扱窓口が異なっていました。

アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックは、みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行やトラベレックスで取り扱っていました。

私も、フランスに行くときにはゆうちょ銀行で、アメリカン・エキスプレスのユーロ建てを購入していました。

VISAのトラベラーズチェックは、三井住友銀行、旧東京銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)で、マスターカードのトラベラーズチェックは、旧三菱銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)で取り扱っていました。

その他、JTBやみずほ銀行、トーマスクックなどが発行しているトラベラーズチェックもありましたが、これらすべては、2014年3月31日を持って販売を廃止しています。

日本国内でのトラベラーズチェックの換金場所も減っている

トラベラーズチェックには有効期限がありませんので、上記で紹介した取扱窓口を中心に、日本国内での換金はまだ十分に可能です。

例えば、大手外貨両替ショップの「トラベレックス」では、アメリカン・エキスプレス、トーマスクック(マスターカード)、インターペイメント(VISA)、バークレイズバンク(VISA)が発行元のトラベラーズチェックのみ、換金を受け付けています。

日本国内での換金の場合、現地通貨の現金ではなく日本円で戻ってきます。

アメリカン・エキスプレス発行のトラベラーズチェックの場合、1日あたりの換金限度額は20万円相当額までで、複数通貨のトラベラーズチェックを同日に換金しても変わりありません。

アメリカン・エキスプレス以外が発行元のトラベラーズチェックについては、郵送での換金はできず、トラベレックス店舗に持参します。

その際は、パスポートや運転免許証を持参のうえ、本人が来店してください。

ただし、フランスフランやドイツマルク、スペインセペタやオランダギルダーなど、統一通貨「ユーロ」誕生に伴い消滅した通貨建てのトラベラーズチェックについては、トラベレックスの専門部署に問い合わせてください。

ゆうちょ銀行では、2016年5月2日を持って、アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックの買取を廃止しました。

他の金融機関でも、換金を廃止するところが増えることが予想されますので、未使用のトラベラーズチェックを使う予定のない人は、早めに換金しましょう。

現地でのトラベラーズチェックの利用は可能だが…

以前より、トラベラーズチェックは銀行や郵便局、両替所で換金するのがメインで、街中のお店でそのまま利用するのは難しいものでした。

現在では、現地の銀行や郵便局、両替所で換金するのさえ難しくなっています。

換金を受け付けているとしても、地方都市ではなく観光地や大都市の窓口に限られます。

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方1
海外プリペイドカード

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方としては、いくつか候補がありますが、まずは「海外プリペイドカード」を紹介しましょう。

海外プリペイドカードは、基本的には海外でしか利用できないプリペイドカードで、事前に入金した金額だけ利用できるものです。

「マネパカード」「キャッシュパスポート」などがあります。

セキュリティはどちらもしっかりしている

海外プリペイドカードのセキュリティは、トラベラーズチェックに引けを取りません。

トラベラーズチェックは、パスポートを提示の上で、事前にしたサインと同じサインを、その場でトラベラーズチェックにします。

私も現地の郵便局で換金をした時、窓口のおばちゃんが私の顔と筆跡をじろじろと見るので、なりすましの心配はまずないと思います。

一方、海外プリペイドカードはICチップが搭載されているので、スキミングの被害に遭いにくく、暗証番号を入力しないと使えません。

どちらも自分で決めた金額しか使えない

トラベラーズチェックと海外プリペイドカードのどちらも、自分で決めた金額しか使えません。

トラベラーズチェックは、事前に購入した額面分しか使えませんし、海外プリペイドカードは原則として、事前に入金した金額しか使えません。

ただし、海外プリペイドカードの場合、スマホから追加入金することもできますし、家族に送金してもらうことも可能です。

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方2
クレジットカード

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方候補、次は「クレジットカード
です。

私も海外旅行に行くときには、メインカード1枚とサブカード2枚の合計3枚、クレジットカードを持って行くようにしています。

そのうち2枚はVISAとマスターカード、残り1枚はJCBだったりアメリカン・エキスプレスだったりします。

万が一の被害はクレジットカードの方が上

万が一、紛失や盗難の被害に遭った場合、被害はクレジットカードの方が大きくなります。

トラベラーズチェックを失くしたり盗まれたりしても、前述の通り、パスポートとサインのダブルチェックがありますので、第三者による不正利用の可能性はまずありません。

トラベラーズチェックは、所定の手続きを踏めば、未使用分の全額を再発行もしてもらえます。

一方のクレジットカードは、万が一落としたり盗まれたりすると、被害額が拡大しかねません。

海外旅行ではクレジットカードを多く利用することが想定されるため、出国前に利用限度額を上げている人もいるでしょう。

そうなると、被害はさらに拡大します。

カードは自分の手元にあるのにもかかわらずスキミングによってカード情報が盗まれ、カード情報は別のカードにコピーされ、不正利用されてしまいます。

気づかないうちに被害が拡大している可能性もあるのです。

利便性はクレジットカードが最強

利便性に関しては、あらゆるお金の持ち方の中で、クレジットカードが最も優れています。

トラベラーズチェックは、基本的に銀行や郵便局、街の両替所で現地通貨の現金に換金してから利用します。

トラベラーズチェックのまま使えるお店はあまりありません。

一方、クレジットカードならば、搭載されている国際ブランドのステッカーが貼ってあるお店ならば、世界中どこでも利用できます。

実店舗でのショッピングはもちろんのこと、ネットショッピングの支払いにもクレジットカードが使えます。

最近では、現地で鉄道や飛行機のチケットをスマホから購入する人も増えており、決済方法としてクレジットカードは欠かせません。

また、高級ホテルでは1泊分の宿泊料金を保証金として前払いするところもありますが、トラベラーズチェックで払ってもそれは同じです。

しかし、クレジットカード払いならば保証金を支払う必要がないことが多いです。

付帯サービスはクレジットカードならでは

決済機能以外に付帯しているサービスは、クレジットカードならではと言えるでしょう。

海外旅行保険やショッピング保険、航空機遅延補償の付いたクレジットカードも少なくありません。

JCBカードを持っていれば、ホノルルやパリなどの主要観光地にある「JCBラウンジ」を利用可能で、現地情報の取得や休憩に大活躍です。

日本語が通じるこれらのラウンジは、私も利用してほっとしました。

トラベラーズチェックにそのような付帯サービスはありません。

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方3
国際キャッシュカード

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方候補、最後は「国際キャッシュカード」です。

国際キャッシュカードは、もともとは海外のATMでも日本国内の自分の預金口座から現地通貨を引き出せるカードです。

最近ではそれに加えて、VISAやJCBといった国際ブランドを搭載することで、お金の引き出しだけでなくお店でのカード払いもできる「デビットカード」が普及しています。

お金の追加は国際キャッシュカードならば自由自在

トラベラーズチェックは、基本的に日本国内で購入してから出国します。

もちろん、現地に到着してから現地通貨建てのトラベラーズチェックを買うこともできなくはないのですが、時間と手間を考えるとあまり現実的ではありません。

私も、以前ユーロのトラベラーズチェックを使いきってしまい、最寄りの郵便局で購入しようとしましたが、すでに営業終了しており、結局別の決済手段に切り替えました。

一方の国際キャッシュカードも、基本的には出国前に口座内にお金をたっぷり入れておきます。

それでも使い切った場合、家族に頼んで自分名義の口座にお金を振り込んでもらえばOKです。

海外プリペイドカードの送金よりは、ずっと手続きが簡単です。

初心者にキャッシュパスポートをおすすめする理由

トラベラーズチェック廃止に伴う代わりの候補として、「海外プリペイドカード」「クレジットカード」「国際キャッシュカード」の3種類を紹介しました。

中でもおすすめなのが海外プリペイドカード、特に「キャッシュパスポート」です。

年齢制限がない

トラベラーズチェックは、パスポートさえ持っていれば何歳でも購入することができるため、初めて海外旅行に行く中学生や高校生にも重宝されていました。

クレジットカードは高校生を除く18歳以上、デビットカードは15歳以上でないと持つことができません。

一方のキャッシュパスポートは、発行するのに年齢制限がありませんので、トラベラーズチェックの代わりとしてはピッタリです。

スペアカードで万が一の時も安心

トラベラーズチェックが紛失・盗難の被害に遭っても、所定の手続きを踏めば再発行が可能ですが、手続きに時間と手間がかかるため、初心者にはハードルが高いです。

また、再発行までは当然トラベラーズチェックが使えません。

一方のキャッシュパスポートですが、メインカードと同時にスペアカードも発行されます。

メインカードが紛失・盗難の被害に遭っても、スペアカードが無事ならばそのまま旅行を続けられます。

お財布の中がスリムに

キャッシュパスポートは、1枚のカードの中に9通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、香港ドル、日本円、NZドル、カナダドル、シンガポールドル)を入金することができます。

もし9通貨のトラベラーズチェックを持って行こうとしたら、とても分厚くなってしまいます。

特にヨーロッパやアジア、オセアニアに北アメリカ内を周遊する人にとっては、複数の通貨を1枚で管理できるキャッシュパスポートは非常にスマートです。

家族からの送金もできる

日本で購入したトラベラーズチェックを使いきってしまったら、それでおしまいです。

現地でトラベラーズチェックを購入できなくもないのですが、時間と手間が非常にかかります。

一方のキャッシュパスポートは、現地でチャージ残高がゼロになっても、チャージしていない残高がある、あるいはインターネットバンキングにお金があれば、PCやスマホからキャッシュパスポートへのチャージが可能です。

もし、未チャージ残高がなく、インターネットバンキングも持っていなくても、心配いりません。

キャッシュパスポートは、「入金委任状の登録」を事前にしておけば、本人だけでなく親御さんがチャージをすることもできます。

私も含めて、トラベラーズチェックを留学や語学研修の時に持って行く人も少なくありませんが、現地の銀行口座を開設せずにお子さんへの仕送りが簡単にできるキャッシュパスポートは、親御さんがお子さんのお金を管理するツールとしても有効なのです。

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2014年でトラベラーズチェックは終了。手元のTCはどうなる?

編集部のもっさんです。

海外旅行へ初めて行ったのはタイでしたが、その当時クレジットカードを持っていなかったのでトラベラーズチェックを使いました。

トラベラーズチェックはタイ現地をガイドしてくれた友人のすすめで用意しました。

クレジットカードのなかった自分には、とても役立ったのを覚えています。

私のようにクレジットカードを持っていない人が海外旅行をする場合、トラベラーズチェックは大変便利でした。

ところが、2014年3月31日をもってトラベラーズチェックは終了となりました。

これまでトラベラーズチェックを利用していた人には残念なことですが、代わりの手段を考える必要があるでしょう。

そこでトラベラーズチェックの代わりになるものとしておすすめなのが、キャッシュパスポートです。

キャッシュパスポート公式ページはこちら

トラベラーズチェック終了の疑問1
具体的に何が終了したの?

これまでトラベラーズチェックを利用してきた人にとっては残念かもしれませんが、トラベラーズチェックの何が終了するのでしょうか。

トラベラーズチェックが終了といっても使えないわけではなく、新たに購入ができないという意味です。

これまで日本国内では、外国為替業務を取り扱う銀行や外貨両替のできるショップでトラベラーズチェックを購入できました。

私も初めての海外旅行の時は、地元にある都市銀行でトラベラーズチェックを購入したことを覚えています。

ちなみに、地方銀行や信用金庫では自行でのトラベラーズチェックの取り扱いは行っておらず、香港上海銀行東京支店と業務提携している両替サービスへ取り次いでいるだけでした。

日本で購入できたトラベラーズチェックの代表的なブランドには、以下のようなものがありました。

・アメリカン・エキスプレス

・VISA

・三菱東京UFJ-MasterCard

・ThomasCook-MasterCard

まとめるとトラベラーズチェックは日本国内で販売終了、トラベラーズチェックがなくなってしまうわけではありません。

元々、トラベラーズチェックには使用期限というものがなく、紛失したり盗難にあったりしても再発行ができるのです。

その点では現金と同じように使用でき、安心して保有できる便利なものでした。

トラベラーズチェック終了の疑問2
手元にあるトラベラーズチェックは換金できる?

私が昔購入したトラベラーズチェックは、タイ旅行から帰ってきてすぐに購入した地元の都市銀行で換金しました。

2014年以前のことなので、終了した現在のトラベラーズチェックの換金状況を調べてみました。

トラベラーズチェックは日本国内で販売終了になりましたが、国内で換金することはできます。

手元にトラベラーズチェックがある方は安心してください。

トラベラーズチェックを日本国内で換金したい場合は、外国為替業務を行っている金融機関や両替商へ持参して日本円へ換金します。

基本的にはトラベラーズチェックの換金は購入したところでなくてもできますが、VISAやMasterCardブランドのトラベラーズチェックを受け付けてくれないところもあるので注意が必要です。

私の場合は、残ったトラベラーズチェックは購入したところで換金したので、購入したところとは別のところで換金できなかったという経験はありません。

ただし、実際に現金にしてみてわかったことですが、トラベラーズチェックを換金する場合のレートは購入する場合のレートよりも低くなります。

そのため、通常は換金すると損をすることになります。

なのでトラベラーズチェックは有効期限がないので、そのまま保有しておいて次に海外旅行へ行ったときに使ったり、トラベラーズチェックをそのまま外貨預金として預け入れるという手段もあります。

注意しなくてはいけないのは、2016年5月2日をもって、ゆうちょ銀行でのトラベラーズチェックの換金が終了したことです。

今後もこの流れは続くようで、日本国内でトラベラーズチェックを換金できる場所は減少していくことが予測されます。

現在トラベラーズチェックが残っている場合は、換金するタイミングに注意が必要です。

トラベラーズチェック終了の疑問3
現在海外でトラベラーズチェックは使えるの?

トラベラーズチェックは日本国内での販売は終了になり、手元にあるトラベラーズチェックが、海外で使えなくなるわけではないのですが…

海外で使用できる場所も減ってきています。

かつてトラベラーズチェックは、欧米、アジア、オセアニア、アフリカなど世界の主な都市で使えました。

使える場所も、ホテルやレストラン、空港、お店、現地ツアーなどさまざまな場所があり、現金を持ち歩く必要もありませんでした。

初めての海外旅行をする人のように海外に不慣れな人は、多額の現金を持ち歩くのは不安に感じるかと思いますが、トラベラーズチェックなら安心できました。

ちなみに、日本から現金を持って行かなくても、現地の銀行やホテルならトラベラーズチェックを換金することができました。

しかし、海外プリペイドカードやクレカなどが全盛を誇るにつれ、トラベラーズチェックは完全にオワコン化してしまいました。

トラベラーズチェック終了の疑問4
なぜ終了したの?

では、なぜトラベラーズチェックは終了したのでしょうか。

これはクレジットカード時代到来が大きな原因です。

クレジットカードは、トラベラーズチェックよりも優れているところが多いため普及しました。

クレジットカードがトラベラーズチェックより優れているところとしては、以下のような点があります。

クレジットカードを使えるところは多い

トラベラーズチェックを使えるところが減るのと対照的に、クレカ時代到来によりクレジットカードを使える国・場所は増加しました。

VISAやMASTERのクレジットカードを使えるところは、トラベラーズチェックを使えるところより多くなりました。

クレジットカードは気軽に利用できる

トラベラーズチェックは利用する際に相手と面と向かってサインする必要があります。

これをカウンターサインと言いますが、この手続きを踏まないとトラベラーズチェックは有効にならないないのです。

場合によっては、身分証明書の提示や滞在先のホテルの名前などを書かされることもあります。

クレジットカードならカードの提示とサインだけで使用することができます。

また、ATMを利用すれば気軽に現地通貨をキャッシングすることもできます。

手間がかからない点においても、クレジットカードの方が優れているのです。

クレジットカードでもリスク回避できる

元々、トラベラーズチェックは、現金を盗難・紛失するリスクを回避するためのものでした。

トラベラーズチェックの持ち主がサインしなければ使えないし、失くした場合には再発行することもできました。

ところが、クレジットカードでも十分にリスクを回避することができます。

盗難・紛失の場合でもサポートセンターへ連絡すれば利用停止でき、手続きをすればカードの再発行もできます。

クレジットカードが、トラベラーズチェックの役割を十分に果たすようになったのです。

クレカが作れない・作りたくない人はキャッシュパスポートがおすすめ

クレジットカード時代到来により、誰でも気軽にクレジットカードが作れるようになりましたが、クレカが作れない・作りたくないという人もいるでしょう。

そんな方におすすめなのが、海外プリペイドカードのキャッシュパスポートです。

キャッシュパスポートの特徴

簡単にチャージできる

キャッシュパスポートはプリペイドタイプのカードなので、ATMやインターネットバンキングから簡単にチャージできます。

安心して利用できる

キャッシュパスポートはICチップと暗証番号でセキュリティ管理がしっかりとされています。

盗難や紛失の場合でもスペアカードがあるので、再発行しなくてもすぐに利用できます。

たとえ海外でトラブルが発生しても、サポートしてくれるサービスがあるので安心です。

海外で使うのに便利

キャッシュパスポートはMasterCardのお店やATMで使えるので、海外の加盟店でのショッピングや現地通貨のキャッシングをするのに便利です。

銀行口座がなくてもすぐに発行できる

通常のクレジットカードのように銀行口座は不要で、年齢制限や審査もなく1週間という短期で発行されます。

旅行へ出かけるまで時間がなくても、すぐにカードを入手することが可能です。

 キャッシュパスポートが使えるシーン

旅行先での決済に

複数の国を旅行すると国ごとに使える通貨が異なることがあり、通貨を両替する必要があります。

キャッシュパスポートなら1枚で、複数の通貨の決済をすることが可能です。

留学先での決済や現金の引き出しに

日本国内の家族から留学先へ送金したい場合でも、金融機関を通じて送金する必要はありません。

代理人がキャッシュパスポートへチャージするだけで、ショッピングの決済やATMからの現金の引き出しができます。

海外でのビジネス決済や経費の管理に

海外でのビジネスで決済したり、経費を管理したりするのも、キャッシュパスポート1枚だけで済みます。

 申込みから利用まで簡単にできる

クレジットカードのように審査に時間がかかることなく、申込んでから1週間ほどでカードは発行されます。

1万円~100万円までの利用したい金額を口座へ入金すれば、世界中の加盟店やATMで使うことができます。

 

クレカ時代到来でトラベラーズチェックの販売が終了になりました。

その一方で、クレカが作れない・作りたくない人もいるかと思いますが、そんな人には簡単・安心・便利なキャッシュパスポートをおすすめします。

キャッシュパスポート公式ページはこちら