トラベラーズチェックが廃止になった理由とは?

編集部Lee

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トラベラーズチェック廃止のニュースを聞いて、思わず「なんでだよ」と叫んでしまった編集部のLeeです。

そんな私も含めて、なぜトラベラーズチェックが廃止されたのか、知りたい人も多いでしょう。

さらに、「トラベラーズチェックの代わりに何を持って行けばいいの?」と、途方に暮れる人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、トラベラーズチェックが廃止された理由を解説するとともに、トラベラーズチェックに代わるお金の持ち方を紹介します。

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トラベラーズチェックが廃止になった理由1
購入が面倒

トラベラーズチェックが廃止された理由、まずは購入が面倒だったからです。

普通の銀行小切手は、サインと金額を小切手に書き込んで、それを銀行に持って行けば現金化でき、後ほど口座から利用分が引き落とされる仕組みです。

一方のトラベラーズチェック(旅行小切手)は、事前に必要な額面のトラベラーズチェックを購入しておき、利用するときにサインをして換金するという仕組みとなっています。

トラベラーズチェックを利用するためには、まず買わなければなりませんが、買うのが非常に面倒でした。

マイナー通貨のトラベラーズチェックは取扱店舗が少ない

私が初めて行った海外旅行は、1997年のフランスでした。

当時のフランスの通貨はフランスフランで、アメリカドルと比べるとはるかにマイナーな通貨でした。

アメリカン・エキスプレスのトラベラーズチェックの中に、フランスフラン建てのものはありましたが、取扱店舗が多くありません。

アメリカドルのトラベラーズチェックは、近所の地方銀行でも取り扱っていたのですが、フランスフランのトラベラーズチェックは、車で30分ほど行った郵便局にしか置いてありませんでした。

トラベラーズチェックは購入手続きも面倒

自宅から遠い郵便局へ足を運びましたが、そこからフランスフラン建てのトラベラーズチェックを購入するのが、また大変でした。

購入にはパスポートが必要なので、緊張しながらパスポートを持って行きました。

さらに、購入したトラベラーズチェックには2か所のサイン欄があるのですが、購入したその場で1カ所にサインをしなければなりませんでした。

小切手は50枚くらいあったので、50個のサインをしなければならず、時間も労力もかかった記憶があります。

トラベラーズチェックが廃止になった理由2
使い勝手がよくない

購入が面倒でも、現地での使い勝手が良ければデメリットを十分にカバーできます。

しかし、トラベラーズチェックは使い勝手もよくありませんでした。

フランスでトラベラーズチェックはそのまま使えない店がほとんど

アメリカドルのトラベラーズチェックは、そのまま利用できるアメリカの店舗も少なくありませんでした。

一方のフランスフラン建てのトラベラーズチェックは、どのお店で聞いてもそのままでは使えませんでした。

高級店などではそのまま使えるところもあったようですが、そのようなお店は縁がありません。

トラベラーズチェックは換金するにも面倒

フランスでトラベラーズチェックを使うには、換金してから利用しなければなりませんでした。

パリでしたら、銀行や郵便局、街中に多くある両替所などで換金できますが、観光地でない地方都市に行くと、両替所がほぼありません。

私は銀行を利用しましたが、パリの銀行の窓口はいつも行列ができていました。

フランス人の特徴なのか、窓口で相談をしながら手続きをする人が多く、行列は延びる一方です。

しかも、フランスの行員はお昼にしっかりと1時間以上の休憩をとるため、その間は換金しようと思ってもできません。

トラベラーズチェックが廃止になった理由3
利用する人が減った

購入や換金が面倒でも、使う人が多ければ廃止にもならなかったでしょう。

しかし、ここ数年、トラベラーズチェックの利用頻度は減っていました。

私も、2010年にフランスに旅行に行った際には、ユーロのトラベラーズチェックを持って行ったものの、全く利用せず帰国後に全額換金しました。

トラベラーズチェックよりも使い勝手の良い商品が登場

それは、トラベラーズチェックよりも使い勝手の良い商品を持って行ったからです。

つまり、クレジットカードと国際キャッシュカードです。

ショッピングにはクレジットカードを利用しましたので、カード払いができる多くの店舗で大活躍しました。

フランスでは、スーパーなどでの200円程度の買物でもクレジットカードを使う地元民が多く、私もそれに倣ったわけです。

蚤の市や屋台ではクレジットカード払いができないため、現金はやはり欠かせません。

ユーロを引き出すために活躍したのが、国際キャッシュカードでした。

クレジットカードからのキャッシングだと、金利が発生してしまいますが、国際キャッシュカードならば金利は発生しません。

自分の預金口座から引き出すので、安心できます。

トラベラーズチェック廃止後のお金の持ち方3つ

2016年にフランスに行った際には、私はトラベラーズチェックを持って行きませんでした。

というより、すでに日本国内で廃止されていたので、持って行けなかったのです。

その際、従来のクレジットカードと国際キャッシュカードに加えて、海外プリペイドカードも持って行きました。

1 海外プリペイドカード


海外プリペイドカードは、一部を除いて海外でしか使うことができません。

事前に海外プリペイドカードに必要な金額を入金(チャージ)しておき、その金額分しか利用できないため、被害額を最小限に抑えられます。

VISAやマスターカードブランドが搭載されているため、多くのお店でそのまま利用できます。

ショッピングだけでなく、チャージした金額の範囲内で、現地の銀行ATMからお金を引き出すこともできます。

ちなみに、2016年のフランス旅行で私が最もお世話になったのが、海外プリペイドカードのマネパカード(上写真)です。

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2 クレジットカード

クレジットカードは、最も使い勝手が良いカードといえます。

海外プリペイドカードや国際キャッシュカードでは支払えないことがある、ホテルやレンタカーのデポジット、ガソリンスタンドでの支払いにも使えます。

私の持っているクレジットカードには、海外旅行保険も付いていましたので、保険料の節約にもなりました。

ただし、現地の銀行ATMからキャッシングすると金利が発生します。

編集部おすすめのクレジットカード3選はこちら

3 国際キャッシュカード

国際キャッシュカードは海外プリペイドカードと似ておりますが、国際キャッシュカードは預金口座の残高の範囲内で利用することができます。

ショッピングはもちろん、現地のATMから現地通貨を金利なしで引き出すことも可能です。

ただし、預金口座を様々な料金引き落としに使っていると、海外で思いっきり使ってしまったせいで公共料金の口座引き落としができない、なんて可能性もあります。

初心者にはマネパカードがおすすめ

海外旅行初心者には、海外プリペイドカード、特にマネパカードがおすすめです。

クレジットカードには年齢制限がありますが、マネパカードは15歳から持てます。

中学生や高校生で、海外に修学旅行に行くという場合でも、安心して親御さんは持たせられます。

また、クレジットカードには審査がつきものですが、マネパカードはチャージ分しか利用できないため、審査がありません。

「過去に延滞をしたのでカードを作れるか不安」
「これまで借金をしたことがないので審査に通るか不安」

と考える人もいるでしょうが、マネパカードならば問題なく発行できますよ!

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