ウクライナの街 Klevanで、その田舎っぷりを味わいつつ「愛のトンネル」へ向かいました。
こんにちは。旅人7年目、片岡力也です。ウクライナに訪れた理由は他でもなく「愛のトンネル」です。偶然手にとった絶景集に載っていたそれを見ていつかは訪れたいと思っていた僕は遂にウクライナに飛ぶ機会を得ました。
愛のトンネルとは
クレーヴェンとオルツィヴを結ぶ鉄道があり、この鉄道のクレーヴェン寄りの線路は両側に木が生い茂っていて、きれいなアーチを作っている。この風景が非常にロマンチックなため、恋のトンネル(愛のトンネル)と呼ばれている。愛のトンネルと呼ばれる空間は約4.9 kmに及ぶと言われている。参照:Wikipedia「クレーヴェン」、「Tunnel of Love (railway)」
まずはウクライナの首都キエフへ。
キエフに着いた僕は情報を収集すると、どうやら恋のトンネルはKlevan(クレーヴェン、クレヴァン、クレヴァニ etc色々な読み方をするらしい… )にあるとの事です。キエフからKrevanまでは一日一本のみの夜行列車で行けるそうで、早速乗ってみました。
旧ソ連圏特有の寝台列車。
そして朝4時頃、電車に乗った数人のおばさんに起こされました(言語が通じず心配であったため何人かの優しそうなおばさんに「クレヴァン ミー、クレーヴェン ミー、クレヴァニ ミー 」と言ってあったので)。
Klevanに着いて驚いたのは、とにかく降り立ったその場所がド田舎だった事です。
20両くらいある電車で降りたのはたったの2人で、駅は掘建て小屋のよう。街灯はほとんどなく、駅以外の建物もほとんどないか明らかに廃業したような小物店のような空き家ばかり。朝4時と言うこともあり掘建て小屋で仮眠し、愛のトンネルを目指しました。
愛のトンネル近くのメインロード的な道。本当にこんな所に絶景はあるのでしょうか?
釣りをするおじさん。そんなに釣って、食べ切れるくらいに人がこの村にいるのかは謎です。
大きな公園にいたのはわずか二人の少年。この村で11-11のサッカーが出来る程人が集まるのかも謎です。
土地の測量をするおじさん。この村で土地の買い手は見つかるのかも、これまた謎です。
ウクライナのKlevanでは外国人が相当珍しいのか、車から降りてきて「写真を撮ろう」と持ちかけてきた夫婦。結果、車で愛のトンネルまで送ってくれる事に。
とにかく田舎すぎるウクライナのKlevan。交通の便が非常に悪く、情報も少ないし、暇をつぶせる場所はほとんどありません。村唯一のATMすら壊れている始末…。
これだけ有名になった「愛のトンネル」が、未だに観光客であふれ返らない理由が少し分かる気がします。不便ですが、それでもこの絶景を見れば全て良しとなってしまう程、愛のトンネルは美しい場所でした。
愛のトンネル
愛のトンネルは3km程続いています。廃線のような雰囲気ですが一日3回は列車が走ります。
愛のトンネルは現時点では観光地化されていないため、色々不便な事が多いと思います。しかしそれでも、噂に違わず、皆さんにも是非訪れてみて欲しい絶景でした。
ウクライナの愛のトンネルを訪れる際は、余分なお金と(ATMは当てにならない為)暇つぶしが出来るものを持っていくことをお勧めします(朝4時に着いて、キエフに戻る電車は夜10時まで来ない為)。
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