亀食文化のあるメキシコの街「フチタン」でウミガメの卵を食べてみた

2016.09.20 07:00 
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イグアナ料理が食べられるオアハカ州南部の街「フチタン」ですが、なんとウミガメの卵まで売っていたので食べてみました。茹でても柔らかい、まるでピンポン球のようなウミガメの卵。白身が独特でした…

 

ウミガメの卵を発見!フチタンの露店

お酒と音楽とおねーさん、そして美味しいものも大好きなナシオです。前回「イグアナのスープ」の紹介で登場したメキシコ・オアハカ州南部のフチタンの街ですが、今回はフチタンの市場周辺で見つけた「ウミガメの卵」についてレポートしたいと思います。

 

メキシコ・オアハカ州「フチタン」

 

フチタンはメキシコ・オアハカ州の南東に位置する街。オアハカ州で面積は4番目に広く、人口は3番目に多い。人口約75000人(2005年時点)。Wikipedia「Juchitán de Zaragoza」参照。

アクセス:オアハカより車で約4時間半。

 

フチタン市庁舎前の露店は毎日多くのお店で賑わっています。
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海も比較的近いので海産物を売る露店の姿も多くみられます。こちらは焼き魚の露店。
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旅館の朝ごはんを思い出させる魚の開きがおいしそうです。

 

多種多様な露店の並ぶ一角で見つけたのがこのお店。テーブルをよく見てみると…
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ピンポン球ほどの大きさの白い物体…「ウミガメの卵」が売られていました
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ウミガメの卵は、ウミガメの中ではもっとも美味とされる。Wikipedia「アオウミガメ」参照。

 

塩ゆでされたウミガメのゆで卵とウミガメの生卵が売っていたので、それらを2個づつ購入して食べてみることにしました。(ウミガメの卵、合計4個で10ペソ/約55円)

 

ウミガメの卵を実食!

まずはすでに塩ゆでされたウミガメの卵から食べてみました。付け合わせのライム(写真奥)がメキシコらしさを感じます…。
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ウミガメの卵のブヨブヨとした柔らかい殻をむいてみます…
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ウミガメの卵の中身を出してみます。黄身は固まっているものの白身が固まっておらず少し不気味でしたが、食べてみると…
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ウミガメの黄身の味わいは鶏卵と変わらない感じでした。

 

ウミガメの卵の白身を固めたくて、自分で茹でてみた

ウミガメの生卵は、生食する事にビビったので、自分で茹でてみることにしました。
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砂を落として自炊道具でウミガメの卵を茹でます。白身を固めたいあまり、長めに40分ほど茹でてみました。
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しかし長時間茹でても、ウミガメの卵の殻は柔らかいままでした。肝心のウミガメの卵の中身はというと…
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多少白く濁った気もしますが、白身は結局固まらず…でした(笑)
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ジュルッとウミガメの白身を飲み込んだ後、固まった黄身を味わいましたが、やはり鶏卵のようです。とびきり美味しいものでもなく、鶏のゆで卵の出来損ないといった感じが否めないウミガメのゆで卵でした(笑)

 

実はウミガメが食べられるのはメキシコ以外にも…

メキシコでは、日本でいうところのスッポンのような、精力増進効果のある食材として食べられているようですが、表向きは捕殺が禁じられているようです。

特にニカラグアなどの発展途上国の海浜に面した貧しい村落では、入手可能な獣肉はウミガメだけというところが多く、こうした国々の政府も捕獲禁止を表向きは是としながらも、裏では国内の経済事情などを考えると無視せざるをえない状況が続いている。Wikipedia「アオウミガメ」参照。

 

ちなみに日本でも、小笠原諸島父島などでウミガメの刺身や煮込みを食べられます。実は父島に在住していた私は、道に迷ったウミガメを海へ戻してあげたり、ご馳走としてウミガメを食べていたことがありました。

日本でも小笠原諸島の父島および母島において食用目的のウミガメ漁が認められており、年に135頭の捕獲制限が設けられている。近年人工孵化と稚ガメの放流が行われており、生息数は安定している。Wikipedia「アオウミガメ」参照。

 

ウミガメの卵を食べるという、一見変わったがメキシコの独特の食文化ですが、こんなところで日本を思い出すとは…

以上、メキシコからナシオがお伝えしました!

 


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ナシオ
1976年生まれのアラフォーバックパッカー。様々な職を経たのち深夜特急の世界に憧れ30歳から旅を始め、二度の長旅で20数か国を訪れた。40歳を目の前にし一時は落ち着く事も考えたが、現在は5年ぶりに海外に出て中南米旅のまっ最中。▶Blog ▶Facebook ▶Instagram  

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