「ルワンダ虐殺があった国」というネガティブなイメージだったルワンダ。実際に行ってみると、そこには驚くほど洗練された街の様子がありました。アフリカでこんなに爽やかな旅ができたのは、後にも先にもルワンダだけでした。
こんにちは。岩辺智博(いわなべともひろ)です。
アフリカの小国ルワンダをご存知でしょうか?映画『ホテル・ルワンダ』にあるような「大虐殺のあった国」としての認識が強い人もいるかと思いますが…
ルワンダ虐殺
1994年にルワンダで発生したジェノサイドである。フツ系の政府とそれに同調するフツ過激派によって、多数のツチとフツ穏健派が殺害された。正確な犠牲者数は明らかとなっていないが、およそ50万人〜100万人(ルワンダ全国民の10%〜20%)が殺害されたと推測されている。Wikipedia参照。
街にあった、ルワンダ虐殺に関する記念館「ムランビ虐殺記念館」
地図はこちら
どうしても過去の暗いイメージが先行してしまうルワンダですが、実際に足を運んでみるとそこには想像とは違った世界がありました。ルワンダに実際行ってみて、ネガティブなイメージを覆されたポイントを3つ紹介します!
ルワンダ
ルワンダ共和国は、中部アフリカに位置する共和制国家。首都はキガリ。アフリカで最も人口密度が高い国である。 IT立国を目指す政策により、電気のない地域にもインターネットなどができるバスを導入したり、簡易パソコンを使った初等教育を行っている。Wikipedia参照。
ルワンダへの入国審査の際、面喰らう出来事がありました。女性職員がやけに綿密に僕のバッグの中身を調べているかと思うと、ビニール袋を掴んでは取り出し始めました。驚いて事情を聞くと「ルワンダではビニール袋の使用を禁止している」とのことでした。
…確かに入国してみると、街にはほとんどゴミが見当たらず近隣国とはまるで違って清潔な印象を受けました。
ルワンダではバイクに乗る人は皆ヘルメットをかぶっていました。「当たり前だろ!」とツッコみたくなると思いますが、アジアやアフリカの途上国ではヘルメットを着用していない場面をよく見ますし、小さな子供が3人も4人も一緒にバイクに乗っていたりということも珍しくないので、これはむしろ珍しい光景に見えました。
ちなみに道路もよく整備されていて、交通ルールも遵守されていました。
「千の丘の国」と呼ばれるほどに丘がちな首都キガリには、モダンなデザインの高層ビルが建ち並びます。道行く人々からは気品を感じることも多々ありました。
ルワンダ虐殺の際に千人以上の避難民をかくまった場所として有名なホテル「オテル・デ・ミル・コリン」は、今も四つ星ホテルとして営業しているそうです。
世界中にディアスポラしたルワンダ人が農業、観光産業、不動産に投資し、目覚しく成長しており、この現象を指して「アフリカの奇跡」と呼ばれている。Wikipedia参照。
ルワンダ虐殺といった暗い過去を感じさせない発展をルワンダでは目にしました。
清潔で秩序のあるルワンダですが、アフリカらしい陽気さも垣間みることができました。田舎町を歩いているとコーラスが聴こえてきたり…
元々ベルギー領であったため英語が通じにくいのがちょっと難点でしたが、アフリカをこんなに爽やかに旅ができたのは、後にも先にもルワンダだけでした。
世界新聞の最新情報をゲット
RANKING