インドネシアの知る人ぞ知るリゾート、ブナケン島。バックパッカーなど、節約旅をしている人にもお勧めできる、安くて美しい島の魅力をご紹介!
こんにちは、世界新聞編集部の武重です。インドネシアのスラウェシ島を夫婦で旅しました。街から街へ移動するのも、四駆のトラックがひっくり返りそうになる道を何時間も走らねばならず、すっかり旅疲れしていました。
そんなときクチコミで知ったブナケン島が安くて、すてきで、バックパッカーの楽園とでも呼びたくなるような場所だったのです。
場所はここ。
大きな "K" の形をしたスラウェシ島の北東に浮かぶ島です。マナドという街から船で1時間ほどでブナケン島に到着します。
面積8,08 km²の島に、2万人以上もの住民がいるというので、ちゃんと「人が住んでいる島」なんですね(ブナケン島 – Wikipedia参照)。
乗る船はこんな船。洒落っ気のかけらもありません。
地元の人も乗っています。みんな気持ちがいいからか、中に座ることはなく、船の上に座り込んでいました。
到着したのはこんな島。まだリゾートという感じはしません。いいところ「静かな漁村」という雰囲気です。
こちらが宿の敷地内。南国の気配が漂います。それにすごくきれいにお手入れされているのがわかるかと。
スラウェシ島の旅で泊まった宿の中でダントツトップの宿でした。いくつか宿がありますが、どこもこんな感じのステキな宿です。
わたしたちが滞在したのはダニエルズリゾートという宿。宿情報はこちらに→Daniel's Resort aka Daniel's Homestay
ひとり1泊20ドル。3食込みです。インドネシアの相場で考えれば、それなりに高いのですが、ヨーロッパなんかを旅することを考えると、このクオリティでこの安さは破格!
なんとコテージが貸し切りです。スラウェシ島で1番どころか、これまでの旅で1番かもしれません。
コテージから見えるのは、こんなマングローブ。海の中から木々が乱立していて、キラキラ光る水と、木漏れ日がステキです。
さっそく散策します。島を1本通る道はこんな感じ。たまに原付バイクが走ります。
こんな植物ひとつで南国を感じます。
10分も歩けば人家が並ぶエリアがあるのですが、どの家も花で美しく飾ってあるのが本当にいい。島ぐるみで島を美しくしようとという意気込みを感じました。
人がいれば、もちろん動物もいます。犬はもちろん……
牛も……
豚の家族だっています。
島に1件のビリヤード屋さん。観光客なんて見かけません。ビリヤードをやっているのも地元客ばかり。
翌日、やっと海に入ることにしました。
他のお客さんはみんなダイビング目的で来ているので、朝から船に乗ってダイビングスポットを目指していきました。
私たち夫婦はダイビング未経験だし、ダイビングをしたい欲求もそれほどなかったので、シュノーケリングの道具だけ借りて、宿の前の海に入っていきます。
なんと、そこが楽園でした……。
写真はすべてイメージです。しかしなんにも誇張していないどころか、写真より「もっときれい」です。
宿の前の海は遠浅になっていて、最初は歩いて沖に向かいます。途中から泳ぎ、50〜100mも沖に出ると、海底は突如断崖絶壁となって、海におちていきます。急に深くなるんですね。
こちらの写真はWikipediaにあったブナケン島の海の写真です。海底に向かって一気に深くなっているのがわかります。
※By Sakurai Midori – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4505415
美しい珊瑚礁がずーっと続いていて、その中を熱帯の色とりどりの魚が見え隠れします。もちろん、それも美しい……。だけど、探しているものがひとつあったのです。
しばらくプカプカと海中を見ていると、深い海底から大きな影が上がってくるのが見えました。ヌメッとした動きとでもいいましょうか、海中を滑るように上がってきます。
待っていたウミガメでした!
触れるほど、とはいいませんが、ちゃんとその顔、その目をみることができるくらいの距離にまでは近寄ってきます。が、警戒して、水深10mほどの珊瑚礁の隙間に隠れてしまいました。
1週間ほど滞在し、毎日毎日飽きることなくスキューバをやっていた私たちに、他の宿泊客が言います。
「ダイビング、やんなよ」
と……。これだけキレイな海に、これだけのんびりと来ることもなかろう、とダイビング体験をすることに。
カメラがなく、実際の様子はお見せできませんが、上がった直後のはしゃぎようを見てください。
「もしこれが人生最後のダイビングだったとしても後悔はない」
本気でそう思っています。
飲み屋があったり、レストランがあるような島ではありませんが、ナイトライフも楽しい宿でした。
地元の音楽少年が来てくれて、ギター片手に歌ってくれたり、別の少年がインドネシア伝統のベースみたいな楽器を演奏してくれます。
ベースみたいな楽器というのはこれ。弦は1本だけ。わたしもベースを弾くので、ギターの人とセッションして遊びました。
ダイビング好きな人が集まるので、「明日はどうする?」「どこにいく?」「あの魚を見たぜ」なんて会話が夜な夜な繰り広げられます。
このブナケン島は紛れもなくリゾート地。美しい海、うまい酒に、おいしい食事。
でも宿さえ選べば1泊3食20ドル。1週間滞在しても140ドルです。
世界にはこういう「安く過ごせるリゾート的な場所」というのがたくさんあるはず。そういう場所を探す旅なんか、楽しいかもしれませんね。
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