こんにちは。2ヵ月で世界一周をしているAIKOです。2カ国目のイタリア、ミラノからマドリッド経由でチリに来ました!連載バックナンバーはこちら
2ヵ月で世界一周のルート(オレンジが滞在地)
タイ→ドイツ→イタリア→チリ→ボリビア&ペルー→アメリカ
マドリッドからは日本人はおろかアジア系の人をまったく見かけず、遠くに来たなぁという感慨と不安が入り混じっていました。
南米を回るためにワンワールドの世界一周航空券を買ったものの(詳しくはこちら)、実はそれでは足りないという結論が早々に出ていました・・・。
連載初回に書きましたが、ワンワールドの世界一周航空券は大陸ごとに4区間までしか利用出来ないという制約があります。私が時間をかけて回りたいチリは、首都のサンティアゴから各都市への便はたくさんあるものの、各都市間の便はほとんどないので、直線的な移動ができません。
私はイースター島の往復(①、②)で2区間を使ってしまい、残り2区間を北への移動(③、④)にしました。④は陸路移動ですが、これも1区間としてカウントされます。
ただ、これだとチリの南(パタゴニアと呼ばれる地域)に行けない・・・でも行きたい。距離は直線で2000キロ。バスを使うと往復でで3~4日使ってしまい、時間がもったいない。
考えた結果、国内便のサンティアゴ~プンタアレーナスの往復航空券を追加で購入しました。赤色の部分です。このように、世界一周航空券は、足りない分を追加して使っている人が多いようです
最初、LAN航空のサイトでサンティアゴ~プンタアレーナスのチケットを検索したら往復で6万5千円程度。
そして、数日後にいざ予約しようと見たら、なんと10万円に跳ね上がっている!
さすがに高いなぁ、どうしようと考えながら、また数日経って見たら、今度は5万6千円。
後から知ったのですが、LAN航空は日々価格が変動するようです。
世界一周航空券の一大陸4区間という制限、南米や北米のような広い大陸では、時間を取るかお金を取るかで悩みのタネになることは間違いないです。
プンタ・アレーナスの空港に到着して、そのままプエルトナタレス(パイネ国立公園観光の拠点の街)に移動しようとバスを探すものの・・・バスがない。地球の歩き方にはバスがあるって書いてあるのに!!!
空港の人に聞くと、予約しなければ空港には来ないので、一度、プンタ・アレーナスの街に出てバスターミナルから乗るしかないとのこと。
ではタクシーは?と探しても、一台もいない。ここ、空港なのに。そして英語が話せる人がいない。誰に話しかけてもほとんど通じない。
下調べが甘いとこういうことが起きます・・・南米での交通手段は、きちんと情報収集しないとダメだと悟った瞬間。
幸い、レンタカー会社の人なら英語ができるのでは?と言われて行ってみたところ、なんと、ちょうど街の中心部に行く用事があるからバスターミナルまで車で連れていってくれると!チリで神様に出会った!と思うくらい有難かったです。
おかげで無事バスに乗ることができました。チリのバスは立派で乗り心地もいいですが、そのサイズに合わない小さなバスターミナルなのでこの写真が精一杯。
プエルトナタレスでの滞在は10日間のつもりにしていたけれど、現地のツアーの内容や天気、そして自分の気分で、4日間ほどアルゼンチンのウシュアイアという世界最南端の都市に足を延ばしてみることにしました。
前日にバスを予約して、途中の街で2回乗り換えが必要なことも教えてもらい、今度は大丈夫。
出発してすぐ、コーヒーとお菓子が配られます。やっぱりチリのバスは素晴らしい。
と思いきや2時間後、何もない原っぱみたいなところでバスを降ろされます。
何でだろうと思ったら、乗り換え用のバスが対向から到着。街で乗り換えじゃなかったのね・・・。
ちょっと不安が増したので、次の乗り換え地までの時間を聞くと7時間後くらいとのこと。それならのんびりできると寛いでいたら、3時間くらいでまた突然降りろと。今度は何?と動揺していたら、道がないのでフェリーに乗るとのこと。地図をアプリで見ると、確かに道が途切れていました。
ちなみに下の写真のバイクはオーストラリアからツーリングに来たというお兄さん。南米を周遊しているとのこと。バイク好きの私、ライダーは万国共通のはず!と、バイク談義を2~3分ほどしてみました。スペイン語が少ししか話せないから大変さ!と笑っていたけれど、異国で一人のバイク旅ができるなんて羨ましい。
今では何でもWEBに情報が載っているので、乗り換えもフェリーも、よく調べれば事前に知ることができたはず。
ただ、知らないから感動できて、楽しさが増して、バスの旅って面白い!と思えたのも事実。
知らない、というのは怖いことでもあるので、基本的に旅先ではWEBで情報収集をしています。ただ、せっかくの時間をそこに費やすのはもったいない。歩いて見て確認したほうが早いことだってたくさん。
こういうことを繰り返すと、自分にとって何が必要で何が不要なのか、必要な情報をどうやって集めるのか、旅をしながら少しずつそれがクリアになっていく感覚があります。見極めるのは難しいけれど、直感も大事。
これって旅ならではなのかな?そういうアンテナの感度を日本でも高めていきたいと、大自然に囲まれたパタゴニアで感じました。
すでに冬の匂いを感じるウシュアイアの街。寒かった!
次は冬から夏へ!南国のイースター島へ飛びます。
サンティアゴでの乗り換えは夜間に10時間。空港近くにホテルがひとつしかなく高いので、空港内で仮眠することにしました。首都にしては小さめの空港で、1階ロビーはベンチの数が多いけれどいろいろな人が行き交いザワザワ、3階出発ロビーはベンチが少なく埋まっている。ウロウロと寝床を探すこと10分。何もなさそうな2階にベストスポットを発見!
肘掛けのないベンチは貴重です。
2階は空港関係者が主に使う場所のようで、目の前を行き来するのはパイロットや乗務員など。わりと安心して寝られるのでオススメです。
という小ネタでした。
では、次はイースター島からお届けします♪
世界新聞の最新情報をゲット
RANKING