ペルーの豪華列車がほぼ「世界の車窓から」だった

2015.08.01 15:16 
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一度は乗ってみたい世界の豪華列車・・・。2万5千円でも大満足でした!

 

こんにちは。2ヵ月で世界一周をしているAIKOです。前回のイースター島から5カ国目ボリビア→6カ国目ペルーと陸路で旅してきました!連載バックナンバーはこちら

 

2ヵで世界一周のルート
滞在地(オレンジ):タイ→ドイツ→イタリア→チリ→ボリビア&ペルー→アメリカ

route

見所がたくさんのルートで、アタカマ砂漠ウユニ塩湖マチュピチュを巡ってきました。どこも素晴らしかったのですが、今回は日本であまり知られていないと思われる豪華列車「アンディアン・エクスプローラー」について書いてみます。

 

「アンディアン・エクスプローラー」とは?

南米の陸路移動はバスがメインになるので、列車に乗る機会がほとんどありません。そもそも列車自体が少なく、機能していない線も多い・・・。そんな中で、ペルーには「ペルー・レイル」が運営している列車があります。

路線はざっくり、クスコ~マチュピチュ(下の地図の青線)、クスコ~プーノ(赤線)の2つ。

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今回お伝えする「アンディアン・エクスプローラー」は、クスコ(マチュピチュ観光の拠点の街)~プーノティティカカ湖のほとりの街)を約10時間かけて移動する豪華列車となります。価格は頻繁に変わるようですが、私が購入したときは205USドル(約25000円)。高額ですが・・・乗って本当に良かったと思えたので皆さんにもお伝えしたい!

 

贅沢すぎる10時間

私はボリビアからティティカカ湖を経由してきたので、プーノが出発地となりました。

8時出発なので、30分前に駅へ。入口がとても小さく、警備員に切符を持っているかチェックされます。

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荷物を預けて待合室に入ると・・・既に漂う高級感。ここで予約内容のチェックを受けます。

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旅専用という趣の車体が、高揚感を引き出してくれる!

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車内はこんな優雅な雰囲気。座り心地のいいシート・・・。

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出発直後はティティカカ湖(世界最高所の湖)のすぐそばを通り、対岸にプーノの街並みを眺められます。まさに世界の車窓からの風景。

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ウェルカムドリンクを飲んでゆったりしていると、隣の席のご夫婦が、「列車の一番後ろへ行ってごらん、今なら空いているよ」と教えてくれたので行ってみると・・・

素敵なサロン!

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そして最後尾はベンチが付いたオープンエアになっていて開放的!カップルが絵になる風景。

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ラグジュアリーな雰囲気にテンションが上がり、トイレでも写真を。ドアは重厚、絵が飾ってあって、窓も広くて明るい!そして置いてあったハンドクリームがとてもいい香りで気に入ってしまい、トイレに行くたびに付けていました。

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10時には午前のおやつ。シリアルとフルーツで、練乳のような甘いソースがかかっています。

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サロンでは午前中に、「ピスコサワー」というカクテルがサービスで振る舞われました。ピスコはペルーを代表するブドウの蒸留酒で、カクテルにはレモンと卵白とシュガーシロップが入っています。

そして、フォルクローレのショー!朝からちょっと強めのお酒を飲んで、現地の音楽を生で聴いて、列車の風を感じられるって贅沢すぎる~!

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田舎も通るので、車窓からは綺麗な景色ばかりではないペルーも垣間見られ、都市部との格差を感じます。写真上はプーノから程近いフリアカの街。下はそこから2時間ほどの田舎町。どちらも停車はしません。

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楽しみのひとつ、食事も豪華です。ランチは写真左上のカボチャのポタージュ・右上のサーモングリル・左下のチーズケーキwithベリーソース。右下が3時のおやつで、野菜のトマト煮のようなものが入った一口サイズのパイ、シュー生地にクリームが乗ったもの、焼き菓子。

行ってから知ったのですが、ペルーは美食の国で有名なんです!味付けも優しいものが多くて日本人の口に合います。そして海の幸・山の幸に恵まれ、料理のバリエーションが豊富。食べるためにもっと滞在したいと思ったほど。

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13時半頃、唯一停車する、ラ・ラヤ駅に到着。4391メートル。今回の旅での最高所です。

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駅といっても何があるわけでもなく、乗客目当てにお土産物屋が集まっているだけ。

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ここから列車はクスコへ向けて下ります。2回目のフォルクローレのショーがあったり(ペルーの伝統衣装での踊りも披露。南米らしい色使い!)、

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(でもお面はちょっと怖かった・・・)

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ピスコサワーの作り方体験会があったり。飽きることなく時間が過ぎていきます。

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18時半にクスコ着の予定が19時過ぎに到着。真っ暗で、駅前にはタクシーの客引きがたくさんいて、一気に現実に戻った気分そそくさと宿へ・・・。

 

余裕のある大人になりたい・・・

費用は高いけれど、それに見合うサービスが盛りだくさんのアンディアン・エクスプローラー。乗客みんなで楽しさを共有している感じがあって、一人でも寂しさを感じずに過ごせました。

乗っているのはヨーロッパ系の観光客や年配の方が多く、日本人は私だけ。近くに座っていたご夫婦は、「(到着する)クスコで何をするか予定を立てていないよ。朝起きたら考えるかなぁ」とのんびり。余裕を感じるし、旅の仕方・楽しみ方は自分たち次第という雰囲気。日本から南米は遠いので、余裕のない日程になってしまったりツアーにお任せしたりすることが多いけれど、メリハリをつけて楽しむのが大事だなと思ったヒトトキでした。

 

なんと、車内販売の洋服はショー形式で披露。ご婦人方は熱心に見ていました。こういうところにお金を落とせる大人になりたい。

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次回は最後の訪問国、アメリカ!

南米、もっと旅したい・・・でも、またいつか来る!と気持ちを残して次のアメリカへ向かいます。

本当はオーストラリアの友達のところへ行きたかったのですが予定が合わず、トランジットがてらアメリカに降り立つことにしました。目的地は世界一?のパワースポットと呼ばれるアリゾナ州セドナです。
マイアミでのトランジットはわずか1時間半・・・。入国審査に時間がかかるので心配していましたが、やっぱり普通に並んでいたら間に合わず・・・「間に合わない!」と訴えて前に入れてもらい、何とか搭乗時間ギリギリに滑り込み。

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都会に戻ってきちゃったなぁ。と感じるマイアミの景色です。

それではまた!


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AIKO

AIKO

食・酒・バイク好きの1977年生まれ。14年勤めたIT企業を辞め、人生の夏休みを謳歌中。南米に行きたい!という妄想が、世界一周航空券なるものを知って、2ヵ月でくるっと回ってみよう!という構想に。「身軽に手軽に一人旅」をモットーに旅していきます。

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