こんにちは!旅する理科教師ぞーしきです。
今回、僕は国境を渡っていたら、偶然111mのバンジージャンプに遭遇しました。最初は飛ぶ気なかったのですが……僕がバンジーすることになった一部始終をレポートします。
場所はここ。ザンビアとジンバブエの国境にあります。
ザンビアとジンバブエを跨いで世界三大瀑布のヴィクトリアの滝があります。それ故、両側から滝を見るため、歩いて国境を渡る人は多いです。ザンビア側の国境では欧米人のバックパッカーに加えて、
さらにジンバブエ側になると、野良イノシシまで出現します。さすがアフリカと言った所でしょうか。
僕もジンバブエから滝を見るべく、いつも通り陽気に歩いて国境越えをしていました。
10分ほど歩くと、バンジーブリッジカフェと書かれた建物が目に飛び込んできました。
後から調べてみると、Bridge Caféでは滝を見ながら、ハンバーガーなどが食べられるそうです。
その向こうにはジンバブエとザンビアを結ぶ大きな橋が見えました。これはもしやと思って橋を渡っていると……
ありました!「welcome to VIC FALLS BUNGEE」と書かれたジャンプ台です。ヴィクトリアの滝にバンジージャンプがあることは知っていたのですが、まさか国境を渡っている最中に現れるなんて……。
うひょー!キンタマが縮こまる高さです。111mだそうです。もちろん、飛ぶ気などさらさらありません。
橋でぼっーとしていると、おねーさんがスタンバイOKのポーズ。あれ、まさか、おねーさん……
世の中には、物好きもいるものですね。さっさとジンバブエに渡って滝を見物しましょう。
橋の途中には、「ここからジンバブエだよ」という看板が見られます。
その看板の下には、さっきのおねーさんの勇姿を興味本位と尊敬の眼差しで見つめるギャラリーたち。アフリカンも欧米人もみんなこぞって、橋から覗いていました。
そういえば、ブロンド美女もジャンプに釘づけだったな。もしかして、これをきっかけに、ブロンド美女とお近づきになれるのか。いやいや、バンジーで命を落とすことを考えたら、ブロンド美女なんて……
さて、飛ぶと決めたら早速申し込みましょう。値段は135$と高額ですが、ブロンド美女と過ごす甘い日々を考えたら安いものです。ちなみに、直接その場で申し込むより、ホテルなどのツアーデスクを経由した方が20$程安かったです。
まずは、同意書にサインします。内容は「過失によって傷を負っても金額請求をしないことに同意します」などでした。早くも後悔が見え始めます。
そして、体重チェックも終わり準備は完了です。この時、ちょうど停電があり、僕はジェネレーターによる発電の中飛ぶことになりました。心の準備は一向に完了しません。
ジャンプ台に向かう足取りは重いです。そして……飛ぶまでに時間があったので調べてみると、過去に大事故がありました。
バンジージャンプのロープ切れ急流に転落、奇跡の生還 豪女性。アフリカ南部のザンベジ(Zambezi)川で12月31日、バンジージャンプに挑戦したオーストラリア人女性観光客のロープが切れ、足を縛られたまま頭から川に落ちる事故があった。この事故で鎖骨を骨折し、広範囲の打撲を負って、治療のため南アフリカに搬送されたラングワージーさん。「私が今生きているのは、間違いなく奇跡だと思います」とインタビューに語った。(AFPBB Newsより引用)
ザンベジ川とはまさにここのこと。いやー、これはまずいことになった。
これは、勢いだけで決めてしまったけど、引き返すなら今しかないな。
そんな、腕まで押さえつけて…… 自分のタイミングで飛ぶから、押さえつけるのはやめて下さい。
躊躇できる時間は全くなく、足を結ばれると数人のスタッフに囲まれて、押し出されました。ほんの数分でした。飛んだあとは、風や重力を感じるなどの余裕はなく、ただ力んで意識を保つのに必死でしたが、何度もバウンドしているうちに、方向感覚だけでなく上下感覚さえ失いました。しかも、高さがある分、バウンドも高く、何度も飛んだ気になります。
ザンベジ側でのバンジーの動画はこちら。
振れが収まると、スタッフによって回収されます。スタッフが橋から降りてくるのと同時に、僕も逆さの状態で引き上げられます。これがまた怖かった。川が近いとロープが切れても助かりそうな気がするんですが、引き上げられて川から離れると、もし切れたら川に叩きつけられて死ぬんじゃないかという恐怖に苛まれました。
そして、とうとう勇者の帰還です。アルマゲドンの主題歌である「I Don't Want to Miss a Thing」が流れてきそうではないですか。さ、僕の勇姿を見届けてくれたブロンド美女とキスでも交わしましょうかね。
って、ブロンド美女はどこー!?それどころか、人が全然いないんですけど(笑)。
さて、旅に出たら、バンジージャンプのようなアクティビティに挑戦するのも1つの楽しみです。このバンジーの高さは111mですが世界で5本の指にも入らないようです。つまり、世界各地に挑戦の舞台はたくさん用意されています。もし、今回のように偶然にもそのようなアトラクションに出会ったら、勢いで飛んでみるのもありじゃないでしょうか。ロープが切れることなんてありませんよ。保証はできませんがね。
文・写真:ぞーしき
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