【日英夫婦チャリダー珍道中】ベトナム郊外で急成長を目の当たりにする

2014.10.30 12:00 
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イギリス人でトライアスロン選手の夫と、ふつうの日本人の妻によるアジア自転車旅行をお届けする、連載「日英夫婦チャリダー珍道中」。第2回はベトナムのダナンから随一のビーチリゾート・ニャチャンを目指します。

 

こんにちは。イギリス人トライアスロン選手の旦那(ジェームス)とアジアを自転車旅行しているアカネです。

 

ベトナム、ダナンの次の目的地はベトナム随一のビーチリゾート、ニャチャンです。距離にして約700kmの道程を、途中寄り道をしながら約2週間かけて、移動しました。

※地図下はこう配を表しています
Screen Shot 2014-10-24 at 1.03.26 PM

 

今回立ち寄った街は…

①ホイアン (Hoi An): 3泊
      ↓
②タムキー (Tam Ky): 1泊
      ↓
③ビンタン(Binh Thanh): 1泊
      ↓
④クァンガイ(Quang Ngai): 1泊
      ↓
⑤タムクァン(Tam Quam): 3泊
      ↓
⑥クイニョン(Quy Nhon): 2泊
      ↓
⑦ソンカウ(Song Cau): 1泊
      ↓
⑧バンギア(Van Gia): 1泊
      ↓
★ニャチャン(Nha Trang)

以上8箇所。
または気に入った街には体力回復がてら、少し長めに滞在しました。

 

この区間のダイジェスト動画はこちら
 

 

一カ所目のホイアンは言わずと知れた有名な観光スポットですが、それ以降の街は通常のガイドブックにはほぼ触れられもしない場所のため、正直、特にこれといったものはなかったのですが…今回は、なかなか紹介されないベトナムの郊外についてもご紹介したいと思います。

 

京都のような街、世界遺産のホイアン

ホイアンは世界遺産にも登録されいる観光名所ですが、「ベトナム戦争中には南北両軍が協力して攻撃をしなかったほど、その文化的価値は高い(こちらのサイトより引用)」場所です。

見どころ満載の街なのですが、今回は通過点として簡単にご紹介。(もっと詳しい内容はこちら)

15世紀頃には国際貿易都市として繁栄していた、ホイアンの美しい街並み。
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世界遺産に登録されている旧市街は約180年前に建てられた木造の建物で構成されています。
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ホイアン観光局が指定している18カ所の歴史的建造物や博物館に入るには、観光チケットが必要です。チケットは120,000ドン(約600円)で購入でき5枚綴りになっているので、18カ所のうち5カ所を選んで中に入ることができます。こちらのサイト参照

有名な観光スポットの一つ、日本橋。当時ホイアンに住んでいた日本人が建造したと言われています。
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ホイアン名物のカウラウ!
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太めの麺をタレと絡めて頂きます。焼き豚とお米でできたクラッカー、香草がのっていてるシンプルな料理ですが、とても美味しく毎日食べてしまいました。

ホイアンは小さいながら見所も多いので、日帰りではなく1泊2日くらいがちょうど良いかと思います。

 

田舎道をひた走る日々

ホイアンを後にして、ひたすら南を目指して移動します。
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田舎へ行くと、家畜との生活が間近で見れます。
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ジェームス:  国道AH1は交通量が多いから、できるだけ避けるルートで行こう。
アカネ:  田舎道の方が生活が見れて面白そうだし、そうしよう!

でも、田舎道だとこんな道の時もあったりします…。
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そして、前回同様、郊外に行くと相変わらず子供達が「Hello! Hello!」と言いながら寄ってきます。ベトナムの子供達は本当に元気です!
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ベトナムの発展の目覚ましさを感じる

ところで、自転車で走っていると、この国がどんどん発展していることを非常に感じます。

国道AH1を始め、どこもかしこも道路の拡大工事をしていたり、
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トンネルや橋が建設中なのもよく見かけます。
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また、郊外は大きな道が完成しているところでも、周りにはまだ更地が残っているところが多く、まさしくこれから街ができていくであろうことが想像できます。
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アカネ:  こういうところに家を買えば、数年後にはきっと高く売れそうだよね!
ジェームス:  すごくいいアイデアだと思う!でも、お金がないよね。
アカネ:  うん…。

 

国道AH1で、自転車スピードアップ!

田舎道を走りたいのは山々なのですが、道が無いため、たまに国道AH1を通らなければならないこともありました。

国道AH1はハノイからホーチミンを繋ぐ、ベトナムの国内輸送には重要な交通網で大きなコンテナーを積んだトレーラーや、家畜を積んだトラック、大型バスなどがものすごい速さで通っています。
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こちらは食用と思われるアヒルがぎゅーぎゅーに積まれたトラック。
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アカネ:  結構ここ走るの怖いんだけど!
ジェームス:  でも実は大型のトラックとかの横で走る方が自転車も速く進むから、たまにはこういう道で走るのもいいかもよ。
アカネ:  何で速く進むの?
ジェームス:  トラックが先に進んでくれることで、風の抵抗が緩和されるからね。だから、トライアスロンの大会によっては自転車同士の感覚を一定以上あけないといけないルールもあるよ。先頭を進む自転車が不利にならないようにね!

トライアスロン選手にそういわれるとちょっと得した気分……。というわけで、国道AH1を走る時は少しだけスピードアップできたはず?です。

 

ちょっと気に入った都会、クイニョン

途中の通過点で、クイニョンという大きめの街に行きました。この街もガイドブックなどにはほとんど書かれていないのですが、近年リゾート開発が進んでおり、意外と過ごしやすい街でした。

海岸沿のビーチホテル。
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あいにく、滞在時は天気があまりよくなかったのでビーチには行かなかったのですが、街自体は、大型スーパーがあったり、夜まで空いているカフェや外資系のファストフード店、それから大学もあるので、活気に溢れていました。

こちらは大型スーパーの中の様子。
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オススメは、クイニョン大学前の道。
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なぜかというと、ここに現れる学生向けの屋台が非常に安くて美味しいものがたくさん売っているからです!

肉まん: 一個7,000ドン(約35円)!
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肉の串焼き: 1本3,000ドン(約15円)!
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お米揚げにソースがかかったもの: 1個5,000ドン(約25円)!
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また、今回は訪れませんでしたが、クイニョン郊外にはチャンパ王国時代のビンディン遺跡群が点在しています。

ちょっと遠いですが、山の上の建物がその一部です。自転車で移動中に3箇所ほどこういった遺跡を見かけました。
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雨の中のサイクリング…

クイニョンを出た後は、天候に恵まれず、ほぼ毎日雨でした。
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直射日光に当たらないという点では良いのですが、雨の中の自転車走行というのも疲れます。ベトナムは湿度も高いので、レインウェアを着ても蒸暑く、結局汗でレインウェアの中もびしょびしょ。目に雨が入ってくるのでサングラスをかけるものの視界が悪く、注意しなければ道路の凸凹に気づかず転倒の恐れがあったり。また、車に追い越される時に泥の水たまりがあった時には大変!運転手は気にもせず、こっちが泥をかぶってしまします…。

ベトナムの天気は変化しやすいので、雨の中の自転車乗りにも慣れなければなりません。

 

とうとう愛車がパンク

目的地、ニャチャンまであと30kmと近づいた頃、私の自転車に異変が!

工事中の道で、ガタガタが続きタイヤのフレームが地面に直接あたっているような感覚に…。見ると、フロントタイヤの空気が抜けていました。

ちょうど、近くにあったカフェでコーヒーを飲みながらジェームスに修理の仕方を教えてもらうことに。
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アカネ:  この旅初のパンクだ!
ジェームス:  え、オレはもう一回なったよ。直したけど。
アカネ:  そうなの?!いつの間に…。

ということで、ジェームスはパンクは慣れっこで、とても手際良くあっという間に直してしまいました。今回習ったのを思い出して、次回は私が自分でしなければ。

 

ニャチャンの街に近づいてから、もう一つ、自転車メンテナンスとして洗車を行いました。連日雨続きだったため、私達の自転車は泥まみれになり、チェーンが錆びかけて、キーキーと音がしていました。

1台15,000ドン(約75円)で、洗車して貰いました。
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圧水機で丁寧に汚れを飛ばした後、洗剤を使って手洗いまでしてくれました。最後は水浸しのままではなく、ちゃんと拭いて水滴までとってくれます。

ジェームス:  すっげー丁寧!
アカネ:  ほんと!街とかゴミだらけなのになぜここだけそんなに几帳面!?いやいや、ありがたいね。

 

目的地、ニャチャンに到着

長い道程を終えて、やっとニャチャンに到着です。ニャチャンは、早くからビーチリゾート開発が行われたので、既にとても立派なリゾート地です。大きな建物がたくさんあります。
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街には西洋人、特にロシア人が多く、至る所にロシア語で書かれた看板があります。

アカネ:  久しぶりに私たち以外の外国人がいる!こんなにたくさんいる!!
ジェームス:  喋り相手を探しに行こうー!!

この2週間、私達はずっとベトナムの田舎ばかりを旅していたので、日本語は疎か、英語もろくに通じない日々を過ごしてきた為、本当に誰かと"喋る"ことに飢えているのです…!

ビーチも立派!
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それでは、私達もこのニャチャンで少しリゾート気分を満喫すべく、安宿を見つけて10日ほど滞在することにしたいと思います。

 

文:アカネ
写真:アカネ
ビデオ:ジェームス

 


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アカネ
2014年9月よりイギリス人トライアスロン選手の夫とともに自転車で世界旅行に出ました。6年間の会社勤めを辞め、家も持ち物も全て引き払って、人生をリセット。この自転車旅行を通して、我々夫婦の新しい生き方を探しに行ってきます! ブログ:車輪の上からHello!

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