-El Floridita- ヘミングウェイが愛したキューバのバーに行ってみた

2013.10.24 19:22 
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世界一周絶賛準備中の三矢です。今回は、キューバのヘミングウェイが通ったと言われるバーで飲んだくれてきた時のレポートです。
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僕はヘミングウェイが好きで『老人と海』を繰り返し読み、翻訳では飽き足らず原著で読み、挙げ句の果てにはキューバまで聖地巡礼に行ってきたという訳です。

 

カリブ海に浮かぶ島キューバでは、スペイン植民地時代からサトウキビ栽培が盛んでした。そのためサトウキビを原料にして作る蒸留酒・ラム酒がたくさん飲まれています。皆さんもモヒートやダイキリ、キューバリバーなどのカクテルの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

より大きな地図で ハバナ を表示

 

そんなキューバは、ノーベル賞作家ヘミングウェイがこよなく愛した国としても知られ、ヘミングウェイは一時期キューバの首都ハバナに住んでいたほど。
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photo by Rinaldo W.

 

1軒目、ヘミングウェイ特注のダイキリが飲めるEl Floridita

ハバナでまず向かったのがEl Floridita(フロリディータ)
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観光客で活気のある店内は、
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シックで落ち着きのある雰囲気。
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ここはヘミングウェイがよく座ったという席にヘミングウェイの実物大の銅像があることで有名です。そのため、多くのヘミングウェイファンがこの銅像と一緒に写真を撮っています。
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早速、ヘミングウェイも飲んだというダイキリを注文します。全部目分量ですがグラス一杯にぴったり収まるのが流石!
 

 

こちらが、フローズン・ダイキリのパパ・ヘミングウェイ(6CUC≒600円)。
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ヘミングウェイはあまりにお酒が強かったので、通常のダイキリでは全く酔うことが出来ず、ラム酒の量をダブルにしてさらに砂糖を抜いて飲んでいたということです。しかもその特注フローズン・ダイキリを一晩で12杯も飲んだとか……。そんなヘミングウェイ特注のダイキリがこのパパ・ヘミングウェイ。

 

キリっとした酸味とガツンと来るアルコール、ラム酒のほんのりした甘味がバーブレンダーで砕かれたクラッシュド・アイスと絡み合って、暑いハバナの気候に最高にマッチした逸品。

 

もちろん、ラム酒の量がシングルで砂糖が入っている通常のフローズン・ダイキリもあるのでご安心を。
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フードメニューにEl biejo y el mar(老人と海)というメニューがあったのでこちらもすかさず注文(16CUC≒1,600円)。新鮮なシーフードのぷりぷりした食感が楽しめます。あっさりした塩味でこれまたお酒に合います。
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カウンターから眺めると、今もヘミングウェイがそこで飲んでいるような気がしてきます。
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2軒目、本場のモヒートが楽しめるLa Bodeguita del Medioへ

次に向かったのが、これまたヘミングウェイが常連だったと伝えられるLa Bodeguita del Medio。店の前には中で生演奏をしているキューバミュージシャンを見物する多くの人が。
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こちらのバーは、最近日本でも大人気のモヒートで有名です。バースペースとは別に、奥と2階がレストランになっていて来訪者のサインで壁が埋め尽くされています。
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日本の橋本元首相やキューバが誇るミュージシャン、コンパイ・セグンドなど世界中のVIPが訪れているようです。
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ここではキューバ料理を堪能します。豚の丸焼きを薄くスライスしたプエルコ・アサード、甘くない調理用バナナのフライ、プラタノ・フリート、黒豆のスープ、ポターヘ・デ・フリホーレス(料理全部で16CUC≒1,600円)。
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もちろんモヒートも一緒に(4CUC≒400円)。
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メニューには秘伝のモヒートのレシピが書いてあります。
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食後はバースペースに移動しモヒートを追加注文。
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大量のモヒートが目の前で作られていきます。
 

 

フロリディータもそうでしたが材料は全て目分量で投入され、なんとも適当というか、熟練の技というか、イメージ通りのキューバがそこにありました。

 

バーの上にはヘミングウェイの肖像や、ヘミングウェイが書いたと言われる走り書きが。
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「我がモヒートはラ・ボデギータで、我がダイキリはフロリディータで。(My mojito in La Bodeguita My daiquiri in El Froridita)」という走り書き(※)
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普段煙草は吸いませんが、せっかくキューバに来たので葉巻にチャレンジしてみます。キューバでも代表的な葉巻モンテクリストは1本3.5CUC≒350円)。
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キューバは上質な葉巻の生産地ということもあり高級葉巻が破格で購入できます。例えばキューバ葉巻でもっとも有名なCOHIBA(コイーバ)のSIGLOⅡが日本だと約2500円するのに対し、キューバではたったの500円!このようにバーでも葉巻の品揃えは非常に充実しています。
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そして、キューバのバーで忘れてはいけないのが、キューバミュージシャンの生演奏。多くのバーやレストランで毎日のように生演奏が聞けます。
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気分が乗ってきたら曲に合わせて踊ってみても楽しいかもしれません。

 

そんなこんなであっという間にハバナの夜は更けていくのでした。

 

(※)この走り書きは自分が書いたと証言する人が現れ、ヘミングウェイが書いたかどうか疑惑が持たれています。実際、ヘミングウェイ作品にはダイキリは出てきますがモヒートは出てきません。真相は定かではありませんが、モヒートがキューバ国民にとって無くてはならないカクテルだということは疑いの余地もないでしょう。

 

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三矢英人
1986年神奈川県生まれ。住所不定無職。日本地ビール協会認定ビアテイスター、米国公認会計士(Inactive)。行きたいところに行き、見たいものを見て、食べたいものを食べ、飲みたい酒を飲む、がモットー。三度の飯より酒が好き。 HP: my pace, my life Twitter: hideto328

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