南米ボリビアのラパスに「魔女通り」なる怪しい店が軒を連ねる一角がある。儀式に使うリャマのミイラや、いかがわしい形のキャンドルなどが並ぶ中で、ひと際存在感を放っていた牛のイラストの精力剤。どれほどの効力があるのか試してみた。
「呪術」と聞くとなんだか得体の知れない、怪しいイメージを持つ人が多いかもしれない。しかし、人類の初期社会においては重要な役割を占めていた。昔の人々は、シャーマンによる祈祷や占いなどを神託として、運命を決定し、政(まつりごと)を進めていたのである。wikipediaより引用。今もその風習が残る地域は世界中に存在し、例えばボリビアである。
魔女通り
ラパスの観光客が集まるサガルナガル通りにある通称「魔女通り」
様々な怪しいグッズが出迎えてくれる。
リャマの胎児のミイラ
これらのグッズは現地にキリスト教が浸透する以前からアイマラ族(先住民)の間で行なわれていた儀式に用いられる道具なのだとか。ちなみにリャマのミイラは家を新築する際、地面の下に埋めて家内安全を祈願するのに用いられるらしい。
他にも「それっぽいもの」を店長のお兄さんがタッパから取り出して見せてくれた。
ハリネズミの針。「身につけるとハッピーになれる」と言われても、まず危ない。
トカゲだか何だかのミイラ
昆虫は「食べるべし」。効能は不明。
カタツムリ石鹸
このキャンドルは行為の最中、灯すのだそうだ。
このように、もともとの呪術のコンセプトから外れたグッズも多く、本気なのかジョークなのかわからなくなってくるが、こうやって地元の人が真剣に選んでいるのを見ると、一定の効果があると信じられているのだろう。
店長イチオシの精力剤
そして、店長のオススメが牛のイラストがインパクト大のこの精力剤(約300円)。
飲むと、こうやって元気が出るのだそうだ。このポーズは店長が自発的にやったので念のため。
頑張って飲んでみる
箱を開けると、白い袋がひとつ。
中にはこのような粉。きなこみたい。
無臭です。
店長に言われた通り、水で溶かします。ただ、粉と水の分離が激しいので、
混ぜます。
完成
本当に効くのか?ジョークなのか?もし本気の商品だとして、モリモリ効き過ぎるのもそれはそれで困る。だからジョークであってほしい。でも、記事的には効いてほしい。というような感じでイマイチ向き合い方が分からない、デスクと田中。
恐る恐る飲みます。
プロテインのような味です。漢方のような味をイメージしていましたが、もろプロテイン。プロテインだこれ。
よくわかんないっす、なんでもいいっす、まずいっす。
という訳でジョーク商品だったようです。もし、もっと量を飲んでいれば、効いていたのかもしれません。それは誰にも分かりません。たぶん呪術ってそんなところを行き来している性質のものなんだと思います。
なので、残念ながらこんな展開にはなっていません。
文:デスク
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