出会いと別れの連続、それが旅です。もう慣れっこだと思っていた一匹狼も今回ばかりはちょっとこじらせてしまったみたいです。(オーストラリアのド田舎のストロベリーファームにて)
再び訪れた連休
アンニョンハセヨ!極貧バックパッカー改め「オーストラリア出稼人」の植竹智裕(うえたけともひろ)です。
約8ヶ月暮らしてメルボルンを離れ、現在はクイーンズランド州のカブルチャーという街(厳密には更に田舎のWamuranという街)に引っ越しました。
(オーストラリアのワーホリ生活2年目突入。現在に至るまでのオーストラリアの全記録はこちら)
カブルチャー
カブルチャーはオーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンの約50km北にあり、モートン・ベイ市の一地域である(Wikipediaより引用)。
イチゴのプランティングが終わり、カッティングが始まりましたがこの一週間は仕事がありませんでした。
そもそも、僕らが来た直後にハリケーンが来てプランティングが1週間遅れたので、苗が育っておらず、カッティングをするには早過ぎたようです。
お酒も禁止だし、ブリスベンまで出ても出費がかさむので暇を持て余していましたが、エストニア人の女の子が車を出してくれたのでイベントに行ってフェイスペイントをしたり、ビーチに行ったり、
カンガルー探しに行ったりとのんびり充実した連休を過ごせました。
日本人同士で揉める
仕事が無くなってお金が稼げないだけではなく、セカンドビザ取得の日数だって遅くなってしまうので困っている人も多い事でしょう。
ファームのボスもどうにか仕事を見つけようと頑張ってくれて、10人限定でガーリックファームの仕事を見つけてきてくれました。
が、しかし、
台湾人グループでは比較的温和にメンバー選びが終わったのに対して、日本人グループでは「聞いていない・不平等だ・のけ者にされた」と文句を言い出す人もいて、結果的にはだいぶモメました。
同じ日本人でも自己中な人や、悪口や不平不満しか言わない人も居て、だいぶドロドロしています。
仕事が欲しければ一番に話が回ってくるように努めるべき、のけ者にされないために少しは周りとの関係をよくする努力をするべきだとは思うんですけどね。
同じ日本人だからこそ聞きたくないネガティブな会話まで理解しなければいけず、やや疲れました。
忍び寄る別れの時期
日本人同士でも仲良い人とは仲が良いのですが、それよりも韓国人のグループと一緒に居る事の方が多くなってきました。やんちゃでチームワークも良くて、優しいので大好きな友達です(写真は日韓交代で料理を作ってパーティーをした時)。
最初は「もう一度勉強し直すいい機会」ぐらいに考えていた韓国語も今では彼らとコミュニケーションをとる為に必死です。
ところが……!
ある日、一番仲の良い韓国人5人が車(5人乗り)を買ってきて、「ここを出ていく宣言」をしました。
いずれは別れが来るのは分かっていましたが、彼らが居なかったら娯楽や文明から隔離されたこの刑務所のような環境で働く魅力は半分以上ごっそり削げ落ちます。
もはや恋人と別れるぐらいのショックです。
日本人が増加中
更に現在、日本人を30人リクルートしようとしているようです。
既に来て、合わずに出て行ってしまった人も居るので30人が一気に押し寄せてくる訳ではありませんが、日本人の比率が多くなるのは確実です。
出会いに国籍は関係ないので、日本人とだって一生モノの素敵な出会いはあると思いますが、僕にとって日本人同士の方が逆に疲れてしまうのであまりちょっと心配です。
ここで働く理由って何だろう
ご存知の通り、既にワーホリ2年目の僕がファームに来た理由を振り返ってみましょう。
・メルボルンに長居し過ぎた
・友達のセカンドビザ取得に付き合う事にした
・ファームの方が稼げると思った
・いろんな国の人と交流ができると思った
蓋を開けてみると、休みが多く、労働時間も短いのでそんなに稼げず、アジア人だらけで、そんな中で見つけた大好きな友達もグループでごっそり出て行ってしまうとなるとちょっと考えてしまいます。
ここから本格的にシーズンがスタートして、人数も減るので長く働いて稼げるようになるとは思いますが、日本人だらけの環境にどうしても魅力が感じられないのが本音。
ストロベリーファーム出ようかな
ちなみに仲良い韓国人のグループはまず、カブルチャーから60キロほど離れたサンシャインコーストという街で仕事を探すそうです。カブルチャーよりも栄えていて、ファームジョブじゃなくてシティジョブのチャンスもあるようです。
・住む場所や仕事は別々でも彼らとたまに会って酒でも飲めるようになるのなら是非サンシャインコーストに行きたい!
・でも彼らに仕事が見つからなかったり、すぐに違う街に移ってしまう可能性を考えたら、他の友達もいるストロベリーファームに残っていた方が安泰なのかも。
というのが今の僕の脳内。
こんな風に悩める程大好きになれる友達が出来たのは嬉しい事ですが、この先どうするべきか考えると心穏やかではありません。
彼らが出て行った後、耐えていけるかどうか判断して、来週あたりには決断を下すつもりなのでまた続報があればお伝えします。
(オーストラリアのワーホリ生活2年目突入。現在に至るまでのオーストラリアの全記録はこちら)
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