ペルーの高地で出てきたヘビー級の朝ごはん。そこには深ーい理由がありました。
みなさん、おはようございます!連載・みんなのあさごはん!の水島早苗です。
バックナンバーはこちら
南米大陸にやって来ました!今回はペルーで食べた朝ごはんを紹介します!
標高3000mの街・ワラス
私はペルーのワラスという街にいました。ワラスはこのあたりです。
ワラスの標高は3028m、近くには6000m級の山々に囲まれています。高地にやって来た私は例に漏れず、高山病に罹りました笑
ペルーは地形で大きく3つに分けられます。この3つは異なる気候で、食文化も全く異なるんだそうです。今回の朝ごはんのスポット・ワラスは下地図の茶色の部分にあり、ここにはアンデス山脈が広がっています。
"Peru veg 1970". Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
注文ミス!?
そんな街で食べた朝ごはんがこちらです。
えっ?!これが朝ごはん・・・?!食べに来たのは午前8時。注文ミスじゃないでしょうか?!
しかし…
一緒に食べに来た彼のところに運ばれたのもこんな感じでした。
やっぱりこれが朝ごはんみたいです。周りを見ても、大きな鶏の足にかぶりついている人もいます。
この町は朝ごはんがヘビー級なんだ・・・。全てを悟った瞬間でした。
お肉はジューシーで、彼に運ばれたメニューもビーフシチューみたいでとても美味しかったんです!だけど・・・お昼か晩御飯に食べたかった笑。時間をかけてなんとか完食したものの、朝ごはんには重たい!
朝からヘビー級のワケ
私たちはワラスに来る前にペルーの首都・リマにいました。リマで出会ったジェニーにこのワケを聞いてみることにしました。
すると、こんな答えが返ってきました。
「高地に住む人々は農業に携わる人が多いんだ。朝からしっかり働くためにヘビーな食事でエネルギーをたっぷり摂らないといけないんだよ。高地ではとうもろこし、じゃがいも、豆類、麦などが育てられていて”ペルーの食料庫”と呼ぶ人もいるくらいなんだ。」
そういえば、ワラスに来る途中で見た風景を思い出しました。山の斜面に広がる畑の数々・・・。畑に向かうだけで体力消耗しそうです。そして標高3000m級で空気が薄いことも忘れてはいけません!
飲み物も高地と沿岸部では違うということも話してくれました。
高山病にも効果があるとされ、ペルーで飲むことができる「コカ茶」。コカ茶は沿岸部・リマではスーパーでもカフェでもほとんど見かけませんでした。彼曰く、リマで広く飲まれているのはカモミールティー。コカ茶はほとんど飲まないそうです。
ちなみに、答えてくれたジェニーのお母さんは高地の出身なので、週末には朝遅くにヘビー級朝ごはんを食べる名残があるそうですが、平日はパンとフルーツ、カモミールティーでライトに済ませるとのことでした。平日は「仕事の前にヘビー級はちょっと無理(笑)」だそうです。
最新記事 by 水島早苗 (全て見る)
- [ベオグラード→ポドゴリツァ]たまたま乗った鉄道が絶景ルートだった話 - 2016/02/27
- ゴミ処理場さえアートに変える!ウィーンのフンデルトヴァッサー建築3つ - 2016/02/10
- コーヒーが一番美味しかった国は?コロンビアの農園でわたしが見たもの - 2016/01/27
- シベリア鉄道に「鶴」が舞った日 - 2015/12/05
- まるで朝から1日が輝き出す…! 「朝食がおいしいホステル」17選 - 2015/10/22